竹冠に藤の下みたいな…【籐】読み方は“トウ”。丈夫で細工に使われる。
初めて“籐”の字を見たとき、「ん? 藤…じゃないな、何と読むんだろう」と思いますよね。
“竹冠に藤の下”や“竹冠に藤みたいな字”と検索していらっしゃった方も多いはず。
読み方としては、音読みで“トウ”と読むだけで、訓読みはありません。
漢字は“藤”に似ていますが、物としての使われ方は大きく異なります。
“藤”は花を見るものですよね。
“籐”は細くて柔軟、そして頑丈であるため、細工に使われます。
“籐”がどのような植物であるか、どういった細工に使われているかは、“籐”と画像検索してもらえると
「あー、これか、見たことある」と思ってもらえると思います。
うちにも以前は籐の枕があったので、その写真を撮ろうと思ったのですが、
私が小さいころに壊してしまったのを思い出しました。
今うちにある“籐”はこれくらいです。
弓の握り皮の上の部分、矢が擦れる部分を保護する目的で巻かれています。
矢をつがえて引くと↓のようになります。
(※写真は家の中で撮影したもので、実際につがえていませんし、弓を引いてもいません)
“籐”が傷んでささくれだってくると、今度は矢羽が傷みやすくなるため、
定期的なメンテナンスが必要になります。
メンテさえしていれば5年は余裕でもつので、交換頻度は低いんですけどね。
と、今回はここまでとします。
お付き合いくださってありがとうございました。