竹冠に前【箭】読み方は“セン・や”。意味は本文で紹介します。
とくにお仕事で名前の入力を担当していたりすると、“箭”の字を名字に持つ人がいたときに
「これなんて読み方なんだろう」
「なんて入力したら漢字に変換できるんだろう」と思いますよね。
テレビで名前をテロップで紹介されているときも
「なんて読むんだろう」と思いますよね。
そして
「わからないから“竹冠に前”!」と検索してみた方も多数だと思います。
さて今回は、“箭”の読み方と意味を紹介します。
普段使うことはあまりないかもしれませんが、スッキリしていってください。
“箭”の読み方
音読み
“セン”と読みます。
訓読み
“や”と読みます。
人名で用いられているのは、こちらの読み方が多いかと思います。
“箭内”で“やない”という読み方は一例ですが、聞き覚えのある人も多いのではないでしょうか。
名字で使われている“箭”の読み方
“セン・や”という読み方以外にも、読み方があります。
- キ
- ゼン
というものです。
さらにほかの漢字とくっつくことで、間にクッションが入ることもあります。
“箭内”で“やのうち”と読ませたり、“やんない”と読ませたりします。
漢字に変換するとき
私が使っているアンドロイド端末では、“や”のほうが候補が少なく、見つけやすかったです。
PCでは“や”からの変換では一度「単漢字」を選んでから探さないといけませんでしたので、結果的に“セン”を変換したほうが早かったです。
“箭”の意味
矢です。
ただし竹であることを象徴する竹冠がついていますので、竹矢にしか用いるべきではありません。
私は中学校から大学まで弓道をしていましたので、矢についても知識があります。
現代弓道の矢の素材は
- ジュラルミン
- カーボン
- 竹
の3種類です。
ジュラルミンとカーボンの矢は、“矢”であって“箭”ではありません。
竹矢は“矢”であり“箭”でもあります。
竹箭と書くと“箭”に含まれる“竹”の意味と“竹”の漢字そのものの意味が重複しますので不適切だと思うのですが、漢文の世界では普通に使われているようです。
よく見ると“前”じゃない
“箭”の、竹冠の下、よく見ると“前”じゃないんですよね。
“前”でもOKとされる場面は多いようですが、正確には“月”の中の二本線は、右下がりです。
まとめ
“箭”の読み方は、通常なら“セン”または“や”です。
人名であれば、“キ”や“ゼン”と読ませることもあります。
意味は“竹矢”です。
よく見ると“竹冠に前?”な“箭”。
月の中の線は右下がりです。
それにしても“竹箭”、気持ち悪い表現です。
ほかに適切な例を思い付かないほどに気持ち悪いです。
“黒ブラックホール”
“頭痛が痛い”
“目にさす目薬”
そんな感じです。