新生児の授乳間隔はどのくらい?混合授乳の場合の目安は?
初めての育児では悩むことが多いものです。
中でも新生児の授乳間隔に関することは、多くの方が悩まれるのではないでしょうか。
「さっきもあげたのに欲しがっているな」と感じたり、「どのくらいの授乳間隔がいいのかしら?」と不安になる方もいるかもしれません。
ここでは新生児の授乳間隔、特に混合についてのお話を紹介していきます。少しずつ不安を取り除いていきましょう。
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新生児の授乳の混合
母乳とミルクを併用して授乳することを「混合」と言いますが、混合のやり方にも2パターンあります。
- 母乳が中心でミルクで補う場合
- その都度でミルクのみ・母乳のみ、とする場合
の2つです。
では授乳間隔はどうなるでしょうか。
授乳間隔は?
母乳の授乳間隔
母乳の場合は、赤ちゃんが欲しがったらいつでも与えましょう。
母乳はミルクよりも消化が早いです。授乳間隔は、1時間半から2時間程度がいいとされています。
しかし、母乳の出方はまちまちで、一回の授乳でミルクと同じ量がいつも出るとは限りません。これらのことから、欲しがったら与えるのを基本としましょう。
ミルクの授乳間隔
ミルクを続けてあげるときは、授乳間隔をだいたい3時間以上あけましょう。母乳よりも消化に時間がかかるからです。
毎回母乳のあとにミルクをたす場合も、3時間あけたほうがいいでしょう。
ミルクをあげる際には注意したいことがもうひとつあります。ミルクをあげたらあげたぶん飲んでしまう赤ちゃんがいるのです。ミルクは母乳よりもカロリーが高めですし、量を飲ませすぎすると吐き戻すことが増えます。缶に書いてある量・濃度をなるべく守るようにしましょう。
また、ミルクをすぐに飲み終わってしまう場合や、飲み方が遅いときもあるでしょう。
もしかしたら、哺乳瓶の乳首があっていないかもしれません。サイズ、飲み口の形、穴の大きさ等、様々な乳首があります。飲む様子を見て、赤ちゃんにあった物を見つけてあげましょう。
哺乳瓶の乳首の選び方は、つぎの記事の6つ目の見出しにくわしく書いてありますので、参考にどうぞ。
→【母乳育児の悩み】母乳が出ない、ミルク飲まないことへの12の対応
授乳にかける時間は?
授乳の時間は赤ちゃんによって異なります。母乳の場合は左右片方ずつ15分、合計30分を目安とするといいですね。
ミルクの場合でも、30分を目安にしましょう。
新生児は、まだ飲むことに慣れていないので、30分を超えると疲れてしまいます。
母乳が中心でミルクで補う場合
母乳中心でミルクで補うのは、どのような場合でしょうか。以下の2つが考えられます。
- 体重の増加があまりない場合
- おしっこの回数が1日6回以下
新生児は、1日に15〜20g以上の体重が増えることを目安にしてみてください。
おしっこの回数が少ないと水分が足りていないことが分かりますね。そんなときもミルクを足していきます。
母乳が先か、ミルクが先か
基本的には母乳が先です。母乳をしっかり出し切っていくほうが、乳腺炎のリスクが減ります。
乳腺炎は一度なってしまうとなかなか治らず、かなりの痛みを伴うものです。症状が軽いうちに発見し、対策できるよう、つぎの記事で初期症状をチェックしておきましょう。
→乳腺炎の初期症状はコレ!ひどくなると陣痛よりきついよ!
もし赤ちゃんがミルクのほうを先にほしがるようなら、ミルクを先に与えてもいいでしょう。ミルクを先に与えて、母乳を出し切らないうちに赤ちゃんが満足してしまったときは、搾乳をして、出し切るようにしておくと比較的安心です。
吐き戻すときは
ミルクを足す前、母乳授乳後に、赤ちゃんが母乳を少し吐き出してしまうときがあります。
吐き戻すときは、十分に母乳が足りていると考えられます。ミルクをいったんやめて、様子をみて下さい。
それから、完全に母乳育児に切り替えたいとの希望の方は、母乳の出が悪くても、まずは吸わせてみてください。それが刺激となって母乳が徐々に出るようになる場合が多いです。
その都度でミルクのみ・母乳のみ、とする場合
例えばこんな場合に行います。
- 夜にたくさん寝てほしい場合
- 外出する場合
- 母体の調子が悪い場合
先ほども、ミルクは母乳より消化に時間がかかるとお話ししました。それを上手に利用するのです。
母乳のチョコチョコ飲みで、授乳間隔が短く参ってしまってる方もいらっしゃるでしょう。ミルクでお腹が満ちてぐっすりと新生児が寝てくれている間は、お母さんも身体を休めることができます。
ミルクを与えていると、外出先では、授乳室へ行く回数も減ります。
私も子どもが新生児の頃は、新しい生活にクタクタになっていました。夜の授乳の間隔も短かったです。今思えば、最初の頃は母乳の出があまり良くなかったんですね。
そこで夜をミルクに代えてみたところ、いつもよりも授乳間隔があきました。そうすることで、ゆっくり休めたのはとてもありがたかったのを覚えています。
上手にミルクとお付き合いしましょう。ママの身体と心の健康を守ってください。それが赤ちゃんの健康にもつながりますよ。
赤ちゃんがある程度大きくなったら、夜中の授乳自体をやめることも可能です。夜中の授乳が減れば、夜泣きの回数もグッと減って、ゆっくり休める時間が増えます。
夜中の授乳はいつからやめていいかの目安は、つぎの記事に書いてありますので参考にどうぞ。
→夜中の授乳はいつまで続ける?早くやめてもいい?
母乳が足りているか不安になったら
母乳中心に赤ちゃんに授乳していると、「母乳が足りているのかな」と不安になることがあります。
そんなときは、授乳間隔の記録をするようにすると良いですね。その際に母乳をあげたのか、ミルクをあげたのかも記入します。ミルクの場合は量も記入してください。
赤ちゃんの育児日記帳が売られていますし、大学ノートに時系列に書いていくのも良いですね。
私は育児雑誌付録の育児日記帳を使用しました。これに記入していくと、赤ちゃんの授乳間隔が見えてきます。
あまり授乳間隔が短い場合やおしっこが少ない場合は、母乳が足りていない場合もあります。ミルク量を増やすなどしてみましょう。赤ちゃんのペースが見えてくるとママの気持ちも楽になりますよ。
1か月健診で不安解消を
授乳に関しての不安がある場合は1か月検診のときに相談してみましょう。体重測定もありますので、どの位増えているかも知ることができます。
まとめ
母乳だから、混合だから、ミルクだから、どれが良いというわけではありません。どちらも大切なスキンシップの時間です。
母乳はよく「完全母乳での育児」とかクローズアップされますね。それだけに母乳が足りないと悩む方もいらっしゃるでしょう。さまざまな都合で混合やミルクにするママは悩むこともあると思います。
そして、ミルクの良い点としてはママ以外でもコミュニケーションが取れるということですね。
どんな授乳もすばらしく、赤ちゃんとの濃密なゆったりとしたコミュニケーションが取れる大切な時間です。授乳時間を楽しいものにしましょう!
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