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乳腺炎の初期症状はコレ!ひどくなると陣痛よりきついよ!

健康
 

乳腺炎の初期症状が気になって調べているあなた、行動力が素晴らしいです。その行動力はきっとあなたを救うでしょう。

さて、とくに母乳育児をしていて

「胸が痛い」

「しこりがある」

というときに思い当たるのは、乳腺炎ですね。

さて今回は、私が乳腺炎になったときのことを、初期症状があらわれたときのことから書いていきます。

先に言っておきますと、

「できれば病院に行かず、自分で治したい」

と思っていらっしゃる方も、早めに病院に行った方がいいですよ。

さて、悪夢のはじまりはじまり…

乳腺炎の初期症状~私の悪夢はここから始まった~

しこり発生

私が赤ちゃんを出産して、授乳をしている時期の話です。

ある日突然、なんの前ぶれもなく、胸の一部に軽いしこりができており、しかもそのしこりをさわると痛かったのです。

 

授乳時に痛みが

さらに、授乳で赤ちゃんに吸われるたびに乳首がちぎれるのかというほどの、針を刺されているようなチクチクした痛みが走りました。

 

そう、それが乳腺炎の初期症状だったのです。

 

そのときの対処

おっぱいは出るけどしこりがある乳腺炎の初期は

  • マッサージすればいい
  • 温めればいい
  • 赤ちゃんにしっかり飲んでもらえばいい

ということを知識として知っていた私は、それを実践していました。

吸われるたびに痛かったですが、歯を食いしばりながらも頻回授乳をしていました。

あまった母乳は搾乳して、なるべく出すようにしていました。

実際にやってみて、それでスッキリすることは多かったです。

 

しかし仕事ならいざしらず、自分のこととなるとズボラになってしまうもので、けっこう雑だったと反省しています。

いや、しっかりやっていたとしても、我流ではうまくいかなかったかもしれません。

痛みも少しずつ増していましたが

「これくらいなら大丈夫」

と思っていたのがいけなかったと思います。

今となっては、

「早く病院に行くべきだった」

と思っています。

 

あなたは病院に行かず治せそうですか?

インターネットで調べて、そこに書いてあることがあなたに合った方法という確信はありますか?

もしあなたに合っていなくて、悪化してしまったとき、その責任は誰がとるというのですか?

 

今の私が言えることは、

「早めに病院にいったほうがいいですよ」

ということです。

早めに病院に行かなかった私は、つぎのように悪化していきました。

 

乳腺炎の悪化過程~寒気から急な発熱は突然に~

体温計

乳腺炎というのは、きっと体の中では徐々に悪化していっているのでしょう。

そしてどうしようもなくなるほどの自覚症状は、突然やってきます。

 

ある朝、目覚めると、突然右の胸が熱く、重く、とてつもなく痛みました。

しこりはもちろんあります。

さらに発熱までしてしまいました。

そのとき発熱は39度近く。

身体はフラフラ、胸はズキンズキン。

とても赤ちゃんのお世話をできる状態ではありませんでした。

 

実はその直前、夜中の授乳中には寒気にも襲われていました。

それが前兆だったようです。

ただ夜中だったので、

「とりあえず温かくして寝よう」

と思って授乳後はすぐ寝ました。

 

さて起きたらフラフラ。

どうしましょう?

 

私の場合は夫がかなり自由のきく仕事をしていますのでなんとかなりましたが、例えば核家族で、旦那さんが職場を離れにくかったり、早退できても遠い勤務地だったりする方だったら、どれだけの苦痛に耐えればいいのでしょうか?

想像するだけで恐ろしいです。

それを考えれば、

「早めに病院にいったほうがいい」

というアドバイスは適切に見えるかと思います。

 

このときは、まだ産後1ケ月も経っていなかったので、出産した病院にすぐに連絡して受診しました。

“急性化膿性乳腺炎”との診断を受け、切開手術となりました。

 

乳腺炎の対処法

白衣の女性

乳腺炎になりかけのとき

これはさっき書いた初期症状の段階です。

しこりがあったりチクチクした痛みがする程度のときです。

病院や助産師さんに相談することから始めましょう。

 

私もそうすればよかったのに、

  • ほぐすなら温める・マッサージする
  • 炎症があれば冷やす

という知識があったばかりに失敗したと思っています。

 

助産師さんへの相談は、日本全国、「子育て・女性健康支援センター」に電話で相談できます。

これは、公益社団法人日本助産師会によって運営されているので安心感もありますね。

 

悪化したあと

乳腺炎はそのままにしておくと、乳腺膿腫といって乳腺に大きなしこりができてしまい、胸に局所麻酔をして切開をし、膿を出すという外科的処置が必要になってしまいます。

 

もちろん私は手術に該当しました。

相当な量の膿がたまっていたようで、しばらくの間、右の胸に管を挿入したままにしておいて、膿が出せるようにしていました。

膿を出す処置や消毒の処置をするために毎日の通院をし、膿を出す処置も痛くて、

「もう二度とこんな思いはしたくない」

と思いました。

 

完治までに1か月ほどかかる人が多いようで、実際に私もそのくらいの期間かかりました。

その期間は抗生物質も飲んでいました。

それは当然、授乳中に飲んでもいいものでした。

 

膿がたまる前でしたら抗生物質等での投薬治療のみになるかと思います。

薬のことが心配で病院受診をためらう方もいらっしゃるでしょう。

最近は授乳中でも服用できる薬も昔より断然増えてきているので、授乳中でも服用可能な解熱鎮痛剤や抗生物質などを処方してくれるはずです。

しかし大丈夫な薬が増えているといって、自己判断で似た名前の市販薬を服用するのは何が起こるかわかりませんのでやめましょうね。

 

乳腺炎になっているときの授乳

痛いんですよね。

それでも

「しっかり飲ませた方がいい」

というのが定説となっています。

 

ただ膿がたまっているときは母乳に膿が混じりやすいようですので、膿が濃く出る飲み始めは少し搾乳して捨てたほうが、赤ちゃんは飲みやすいかと思います。

そしてあまり飲んでくれなかったときも、搾乳して捨てましょう。

 

乳腺炎になりやすい・悪化しやすい人の特徴

リスト

きっと私みたいな人です。

  • 産後まもない
  • 冷え性
  • ストレス・疲れがたまっている
  • 乳頭の形が特徴的
  • ズボラ

という人です。

 

産後まもない

母乳の量が不安定な時期です。

そしてストレス・疲れとも関係があります。

疲れていればウイルスや細菌への抵抗力は落ちてしまいます。

でも寝不足からくる疲れって、赤ちゃんの世話をするからにはどうしようもないことですよね。

 

冷え性

母乳は血液から作られます。

冷え性の人は血流が悪く、母乳の生産が安定しにくいようです。

 

乳頭の形が特徴的

私の場合は病院で

「出っ張りがちょっと短いですね」

と言われていました。

扁平乳頭や陥没乳頭だと赤ちゃんが吸うのが難しくなって母乳が残りやすくなるのはもちろん、赤ちゃんが頑張るぶん乳頭が傷つきやすくなります。

そして衛生面でも不衛生になりがちです。

 

ズボラ

これもどうしようもないですよね。

夜中に起きて授乳するの大変でしょう?

寝たまま済ませたくなりますよね。

そしてやっぱり眠いじゃないですか。

そしたらケアも

「まあいいか~」

ってなりますよね。

わかってはいるんです。

でもめんどい。

どうしようもないですよね。

 

これらは、なりやすい人の特徴を私なりに挙げただけで、

「ここに該当しなかったからならない」

というわけでもありません。

妊娠していなくても雑菌が入れば乳腺炎になる可能性だってあります。

 

細菌の感染を防ぐために

手洗い

膿が出る状態になっているということは、細菌に感染しちゃったということです。

普段からしっかりケアできていれば、それは防げることです。

つまり、清潔にすればいいんです。

たとえば授乳や搾乳の前に手をきれいに洗ったり、母乳パッドの交換をこまめにしたりですね。

いや、だから、わかってても難しいんですよこれがね。

 

食事で予防

特定の食物と乳腺炎に関係があるこということは証明されていません。

特定の食物がヒトにおける乳腺炎のリスクであるというエビデンスはないABM臨床プロトコル第4号 乳腺炎 (2014 年改訂版)

ですので、バランスよく食べることが大事だと思います。

食事と乳腺炎の関係を考えた記事もありますので、そちらも参考にして、どうするか決めましょう。

 

あとは水分ですね。

母乳の成分のほとんどは水ですから、ほどよく水分を摂りましょう。

 

今度は白はんと水泡が!

乳頭の白斑を見逃さないように

白斑(はくはん)とは、乳頭に白いニキビのようなものができておっぱいの出てくる穴を塞いでしまい母乳が詰まったり、炎症を起こしたりするものです。

乳口炎ともいいます。

乳腺炎とは違いますが、これもおっぱいトラブルのひとつです。

 

私はこれにも見舞われました。

授乳間隔が長く空いたりして、おっぱいがパンパンに張っているときは、先に少し母乳を搾って乳頭を柔らかくしてから赤ちゃんに吸わせたほうが、赤ちゃんは飲みやすいようです。

私はそれをせず、いきなり飲ませていました。

そして浅い飲み方になり、乳頭に負荷がかかりすぎて、水泡までできてしまったのです。

水泡ができている間は、そこにある乳腺の穴はふさがっているので母乳が排出されないため、いくら授乳しても楽になりません。

私はこの乳口炎になり、授乳時にも乳頭が痛いし、しこりがまったく取れず、

「前回乳腺炎で痛い目にあったし、今回は…」

と思い、母乳外来へ駆け込みました。

 

そのとき

「荒療治になるけど…」

と言われ処置された方法が、“針で水泡を直接さす”というもので、その場ですぐに開通しました。

しかし

「本来は時間をかけてじっくり治すもの」

ということでした。

針で刺す方法は、その後のケアをしっかりやる必要があるそうで、

「何回も繰り返すことになるかもしれないし、下手をすれば悪化する」

ということでした。

私はそれ以後、先搾りと授乳後のケアに努めました。

はっきり言ってしまえばめんどうでしたが、前回痛い目にあったばかりでしたので、今回は続けました。

 

今乳腺炎になりかかっている方は、ついて学ぶついでにこの“乳口炎”というものがあるということを頭に入れていると、乳頭にも意識がむけることができるのでいいと思います。

授乳間隔が長くあいたばあいには、最初に少し絞ってから授乳するように心がけましょうね。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、乳腺炎の初期症状と対処法のお話でした。

乳腺炎は放置するとそのぶん治るまでに時間がかかります。

逆に初期の段階で対処ができれば、ツライ思いする期間も短くなるでしょう。

しこり・軽い痛みの段階で、病院等に相談することをおすすめします。

そのうち悪寒はくるわ熱は出るわできつくなります。

急性化膿性乳腺炎にまで進行すれば、薬を飲むことはもちろん、手術まで見えてきます。

初期症状を感じたとき

「まだ大丈夫」

なんて余裕かましていないですぐ対処できれば、ツライ思いや痛い思いをあまりせずに済みます。

薬も飲まずに済むかもしれません。

あなたが私のような目に合わなくて済みますように。

今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

 

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ぽこ

ぽこ

・熊本大学医学部保健学科看護学専攻卒
・正看護師

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