竹冠に師【篩】読み方は“シ・ふるい・ふる”。使い方は本文で紹介。
小説などで「篩に掛けられた」といった表現があると
「何と読むんだろう」と思いますよね。
読み方がわからないとスマホやPCで漢字に変換することもできず、
“竹冠に師”と検索することになったりします。
さて話を戻しまして「篩に掛けられた」、この場合は“ふるい”と読みます。
ほかにも読み方がありますので、今後ほかの使われ方をしているのを見かけたときにもスムーズに読めるよう、読み方を知っておきましょう。
ついでに同じ読み方の漢字との使い分け方もお話します。
“篩”の読み方
音読み
“シ”と読みます。
熟語としては“篩管(しかん)”、“篩骨(しこつ)”という使われ方をします。
いきなり脇にそれてしまうのですが、“篩管”とは、中学校の理科で習った“師管”です。
もともとは“篩管”だったのが、“篩”が常用漢字でないために“師管”と置き換えられています。
もし“篩”が常用漢字に入ったら、中学校でも“篩管”と教える日が来るのかもしれませんね。
教科書や公用文書では常用漢字を使うこととされているだけですので、
「もともとは“篩”だから」という確固たる思いがあり、教科書や公用文書以外であれば、“篩管”と書いて良いでしょう。
さて読み方の話に戻します。
訓読み
“ふるい”または“ふる”と読みます。
“篩”一文字では名詞として使われ、“ふるい”と読みます。
動詞として使うときに“う”を送り仮名として“篩う”と書き、“ふるう”と読みます。
使い分け
「じゃあ“腕をふるう”もこの漢字?」と思われるかもしれませんが、その場合は“腕を振るう”または“腕を揮う”(常用外)とします。
この“篩”という漢字は、「ふるいにかける」という意味で使用します。
さきほどの「篩管」も、葉で作られた養分を、ほかのものとわけて運ぶための管です。
“勇気をふるう”も違う漢字です。
この場合は“勇気を奮う”ですね。
「心を奮い立たせる」という話になります。
“奮起する”という意味です。
まとめ
“篩”の読み方は、“シ・ふるい・ふる”です。
今回は
- 篩う
- 振るう(揮う)
- 奮う
の使い分けまで紹介しましたので、読むときだけでなく書くときもバッチリですね。
それでは、ここまで読んでくださって、ありがとうございました。