夜中の授乳はいつまで続ける?早くやめてもいい?
夜中に起きて授乳するのって大変ですよね。
授乳回数が減っても、自分のタイミングじゃないときに起きるのはつらいものです。
「いつまで続ければいいんだろう」と思うのも当然です。
「できることならやめたい」と思うのも当然です。
さて今回は、夜中の授乳はいつまで続ければいいかというお話をしたあと、夜中の授乳をやめるためのポイントをお話しします。
授乳自体をやめていい時期については、アンケート調査の結果がありますので、そちらも参考になさってください。
→育児経験者150人に聞いた!「母乳とミルクはいつからいつまで?」
「もうやめてもいい時期だから、すぐにでもやめたい」というかたは、2ページ目にGOです。
夜中の授乳はいつまで?
夜中の授乳は、「体重増加が順調」ということをひとつの目安にしてやめることができます。
ただ、うまれたての赤ちゃんは胃が小さく、すぐにお腹がすいてしまいます。
そのため、昼夜を問わず、赤ちゃんが寝ていても起こして、3時間おきの授乳を行います。
5~6ヶ月頃から離乳食をはじめると食事から栄養を摂れるようになるため、授乳量が少なくなったり間隔がぐっと開いたりするようになってきます。
そうなれば、夜中に授乳しなくても大丈夫です。
月齢によって必要な授乳の間隔・回数が変わりますので、つぎは授乳回数をみてみましょう。
月齢ごとの赤ちゃんの授乳回数
新生児の授乳回数
新生児の授乳間隔は昼夜を問わず3時間前後。
もっと短い間隔のこともよくあることです。
「授乳に1時間かかり、その後1時間もたたないうちにもう泣かれた」なんていう話もちらほら。
逆に「夜は3時間どころか気が付いたら朝まで起きなかった」という子も。
その場合には体重の増加に影響してきますので、起こして授乳する必要があります。
2~6ヶ月頃の授乳回数
母乳が出る量も増え、一度にたくさん飲めるようになってきますが、寝返りやハイハイをするようになり運動量も増えてきます。
意外と間隔は開かず、3時間おき8回程度の授乳が続きます。
授乳のリズムは整ってきますが、夜間の授乳も続くので、ママの寝不足も続きます。
「この寝不足生活はいつまで続くんだろう?」とつらくなってくる時期かもしれません。
なお、5~6ヶ月になり、離乳食をはじめ、体重増加に問題がなければ、朝までしっかり寝てくれる子は無理に起こさなくてもOKです。
6ヶ月~1歳の赤ちゃん
ほとんどの子の離乳食がはじまり、身体の動きも活発になり、必要な栄養が増える時期です。
離乳食をぱくぱく食べてくれる子もいれば、なかなか進まずおっぱいばかり欲しがる子もおり、個人差が大きくなる時期です。
そのため、
「うちの子だけ周りと違うのでは?」
「育児本ではこのくらいと書いてあるのに、全然そんな風になっていない」
など、このころになると離乳食、授乳などで悩むママが増えてくる時期です。
1歳以上
1歳を過ぎると、乳児ではなく幼児と呼ばれるように、そろそろ大人に近い幼児食を食べられるようになります。
夜間の授乳だけでなく、おっぱい自体を卒業する子も増えてきます。
この頃になると、ママも断乳か卒乳かで迷ったり、断乳の時期を決めたりするようになるのではないでしょうか。
完全な卒乳・断乳については、つぎの記事が時期の参考になるでしょう。
→母乳育児は最短ならいつまで?早くやめたらどうなる?
夜間の授乳をやめてもいい時期がわかったところで、ではなぜ、赤ちゃんは夜中に起きてしまって、授乳することになるのでしょうか?
夜間授乳が続く原因は?
3つあります。
1)赤ちゃんは眠りが浅い
妊娠中は、
「寝ようとしたらお腹の赤ちゃんがポコポコ動いて寝づらかった」という経験、ありますよね。
赤ちゃんがママのお腹の中にいる間は、ママの酸素を奪わないように、ママが活動している日中に眠り、ママが休んでいる夜間に多く活動するという話があります。
(昼夜関係なく動き回る赤ちゃんも多いんですけどね。うちはとくに下の子が昼も夜も元気でした)
産まれたばかりの赤ちゃんが、
「昼間はよく寝ているのに、夜は全然寝付いてくれない」というはそのころのパターンをひきずっているからなのだそうです。
また、赤ちゃんの脳はたくさんの刺激を処理するためにフル稼働しており、はじめての場所へ行ったり、はじめての人に会ったりしたときに、夜中に思い出し泣きをすることも。
大人よりもずっと眠りが浅いので、ちょっとした刺激ですぐに目が覚めて泣いてしまうこともよくあることなのです。
2)夜泣きの原因はおっぱい以外かも
赤ちゃんが夜泣き始めると、
「おなかがすいたのかな?」と授乳をしようと考えますが、
- オムツが濡れた
- 暑い
- 寒い
- 体調が悪い
などの理由でも泣きます。
ママも寝ぼけていて難しいかもしれませんが、泣く=おっぱいではない可能性を考えて、おむつを交換してみるなど別のアプローチも行ってみましょう。
もし「火がついたように泣いている」など、いつもと違う泣き方だと感じたら、夜中だとしても病院受診を考えましょう。
目には見えない部分で何かが起きているかもしれません。
病院受診して何もなかったら何もなかったで、安心できます。
しかしそのまま原因もわからず大泣きされ続けたら、どんどん不安になっていきます。
原因不明で1時間近く大泣きし続けていたら、急患をみてくれる病院に電話してみましょう。
3)沿い乳で夜泣き
沿い乳での寝かしつけは、おっぱいでおなかがいっぱいになった赤ちゃんがスムーズに寝てくれるし、ママは起きあがらずに授乳できるし、とても便利な方法です。
しかし、大人でもおなかがいっぱいになりすぎると眠れないように、半分眠った状態でおっぱいを飲み過ぎた赤ちゃんは、眠りが浅くなりがちになります。
また、眠りが浅くなったときに、おっぱいをくわえていないため、眠りについた状態と違うと感じた赤ちゃんはびっくりして余計に泣きます。
楽なはずの沿い乳が、結果的に夜泣きを招いていることもあるのです。
夜泣きに悩まされている方は、赤ちゃんが夜に起きて泣くことが減れば、夜中の授乳も減らせますよね。
夜泣き自体を減らしたいなら、つぎの記事の方が今回の内容より詳しいですよ。
→【赤ちゃんの夜泣き対策】原因は赤ちゃんではなく親にあった!?
夜間の授乳が続くと、きついですよね。
楽にできる方法はないのでしょうか?
夜間授乳を楽にするためにできることは?
3つあります。
1)授乳方法を工夫する
夜、赤ちゃんに泣かれるたびに起きあがって授乳するのは一苦労ですよね。
赤ちゃんの眠りが浅くなる一因でもあるので迷うところではありますが、沿い乳はママの負担を軽くする授乳方法です。
夜寝るときの授乳以外でも沿い乳での授乳をすれば、ママが身体を横にして休めるので、授乳中に疲れを取ることができるようになります。
なお、沿い乳の場合、うっかり寝てしまい赤ちゃんを窒息させてしまうことには十分注意してください。
とくに赤ちゃんの首がすわる前は避けた方がよいでしょう。
ミルクでしたらこの方法は使えませんね。ごめんなさい。
毎回お湯を用意してミルクを作って冷ましての一連の作業を、自分も眠い中行うのはなかなか大変ですが、“常にお湯を用意しておく”くらいしか思い付きません。
2)体力を温存しよう
最もオススメするのが、赤ちゃんと一緒にお昼寝をすることです。
ママは育児以外にもやることがいっぱいですし、お昼寝をする習慣がない方はなかなかお昼寝ができないと思います。
しかし、日中は普通に活動し、夜は授乳で寝不足、では睡眠時間は減るいっぽうです。
家事を手抜きしても大丈夫。
たまには祖父母や一時預かりの保育所に任せてしっかり昼寝する、というのもアリですよ。
ママが健康でいなければ赤ちゃんも元気に育ちません。
一人で抱え込まず、自分の体力回復、体力の温存を意識して行いましょう。
とくに復職なさっている方は両立が大変かと思います。
仕事をしながらの母乳育児を少し楽にできるポイントがいくつかあります。
つぎの記事に書いていますので参考になさってください。
→母乳育児はいつまで?復職のときの選択肢と、それぞれのポイント!
3)夜間断乳
夜中の授乳をやめるということです。
時期が来ていればこの選択肢は有力です。
それで赤ちゃんがぐっすり眠ってくれるのなら平和ですよね。
時期に関するお話はここまでです。
2ページ目では、夜間断乳のやり方を書いていきます。
「おおよその時期がわかったからいい」という方には、「母乳とミルクはいつまであげたか」というアンケート記事を紹介しておきます。
→育児経験者150人に聞いた!「母乳とミルクはいつからいつまで?」
さてつぎのページでは、実際に夜間断乳をするときのポイントです。
1日でも早く赤ちゃんに慣れてもらうために考えておきたいことがいくつかありますので“続きを読む”をタップして確認しておきましょう。
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