草冠に可【苛】読み方は常用では“カ”のみ。ほかの読み方と意味は本文中で紹介。
“苛”の字を見たとき、「何と読むんだろう」と思い、“草冠に可”と検索しますよね。
常用漢字としての“苛”の読み方は、音読みの“カ”のみです。
“苛酷”なら“かこく”ですね。
常用ではない読み方がいくつもありますから、以下ではその読み方を紹介します。
今回は“カ”という読み方だけで十分だった人も、ほかの読み方も知っておくと、
つぎに“苛”に出会ったときにスムーズに読めるようになりますよ。
“苛”の読み方(常用外)
“苛い”で“むごい”または“からい”
“苛しい”で“きびしい”
“苛める”で“いじめる”
“苛だつ”で“いらだつ”
“苛つく”なら“いらつく”
“苛む”で“さいなむ”
です。
何か思い通りにいかなかったときに「イライラする」というのも、
漢字で書くならこの漢字を使うことになります。
「苛々する」「苛苛する」
のどちらかです。
一文字でも「イラつく」と表現できるものを2つ重ねているので、「とてもイラつく」という意味になっています…なんて説明するまでもなかったですかね。
ところで“苛”の意味には、イラつく原因となるものも含まれています。
「こまかすぎる」という意味です。
例えば千円札一枚なら数えるの楽ですけど、一円玉千枚数えろなんて言われたらイライラしますよね。
つまり、細かすぎるものはイライラするというのは、多くの人にとって共通の感覚ということです。
針の穴に糸が通らなかったりもですね。
細かすぎる作業というのは、神経を使うわりに進んでいる実感がないことが、イライラの原因なのだと思います。
細かすぎる話というのは、全体像がつかみにくくてイライラしますよね。
私も話が細かくなりがちなので、あなたを苛々させてしまっているかもしれません。
今回はここまでとします(笑)