【初節句】どうお祝いすればいい?準備から内祝いのお返しまで解説
初節句。
初めてのお子さんで、または、上のお子さんと性別が違い、何をすればよいのかわからなかったりしていませんか?
そこで今回は、
- 初節句当日には何をするのか
- 前日までに準備しておくものは何か
- 初節句のあとに行うこと
についてお話しします。
特に内祝いに関しては失礼にあたらないよう、時期・内容ともにしっかり押さえていきましょう。
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初節句には何をするのか
では、初節句には具体的に、いったい何をするのでしょうか。
女の子のときも男の子のときもだいたいすることは同じです。
両親、祖父母など身内で集まり祝いの膳を囲み、赤ちゃんの健やかな成長と無病息災を祈ります。
誕生後の初めての節句、つまり女の子の場合は3月3日の桃の節句に、男の子の場合は5月5日の端午の節句に行います。
ただ、飾りつけや祝い膳(料理)などが異なるので、注意が必要です。
ということで次は飾りの話です。
飾り
何を飾るか
初節句の飾りは、
女の子のときにはひな人形を、
男の子ときには武者人形や鎧兜を飾り、外には鯉のぼりを立てます。
男の子も女の子も母方の実家から贈るという習わしがありますが、現在では両家の祖父母や両親で話し合って購入することも多いようです。
購入する際は、住宅事情などから収納や飾るスペースを考慮して選ぶようにしましょう。
ひな人形や武者人形にはその子どもの厄災を防いでくれるという意味が込められているので、1人1体(1台)が好ましいとされています。
2人目の子どもであっても、おさがりではなく、新しい人形を買うことをおすすめします。
飾りつけをするのはいつから? 片付けるのは?
いずれの節句も飾りつけは慌てたりしないように、前日ではなく、1~2週間ほど前までに済ませるようにしましょう。
桃の節句の場合、二十四節気の雨水の日(2月19日頃)に飾りつけると良縁に恵まれるという言い伝えがあります。
節句が終わったら、できるだけ早めに片付けましょう。
また女の子はとくに、
「ひな人形を出しっぱなしにしておくと、婚期が遅くなる」
といわれているので、気をつけましょう。
また、カビなどの予防のため、できるだけ雨の日は避け、天気のいい日に片付けるようにしましょう。
ほこりをきちんと払い、指紋なども柔らかい布で拭き取ります。
祝い膳(料理)
初節句に必ずこれを食べなくてはいけない、という決まりはありません。
ですが、桃の節句の祝い膳には、ちらし寿司とハマグリのお吸い物が並ぶのが一般的です。
その他にも、白酒やひなあられ、ひし餅などを飾り、お祝いします。
端午の節句の祝い膳としては、一般的に赤飯やちまき、かしわ餅などを用意するのが習わしです。
縁起のいい海老や鯛を出しても良いですね。
初節句のときの服装
初節句の際に赤ちゃんが着る衣装はとくに決まっていません。
写真撮影などの際には、男の子は赤い陣羽織を着て行うことが多いようです。
赤色には厄除けの意味があるそうです。
また、祝い着として、七五三のときにも用いられる被布を着て写真を撮ることもあります。
内祝い
赤ちゃんが初節句のときには、祖父母や親戚などの身内からお祝いをいただきます。
お返しはどうしたら良いのか、悩みますよね。
実は、お祝いの席にご招待することがお返しになります。
ただ、都合により初節句のお祝いの席を設けなかった場合や、招待したのにご欠席された方には、いただいたお祝いへのお返しとして、内祝いを贈る必要があります。
内祝いの内容
いただいたお祝いの、3分の1から半額程度が目安です。
祝い菓子などを贈りましょう。
ご両家のご両親には、写真立てにお子さんの写真とお名前を入れて贈ると喜ばれます。
紅白蝶結びののし紙をかけ、
- 上段に「内祝」または「初節句内祝」
- 下段に子どもの名前
を入れます。
送る場合、差出人は親の名を使ってください。
内祝いを贈る時期
贈る時期は、基本的にお祝いの日から1週間以内です。
遅くとも、桃の節句は3月中、端午の節句は5月中にお返ししましょう。
お祝いの日を過ぎてからいただいたときは、お祝いの日から1週間では準備できないこともあるでしょう。
3月中・5月中にも準備できないこともあるでしょう。
そのときは、いただいた日から1ヶ月以内が目安になるかと思います。
遅れて持ってくる方は、お返しの時期についてはあまり考えていないはずですので、ゆっくりめでもいいと思います。
その他の留意点
赤ちゃんが生まれてすぐに初節句を迎える場合(目安としては、生後1カ月以内の場合)は、無理に慌ただしくお祝いをするのではなく、翌年に繰り越しても大丈夫です。
また、毎年節句の行事はありますが、初節句は一生に一度のことなので、第1子、第2子などで区別をつけず、それぞれ同じようにお祝いしてあげましょう。
「初正月」を祝う風習も
赤ちゃんがはじめて迎えるお正月を「初正月」としてお祝いする地域があります。
赤ちゃんが男の子の場合は破魔弓・破魔矢を、女の子の場合は羽子板を用意し、12月中旬頃から松の内(元日から7日まで)の期間中、床の間に飾って赤ちゃんの健康を願います。
また、「はつだこ」、「たこいれ」といい、初正月に凧あげをする習慣がある地方もあるようです。
特別にお膳を用意する必要はないので、おせちなどを赤ちゃんが食べられるように工夫して、みんなでお正月をお祝いできるとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、初節句になにをするかというお話しでした。
初節句とは、赤ちゃんが生まれて最初の節句のことをいい、女の子の場合は3月3日の桃の節句に、男の子の場合は5月5日の端午の節句に、赤ちゃんの健やかな成長と無病息災を祈ってお祝いします。
人形などの飾りの準備や片づけなど、経済的にも時間的にも大変な行事ですが、扱いに気をつけて、子どもが大きくなるまで大切にしたいものですね。
それでは、あなたの子育てが少しでも楽に・楽しくなることを祈りつつ、この記事を終わります。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました!