子供が嘔吐!ただ、発熱なし…この病気は何?対処法と原因は?
今朝は元気に出かけて行ったお子さんが、帰宅したら急に嘔吐をし始めた!
熱を測っても熱はない!
これは一体どういうこと??
急な嘔吐は怖いですね。
すぐにでも病院に連れて行こうか悩みますね。
さて、今回は、発熱を伴わない子供の嘔吐ついてお話ししていこうと思います。
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子供が嘔吐!熱はなし…その症状の病名は?
この症状で多いのが、「感染性胃腸炎」です。
感染性胃腸炎の主な症状として挙げられるのが、以下です。
- 嘔吐
- 下痢
- 多くは発熱なし
嘔吐をし始めると、半日から1日のうちに、あまり間を空けず何度も吐いたり、1日のうちに1、2度ほど吐くのが2~3日程度続いたりする、という症状も現れます。
また、同時に下痢をすることも多いので、「感染性胃腸炎」は「嘔吐下痢症」とも呼ばれています。
ときには、脱水症状を起こすこともあるようです。
「感染性胃腸炎」という言葉にはちょっと怖い響きがありますが、しっかり安静にしていれば、早く完治することが多いので安心して下さいね。
病院受診の目安
医学的なところは病院等のサイトに任せるとします。
目安を書いてあるところをいくつか紹介しますね。
また、病院受診の際にしっかり判断してもらうためには様々な情報が必要になるようです。
受診を考えるなら早めに情報を整理しておいたほうが良さそうです。
嘔吐・下痢で受診した際に、必要なのは細菌性なのか、ウイルス性なのか、それ以外(毒など)なのかを鑑別しなければなりません。従って、
1) 48時間以内に食べた物、飲んだ物すべて
2) 発熱の有無
3) 下痢の回数と性状、血便の有無
4) 血尿の有無
5) 腹痛の場所、程度、推移
くらいの情報は最初から用意していらっしゃらないといけません。出典:鵜川医院ブログ
対処法:嘔吐や下痢からの脱水症状を防ごう!
上記にもありますが、嘔吐や下痢が続くと脱水症状を起こすことがあります。
特に小さなお子さんは引き起こしやすいようです。
脱水症状に陥ると、回復が遅くなったり、手足がしびれたり、他の病気につながる可能性が出てきます。
ですので、感染性胃腸炎を発症しているときに大切なのは、水分補給を心がけることです。
飲んでいい飲み物
- 経口補水液
- 湯ざまし
- 母乳
- やや薄めたミルク
などです。
飲んではいけない飲み物
- 炭酸飲料
- コーヒー
- 牛乳
などです。
飲んでいいものは、胃に負担をかけず、嘔吐や下痢で失った水分と電解質を補うのに適している飲み物です。
飲んではいけない飲み物の特徴としては、胃に負担をかけやすいというものですね。
ただし、嘔吐し始めてから半日くらいは胃に何も入れない方がよいとのこと。
というのも、嘔吐し始めてからしばらくは胃が何も受け付けず、口にしても嘔吐してしまうからです。
吐き気がおさまったら、少しずつ水分を取りましょう。
あせらず、スプーンひとさじから少しずつ始めて、吐かないようでしたら、時間をおいてまた水分補給。
量は少しずつ増やしていきましょう。
適切な水分を取ることで、回復を早めることができるようです。
感染性胃腸炎の原因って何?
感染性胃腸炎には、大きく分けて2つの種類があります。
細菌性胃腸炎
原因:
- サルモネラ菌
- カンピロバクター
- 腸炎ビブリオ
など
これは、いわゆる食中毒です。
生で魚や貝を食べたりすると発症することがあります。
ウイルス性胃腸炎
原因:
- ノロウイルス
- アデノウイルス
- ロタウイルス
など
ウイルス性胃腸炎にかかりやすいのは、冬、それから梅雨から夏にかけてが多いようです。
お子さんが嘔吐や下痢をする場合は、「ウイルス性胃腸炎」が疑われます。
というのも、ウイルス性は経口・飛沫感染しやすく、保育園や幼稚園での集団生活の中では特に感染しやすいのです。
完治しきっていないお子さんが登園すると、一気に感染が拡大することもあります。
登園する前には、一度病院に相談することが感染拡大を防ぐことにつながりますね。
そして、感染予防として大切なのは、手洗いとうがいです。
子供は手洗いうがいを面倒くさがることがありますが、
「病気になったら苦しいよ。病気を防ぐために、よく洗おうね。」
と、しっかり言って聞かせましょうね!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、子どもが嘔吐したけど熱はないときのお話しでした。
子供の急な嘔吐は本当に驚きますよね。
感染性胃腸炎は、どんなお子さんでもかかる可能性があるものです。
発症したときは落ち着いて対応しましょう。
特に水分補給はお忘れなく。
また、感染しないためにも、手洗いうがいは欠かさないよう心がけていきたいものですね。
なお、ここで紹介した対処をしても症状が長く続くときは、他の病気かもしれませんので、お早目の病院受診をおすすめします。