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妊娠10週目、赤ちゃんとお母さんのお腹の様子・気をつけたいことは?

子ども
 

妊娠10週になるとエコーでも赤ちゃんの様子が見え、育っていることが確認できて楽しみな反面、赤ちゃんの平均がどれくらいなのか心配になったり体の変化に戸惑ったりしてしまいますよね。

そこで今回はこの時期の赤ちゃんやお母さんの様子がどんなものか紹介したいと思います。

個人差はあると思いますが、参考になりましたら幸いです。

赤ちゃんの様子

妊娠10週目エコー画像

  • 頭殿長(CRL):約29~42mm
  • 胎のう(GS):約58~66mm
  • 多くの赤ちゃんは心音の確認ができます
  • 姿勢が真っ直ぐになります
  • 爪、髪の毛の元、乳歯の芽が形成されます
  • 味蕾が完成します
  • 横隔膜が完成します
  • 神経系の発達が進みます
  • まぶたができて目が閉じます
  • 体内では性別の違いが現れます

(→CRL、GSの説明はこちら

 

この頃の赤ちゃんは身長5~6センチ、体重は5~8gくらいの大きさです。

これまで赤ちゃんは丸まった姿勢をしていましたが、骨や筋肉の成長に伴って体がまっすぐになってきます。

胴が伸びて手足首の関節も完成しますので、手を前に出すよく見る赤ちゃんのポーズをとれるようになります。

味覚を判別する味蕾(みらい)が完成する時期でもあります。

神経系の発達も進み、口を開いたり手を開いたりすることができるようになります。

また、この神経系の反応により内臓も機能もし始めます。

心臓は4つの部屋がしっかりと分かれ、1分間に約150~175回の拍動をします。

横隔膜が完成することで赤ちゃんの呼吸への準備も進みます。

また、胃や腸も発達中です。

赤ちゃんの体内では膣や睾丸の形成が進み、性別の違いが現れます。

エコーでの確認はまだできませんのでもう少し楽しみにしていてくださいね。

 

お母さんの体の様子

お腹の様子

  • 子宮のサイズが女性のこぶしくらい大きくなります
  • おなかの張りを感じることもあります

子宮が成長するにつれて、おなかの張りや痛みを感じることがあります。

この時期は大人のこぶし大ほどのサイズで、恥骨の後ろに収まるくらいの大きさですのでおなかが大きくなってきた実感がない方が多いです。

が、膨らみ始めたという人もいますので、おなかの大きさは人それぞれです。

ただ、妊娠線の予防はお早めに。

関連記事→【妊娠線画像・妊娠線写真】これはできれば防ぎたい!妊娠中~産後

 

その他の変化

  • つわりのピークを迎える時期になります
  • 作られる血液の量が増えます
  • トイレが近くなったり便秘がちになったりします
  • 皮膚に変化が現れる人がいます

つわりがピークを迎える時期で今が一番つらい時期かもしれません。

水分だけでもしっかりとるように心がけてくださいね。

何も食べられないと赤ちゃんが育たないのではないかと心配になる方もいらっしゃいますが、この時期の赤ちゃんはへその緒を通してお母さんから栄養をもらっていますので大丈夫です。

 

また、妊娠10週目頃からお母さんの体内では血液の生産量が倍近くに増えます。

これは子宮や胎盤に血液を送れるようにするためです。

このように体内でどんどん血液を作っていくので、足や乳房、おなか周りの血管が浮き出てくることがあります。

妊娠初期から中期にかけてよく見られる症状ですので、あまり心配はありません。

 

子宮が大きくなって膀胱や腸を圧迫するため、頻尿に悩まされる人もいます。

また黄体ホルモンの影響で腸の働きが鈍ることで、便秘や下痢になってしまう人もいます。

これらの症状がひどい場合は医師に相談してくださいね。

特に便秘はひどくなると激痛を伴う場合もあります。

できればひどくなる前に医師に相談しましょう。

 

ほくろ・そばかすができやすくなり、傷痕や乳房が黒ずんだりするときもあります。

また、おなかの真ん中に正中線と呼ばれる1本の真っ直ぐな線ができる人も。

気になるので悩んでしまうお母さんは多いのですが、これらは妊娠を維持するためのホルモンの影響によるもので一時的なものですからご安心ください。

出産後にホルモンバランスが戻ると解消されるといわれています。

この時期に気をつけること

腰痛

妊娠中は腰痛に悩まされるお母さんが増えます。

これは「リラキシン」と呼ばれるホルモンの影響が示されています。

このホルモンは子宮弛緩因子とも呼ばれ、骨盤靭帯を緩ませて赤ちゃんが出産時スムーズに下りてくることができるようにする働きがあります。

関節を支える靭帯がこのホルモンによって緩んで不安定になります。

この緩んだ関節を守るために骨盤周りの筋肉が固くなることで腰痛が起こるといわれています。

    • 重いものはできるだけ持たない
    • 体を温める(半身浴や妊婦用のハーブティーなど)
  • 軽い運動やストレッチをする
  • 骨盤ベルトや腹帯を活用する

をすることで腰痛の予防や軽減ができるといわれています。

よかったら試してみてくださいね。

また上のお子さんを抱っこするときや重いものを持つ必要があるときは、必ず片膝を床につけてゆっくりと腰を上げるようにしましょう。

 

腰痛がひどくて歩けないほどでしたら、早めに医師に相談しましょう。

流産と直接の関係があるかどうかここでは明言できませんが、「もしかして流産しそう…?」と心配し続けることは大きなストレスです。

過剰なストレスは、お母さんの体、赤ちゃんの体、どちらにとってもいいものではありません。

早めに医師に相談し、あなたのストレスを軽減する必要があります。

 

おなかの張り、腹痛

この頃は赤ちゃんの成長に伴って子宮も大きくなるので、おなかの張りや痛みを感じることがあります。

おなかの張りや痛みを感じたら、少し横になって治まるのを待ちましょう。

横になって治る場合は生理的なものである可能性が高いですのであまり心配はありません。

ただし、

  • 横になっても治らない
  • 激痛がある出血がある
  • 恥骨上の子宮部分がバレーボールのように固い
  • 1時間に何度も痛みや張りがある

以上にひとつでも当てはまった場合は病院に相談しましょう。

休んで治っても動き出したら張りがぶり返す、一日に何度も張りを感じるなども場合も病院に相談することをオススメします。

 

体重増加

妊娠初期から5か月までの理想の体重増加は1~2キロといわれています。

妊娠中に体重が増えていくことは当たり前のことです。

が、あまり増えすぎてしまうのは心配です。

つわりが落ち着き始めてついつい食べてしまったり、食べづわり(食べないと気持ち悪い)のせいで体重がふえてしまったりというかたもいらっしゃいます。

体重が増えすぎてしまうと、妊娠高血圧症候群のリスクが上がったりお産のときに陣痛が微弱になり長引いてしまったりするといわれていますので気をつけましょう。

 

体重管理のコツ

体重管理のコツとして以下があります。

  • 毎日体重を測る
  • 早寝早起きを心掛ける
  • 食事日記をつける
  • よく噛んで食べる
  • 1日3食しっかりと摂る
  • 夕食は軽めにする
  • 便秘に効果的な食材を摂る(食物繊維、オリゴ糖、乳酸菌、ビフィズス菌を含む食材)
  • 調理に使う油を減らす(全く使用しないのは不可)
  • 適度に体を動かす

よかったらお試しください。

 

この時期の食べ物について

妊娠10週は赤ちゃんの骨や筋肉が成長する時期ですのでカルシウムやタンパク質を大目に取ってあげるとよいかもしれません。

つわりが落ち着いて食べたいものがたくさんあるかもしれませんが、ぜひ赤ちゃんの成長につながるものも摂取してくださいね。

*カルシウムには上限摂取量があります。1日2,500mgを超えないように注意しましょう。

参考:日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要(厚生労働省)

 

妊娠中は赤ちゃんにも栄養がいくぶん、ママはバランスよく、多くの栄養をとることが望まれます。つわりがおさまったら、少しずつ取り入れていきましょう。

つぎの記事に

「この栄養素はこれくらいとることが推奨されていて、どんな食品に多く含まれているか」をまとめています。

赤ちゃんの成長のために、そしてなによりあなた自身の健康のために、紹介します。
妊婦さん必見!妊娠中に好ましい食事、避けたい食事!

 

とくに初期においては葉酸の摂取が推奨されています。しかしリスクもありますので、つぎの記事を読まれることをおすすめします。
あなたの遺伝子は大丈夫?葉酸の代謝が苦手な人は気をつけて!

まとめ

いかがでしたか?

今回は妊娠10周目のお話しでした。

妊娠10週は赤ちゃんの心音が確認できたり、母子手帳を交付されたりと赤ちゃんが育っていることを実感できる時期ですよね。

赤ちゃんの成長がどんどん進む一方、お母さんの体の変化もめまぐるしいので何かと心配になると思います。

不安なことはなんでも医師や看護師さんに相談しながらおなかの赤ちゃんと一緒にゆっくりとした妊娠生活をおくってくださいね。

 

妊娠中に気になることは多いですよね

【妊娠線画像・妊娠線写真】これはできれば防ぎたい!妊娠中~産後

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さくら

さくら

主婦・二児の母。
名古屋大学大学院を卒業後、医薬品・化粧品分野研究職に就きました。妊娠を期に退職しまして、現在は家族4人で生活しています。
趣味は音楽鑑賞・ドライブです。

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