お米を米びつ保存していたら虫が発生!対処方法と正しい保存方法とは?
もしかすると、お米をきちんと米びつに入れて保存していたのに、虫が発生してしまったのですか?
「米びつに入れたのに、なぜ?」と思う方、間違った保存方法をとっていた可能性があります。
米びつに入れたからと言って、虫の発生は防げないのです!
今回は、発生した虫の対処方法や虫の発生を防ぐ保存方法などについてお話ししていきます。
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米びつに虫が発生したときはどうする?
しっかり保存していたのに、と嘆きたくなる気持ちもわかります。でも、目の前の虫を一刻も早く駆除しましょう!
ここでは、虫の種類に応じた対処方法、わかりやすい動画などをご紹介していきますね。
コクゾウムシが発生したときの対処方法は?
コクゾウムシは、トウモロコシ、麦、そして米を食べる害虫です。
白いお米の中に黒い点がうごめいていたら、それはコクゾウムシです!
コクゾウムシの成虫は、天日干しをして駆除します。
ビニールシートや新聞紙にお米を広げると、黒い成虫が逃げ出していきます。光が苦手なので、慌てて住処から離れていくんです。
いなくなったのを確認したら、すぐに回収。
さらに、コクゾウムシの幼虫は米の中で成長します。
卵も米の中に産み付けられているわけです。これはお米を研ぐときに、注意してみましょう。
卵を産み付けられたり、幼虫のコクゾウムシが内部にいたりするお米は、水に浮きます。これらを取り除けば大丈夫ですよ。
コクゾウムシの除去動画をご紹介
ここで、わかりやすい駆除動画をご紹介します。後半、コクゾウムシが逃げていく姿がよくわかりますよ。参考にしてくださいね。
蛾(メイガ)が発生したときの対処方法は?
蛾(メイガ)もお米につきやすい害虫です。メイガにはノシメマダラメイガ、スジマダラメイガなどがいます。
お米の中にイモ虫タイプの害虫がいたら、本当にぞっとしますよね。
さて、そんな蛾の幼虫は、骨が折れますが、新聞紙などにお米を広げてピンセットなどでつまんで駆除になります。
また、広げたお米の中にお米の塊を見つけたら、それもしっかり捨てましょう。
これは、蛾が作ったお米の「巣」です。
この中で育っているんです、ミノムシのように……。
目の粗いざるなどでふるいにかけて、おかしなお米の塊をはじくのもいいですね。
なぜ米びつに虫が発生したの?
きちんと米びつに入れていたはずなのに、疑問ですよね。
コクゾウムシは、米の内部に卵を産み付けます。
流通中に卵を産み付けられている可能性もありますね。
小さな虫ですので、ほんの少しの隙間から進入してしまったということもありえます。
メイガも同様です。
蛾といっても、体長は1㎝程度。
米びつのふたを開けた瞬間に入り込んでもわからないですよね。
「米びつ保管だから大丈夫!」などという油断はできないということなんです。
虫が発生したお米は食べられるの?
「虫が発生したお米なんて絶対食べない、無理!」という方もいれば、「虫が付くのは安全なお米という証拠なのでは?」と、特に気にしないで食べる方もいます。
考え方はそれぞれですよね。
基本的には、食べてもすぐに病気になるわけではありません。しかし、以下の意見は見逃せません。
食べられないわけではありませんが、こんな注意喚起があるんです。
思いがけないアレルギーが、何気なく食べたもので発生するということも珍しいことではありません。
特に小さなお子さんや体調の悪い方がいるご家庭では、よく考えて判断する必要がありますね。
今回は廃棄したとしても、大丈夫。
これからご紹介していく虫を発生させない保存方法を実行すれば、こんな悲しい思いをすることもありませんよ。
もう米びつに虫なんて発生させない!おすすめの保存方法は?
お米に発生した虫の駆除は、結構手間ですよね。
そもそも、気持ちのいいものではありません。
こんな経験は一度でいいですよね。
二度と経験しないでおくということは、虫を発生させないということですね。
それには、正しい方法でお米を保存することが欠かせません。
一番おすすめの虫を発生させない保存方法は、虫が発生しない温度で保存することです。
虫が発生するのは、20℃を超えてからです。
つまり、低温で保存すれば虫が発生しないということなんです。
でも、冬場はいいとしても、春~夏場は室内でも温度がぐんぐん上がります。
20℃を超えるのは当然ですよね。
19℃以下で保管するのは難しいものです。
そこで便利なのが、冷蔵庫です。
一定の温度で、鮮度を保ちながら保存できます。
保存方法は簡単。
密閉容器で保存するだけです。
タッパーや、小分けしてチャック付き密閉袋に入れておくのがベスト。
ペットボトルも使えますよ。
また、冷蔵室ではなく、野菜室での保存も可能です。
使い勝手の良い方で保存しましょう。
さて、お米の冷蔵保存についてもっと知りたいという方もいらっしゃるでしょう。
冷蔵庫にお米を保存したいけれど、「冷蔵して、お米はまずくならないか?」「いつまで保存できるのか?」など、疑問に思いませんか?
そこで、冷蔵保存について詳しく述べている記事をご紹介します。
知って損はありませんよ!
米びつ保存で虫を発生させない方法とは?
お米を低温で保存すると、虫の発生が抑えられるということがわかりました。
でも、冷蔵室も野菜室も、食品などでいっぱいというご家庭も多いことでしょう。
そんなときは、常温で保存するしかありませんよね。
そこで、ここからは米びつで常温保存を想定した虫の発生を抑える方法についてお話ししていきます。
※購入時の袋には見えない穴が開いており、虫が侵入する可能性があるのでおすすめしません。常温では米びつでの保存がベストです。
防虫剤を使う
市販の防虫剤(忌避剤)を購入し、使用するのが最もお手軽な方法と言えます。
お米の中に入れておいたり、米びつのフタ裏に貼ったりと、お好みの使い方のものを選びましょう。
ちなみに、防虫剤は殺虫剤ではないので、使用しているからと言って虫が死滅するわけではありません。
多くは天然成分や食品由来のものであり、虫を殺すわけではないのです。虫の発生を防ぐことを目的としています。
殺虫と防虫の違いをしっかり把握して使用しましょう。
防虫剤は、スーパーやドラッグストア、ホームセンターなどで手軽に購入することができますよ。
ちなみに、メイガ用の「フェロモントラップ」という駆除剤もあります。
メイガの成虫が反応するフェロモンを発する罠です。
フェロモンに引き寄せられたメイガが、粘着シートで一網打尽に、というわけです。
一度メイガが発生したことがあるお宅では、家の中にまだメイガが潜んでいるかもしれません。
念のために設置するのもおすすめですよ。
米びつに唐辛子を入れる
「唐辛子(鷹の爪)を米びつに入れておくと、虫が発生しない」という話を聞いたことがありませんか?
民間療法的なお話ですが、こちらは手軽な防虫方法なんです。
なぜ、唐辛子を使うと虫が発生しないのでしょうか?
これは、唐辛子に含まれる成分に、忌避効果があるからと言われています。
虫を遠ざける成分ということです。
詳しく研究もされているんです。
ちなみに、忌避効果があるとされているのが、「テルペノイド類」です。
もちろん、入れたらそれでおわりというわけではなく、定期的に唐辛子を取り替える必要があります。
時間としては1ヶ月程度、忌避効果は意外と短いです。
まめに唐辛子を取り替え、米びつ内に変化がないか確認しながら使用しましょう。
米びつ内を清潔にする
当然と言えば、当然のことです。
でも、米びつにお米の継ぎ足しなど、身に覚えがありませんか?
何気なくやっていませんか?
この積み重ねが、米びつ内に汚れを溜める原因となります。
特に、糠が大好きな蛾には堪らない環境になってしまうんです。
虫の駆除の手間を省くためにも、米びつのお米は使い切ってから、新しいお米を入れましょう。
いつまでも古いお米が米びつに入っていると、虫が発生しやすい環境を作ってあげていることにもつながります。
お米は短期間で食べきれる分だけを買えば、使い切ったときに米びつを掃除するサイクルが短くなります。
つねに清潔な状態が保たれますね。
ちなみに、「糠が大好きな虫なら、無洗米なら虫が発生しないのでは?」とお考えの方もいることでしょう。
確かに、糠が好きなメイガの発生を防ぐ対策になるかもしれません。
しかし、お米の中で成長するコクゾウムシには有効な手段とは言えませんね。
したがってお米は冷蔵保存、常温ではご紹介した適切な保存方法が安心ということですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、お米の保存中に発生した虫の対処方法と、虫を発生させないための方法についてお話ししてきました。
発生してしまったら、虫それぞれの対処方法にしたがって、速やかに駆除しましょう。
「まぁ、2、3匹だし……」などと見て見ぬふりをすると、繁殖して大変なことになってしまいます。早いうちに手を打ちましょう。
また、虫の駆除は手間ですよね。無駄な時間と言ってもいいでしょう。
貴重な時間を守るためにも、お米は正しく保存しましょうね。
一番のおすすめは冷蔵庫だということをご紹介してきました。
これを機に、冷蔵庫の掃除をしてお米保存スペースを作るのもおすすめですよ。
ちなみに、冷蔵機能付の米びつもあるんです。こちらもお値段ははりますが、便利アイテムなので使ってみるのもアリですね。
さらに、常温で保存するときの防虫についてもお話ししてきました。
やはり、安心してお米を食べたほうが、気分的にも美味しいと感じると思います。
虫の発生を防ぐのは難しくないので、ぜひ実践してみてくださいね!
それでは、あなたの生活が少しでも楽に・楽しくなることを祈りつつ、この記事を終わります。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました!