入学式に着物って浮く?浮かないための色や柄選びって?
春と言えば入学式や入園式ですね。
お子さまのご入学ご入園、おめでとうございます。
さて、入学式に着物にしようかスーツにしようか迷っていますね?
浮くのが心配だったりしますよね。
入学式に着物は浮く、そんなこと本当にあるのでしょうか?
今回は浮かないための着物選び、実際に目撃された浮いている着物、
「素敵だった」と記憶に残る着物についてお話していきます。
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入学式に着物の保護者は少数だと心得る
入学式の主役は誰でしょう?
そう、お子さんですよね。
保護者は、お子さんの成長を見守り、祝う存在です。
それなのに、子供たちよりお母さんが飛び抜けて目立つのはどうでしょう?
NGですよね?
一度でも入学式に参加したとこのある方ならおわかりだと思いますが、着物は圧倒的少数で、
スーツやワンピースの方が多数です。
そんな状況のなか、着物姿の人は目立ちます。
「じゃあ、やっぱり浮くんだ!着ない!」と思った方、まだ早いですよ。
目立っているから浮くというのは、ちょっと違うんです。
では、なぜ浮くのでしょうか?
浮くのは着物の色や柄選びを失敗したから
「目立つ=浮く」ではないんです。
「派手な色や柄の着物=浮く」、これが真相と言ってもいいでしょう。
つまり、入学式にふさわしい、落ち着いた着物であれば浮くことはないと言えるんです。
ここで、実例をみていきましょう。
先輩ママが見た、入学式での「あの着物、浮いてる」と思ったエピソードをご紹介していきます。
- どピンク無地のパッと見た感じペラペラした生地の着物で、「仲居さんかな?」と思った。浮いていた
- 大正ロマン風な着こなしをした若いママがいた。着物も派手、羽織も派手。全体的に色味も強く、コスプレ感が出ていて浮いていた
- 濃いグレーの着物は、地味なのに浮いていた。なぜそれを選んだろう?と思った。多分、正装ではないと思う!
など、結構辛口なご意見がありました。
たとえば、スーツのジャケットとスカートのバランスが悪くても特に浮くことはなく、大勢のなかに埋もれていくでしょう。
しかし、入学式に着物選びで失敗すると、浮く上に後々このように話題にされかねません。
みなさんの話を聞いた私自身、「数年前のできごとをみなさんよく覚えているな」と感心したほどです。
それくらい、浮いた着物は印象に残りやすいということなのでしょう。
ちなみに、「大正ロマン風」がよくわからなかったので、「大正 着物」で画像検索をかけてみました。
すると、華やかな着物がたくさん出てきます。
その場で、目撃したママに確認したところ、やはりこういった着こなしでした。
さすがに浮きますね。お子さんより目立ってしまう悪い例です。
では、実際にはどのような着物を選べばいいのでしょうか?
入学式にどんな着物なら浮かない?
「入学式に着物を着たいけど、浮くのは心配……」
その不安、解消していきましょう。
色や柄が派手だと浮く可能性が高まるということは、ここまででお話してきました。
ここからは、浮かない安心の着物の色味や格についてお話していきます。
浮かない着物の色
まず、色味は落ち着いたものを選ぶと安心。
春らしい色が素敵です。柔らかな桃色や、水色、黄色、素敵な色が浮かびますね。
やや控えめな色味は周囲になじみやすく、浮く心配はないでしょう。
きっと、「和装のママ、素敵!」と思われますよ。品のある保護者に見えるでしょう。
実録にもあるように、周囲に溶け込むような柔らかな色合いではなく、やたら色の濃い着物は目立ちます。
柄も派手で大振りなものだと、浮く可能性が高まります。
年齢にそぐわない柄も同様です。
さすがに見かけたことはないですが、黒いスーツは浮きませんが、黒い着物(黒留袖)は相当目立つことでしょう。
多くの入学式の参列者は、どちらかというと「着物の格」よりも、着物の色や柄、着こなしに目がいきます。
色味や柄のポイントをしっかりを押さえておけば大丈夫ですよ!
浮かない着物の格は“訪問着”
着物には“格”があります。
普段着物を着ないと、どの格を選んでいいか、「そもそも格ってなに?」ということになりかねません。
格とは何でしょうか?
和装には、その場に相応しい種類があります。
入学式にジーパンで参加しないのと同じことです。
ひとまず、「入学式だけ着物を着たい」という方に向けてお話を進めることにしましょう。
入学式にふさわしいのは、
- 色留袖
- 訪問着
- 付け下げ
- 色無地(1つ紋)
とされています。
浮くか心配される方は、落ち着いた柄や色味の「訪問着」が着やすいのでおすすめです。
次いで「付け下げ」、「色無地」が着やすいでしょう。
格式から言えば、挙げた着物のなかでは「色留袖」が一番ですが、これから購入するのであれば、おすすめは「訪問着」になります。
家紋の数によっては、訪問着と同等となる色留袖ですが、着用シーンには意見が別れるところです。
「色留袖に入っているのが1つ紋なら大丈夫、3つ紋だと入学式には疑問」といったふうに意見がそれぞれあります。
特に入学式に着物に詳しい人がいた場合、面倒なことを言う可能性があります。
「格調高いお着物ですね~」などと言ってこられたら、どう返したものか、面倒です。
入学式に着物を着るだけでも浮くか悩むというのに、それ以上に悩みが増えてしまうのは辛いですよね。
ということで、ここはやはり「訪問着」にしておく方が、悩まずにすみますよ。
浮くかもしれない着物の格もある
そして、入学式におすすめしないのは、「小紋」「紬」などの普段着寄りの着物です。
紬には「大島紬」など高級な紬もありますが、格は普段着。
入学式に参加している保護者の中には、「あれは普段着の格では?」と思う方がいるかもしれません。
ジーパンで参加しないのと同じことだと心得ておきましょう。
また、「小紋でも大丈夫」という意見もありますが、「普段着寄りなのに」という意見も見られます。
意見が分かれるところは、なるべく批判的な目は避けたいところですよね。
やはり、ここはぬかりなく、格にも気をつけて着物を選ぶ方が浮く心配は減るでしょう。
ここまでが、「浮くか浮かないか」のお話でした。
すでに浮かない着物をお持ちの方は、これで大丈夫ですね。
あと気になるのは、親族・知人から入学祝いをもらったあと。
お返ししますか? しませんか?
するとして、相場はご存じですか?
そのマナーは、つぎの記事に書いてありますので、ハッキリ「これ」と言えない方は参考になさるのがいいでしょう。
さて、着物の話に戻りまして、「今から着物を準備する」という方、もしかして購入予定でしょうか?
入学式だけなら購入しなくても、レンタルで十分!
フォーマルスーツがクローゼットにありませんか? しかも「ほとんど着ていない」というスーツです。
普段着物を着ない方は、おそらくそのスーツ以上に着ません。
意識しないと永眠することだってあるんです。
その上、保管にはそこそこ場所を取ります。
虫が食わないように、きちんと保管する必要もあります。
しかも、着物は新品で一揃い購入すると、スーツの比ではない支払いになるかもしれません。
着物、帯、襦袢、草履……財布に結構大きなダメージを与えてきます。
ちなみに、ご自分で着られない場合は、入学式の日に着付けをお願いすることになります。有料です。
トータルすると、なかなかの金額ですね。
そういった理由から、入学式だけ着たいということであれば、レンタルがおすすめです。
一揃いレンタルしても、新品で購入して場合の価格や保管し続ける手間を考えればお安いもの。
レンタル代+着付け代、これならもっと気楽に着物にチャレンジできると思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、入学式に着物で参加したら浮くか、ということについてお話してきました。
着物を着た保護者は洋服に比べたら圧倒的に少ないので目を引きます。
でも、場にそぐわしくない着物を選ばなければ大丈夫ということがわかりました。
落ち着いた春らしい着物、特に「訪問着」であれば安心です。
また、いくらかわいい柄でも、着物の格にも気を付けたいところ。
購入するのであれば、色や柄と合わせて注意しましょう。
ちなみに、ここではレンタル着物をおすすめしましたが、購入するのであれば中古の着物もありですよ。
たまにリサイクル着物のお店に行きますが、お値段も安いし種類も豊富です。
オールリサイクル品でもいいですし、和装小物だけリサイクル品でもいいですね。
お近くにあったら、一度行ってみると楽しいですよ。気分が華やぎます。
私も入学式で着物を着た保護者を見かけましたが、美しいと思いました。
和装のママのところは、パッと花が咲いたように華やかで美しいんです。
浮いた着物の話ばかりしてきましたが、素敵な着物も記憶されやすいと思いますよ。
なかなか着物を着る機会は少ないので、ぜひ、こういったイベントで着るのをおすすめします。
ところで、入学式があるということは、親族や知人から入学祝いをもらうこともあるかと思います。
そのとき、お返しをするかしないか、するとして相場はどれくらいかご存じですか?
あらためて、つぎの記事を紹介しておきます。
さらにところで、今後の子育てにいくらかかるかご存知ですか?
「お金がかかるのは、まだ先のこと」と余裕に思っていると、お金が必要なそのときになって苦労するパターンになりがちです。
心の準備をしておくために、実際にいくらかかるのか知っておきましょう。
それでは、あなたの子育てが少しでも楽に・楽しくなることを祈りつつ、この記事を終わります。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました!