【妊娠8週目】赤ちゃんとお母さんのお腹の様子・気をつけたいこと
妊娠8週目、妊娠3か月に入りましたね。
つわりがきつく食べても吐いてしまったり、空腹を感じたとたんに気持ち悪くなったり…
この時期は食事を思うように取れず、赤ちゃんの成長が心配になりますよね。
そこで今回は妊娠8週の赤ちゃんの様子とお母さんのお腹の様子、この時期気をつけることについてまとめてみました。
赤ちゃんの様子
- GS:約22mm~48mm程度
- CRL:約14mm~20mm程度
- ほとんどの赤ちゃんの心拍が確認され、妊娠が確実になります
- 心音を確認できる赤ちゃんが増えます
- 栄養の多くは卵黄のうからもらっています
- 心臓、脳、肝臓、腎臓、肺などは基本的な形ができました
- 臍帯ヘルニアになっています
- 頭と胴体が区別され、2頭身になります
- 未熟ながら鼻の形ができてきました
- 腕や足が伸びて、手首は曲げられるようになりました
- 顎や唇、舌が形成されています
- もぞもぞと動き始めています
妊娠8週目の赤ちゃんはCRLが2cm程度、重さは20gほどになります。
赤ちゃんのサイズはまだまだ小さいですが、この時期には心臓・脳・肝臓・肺・腎臓などの基本的な臓器の形ができてきます。
赤ちゃんのおなかを超音波で見ると、でべそのように少し飛び出しているものが見えます。
これは“臍帯ヘルニア”といって、赤ちゃんの腸です。
「腸がおなかから出ている」と聞くとびっくりしてしまうかもしれませんが、心配はいりません。
おなかの皮膚はまだ未成熟なうえに腸は長いので今はおさまりきらないのですが、だいたい妊娠12週くらいにはちゃんとおなかの中におさまりますよ。安心してくださいね。
まだしっぽの“なごり”のある子もいますが、赤ちゃんの頭と胴体がしっかりと区別されはじめ2頭身になってきました。
頭の方では口や目も少しずつ形成されて、舌やまぶたが現れたり鼻らしきものができたりもします。
体の方では手のひらに将来指になる場所ができてきますし、手や足にはひじやひざ・足首のくぼみができ始め曲げられるようになってきます。
また妊娠6週ごろに現れていた軟骨がしっかりした硬い骨へと変化を始めるので、背骨の発達が進みます。
あなたの親指第一関節より小さいくらいの妊娠8週目の赤ちゃんの赤ちゃんですが、もうすでにもぞもぞとおなかの中で動き始めています。
まだ子宮の大きさに対して赤ちゃんが小さいので、壁をけるなどの胎動につながる動きはもう少し先になります。
楽しみに待っていてくださいね。
お母さんの様子
お腹の様子
- 子宮の大きさは卵2個分ほどになります
- 下腹部にチクチクとした痛みや違和感を覚えることも
妊娠8週目になると、お母さんの子宮はだいたい卵2個分ほどの大きさになります。
赤ちゃんはまだ小さいですが、大きくなっていく子宮に引っ張られた子宮を支える筋肉が痛みだすこともあります。
また、この大きくなっていく子宮に圧迫されることで便秘・頻尿・腰の重みなどの症状が現れることもあります。
ところで、お腹が目に見えて大きくなる前にはじめておいたほうがいいことがあります。
それは、妊娠線の予防です。
つぎの記事を見てもらったら、対策したほうがいいとわかってもらえると思います。
→【妊娠線画像・妊娠線写真】これはできれば防ぎたい!妊娠中~産後
その他の変化
- つわり症状がある時期です
- 胎盤が作られ始めています
- 腰が重たく感じる方もいます
- 便秘になる方がいます
- 頻尿の症状が出る方もいます
- 胸が張ってくることがあります
便秘や腰の重みは妊娠中に増えるプロゲステロンと呼ばれるホルモンにも影響されて症状が悪化するお母さんもいらっしゃいますので、つらいときには早めに病院に相談してみましょう。
特に便秘は人によっては激痛を伴う場合もあります。病院では妊娠に影響がない薬を処方していただけますから、安心してください。
この時期はつわり症状で辛い思いをしているお母さんが多いと思います。
つわりで思うように食べられない日が続くと「お腹の赤ちゃんに栄養が届かなくて育たないのではないか」と心配になるかもしれません。
ですが、赤ちゃんはまだ「卵黄のう」と呼ばれる栄養がつまった袋のようなものから大半の栄養をもらっています。
少ししか食べられなくても大丈夫ですから安心してくださいね。
無理して食べるのではなく、食べられるものをちょこちょこ食べられるときに食べるようにしてください。
サプリメントなら大丈夫という方はビタミン類や葉酸を摂るようにしてもよいかもしれません。
逆に「目立ったつわり症状がないことが心配…」というお母さんもいます。
胎動がない時期につわりがないと赤ちゃんが育っているのか実感できず、不安になってしまいますよね。
ですが、つわりの症状は人それぞれです。
つわりには
- 吐きつわり
- 食べつわり
- においがダメ
- 寝つわり
などなど様々な種類がありますし、その重さも人によってそれぞれです。
中にはまったく症状もない人もいます。
きちんと妊婦健診に行き、順調であるといわれていれば問題ありません。
もし不安になったときには、思い悩む前に病院でエコーを取ってもらってはいかがでしょうか。
エコーで元気に動く赤ちゃんの姿を見れば、不安な気持ちもどこかへ行ってしまうでしょう。
この時期に気をつけること
妊娠悪阻(にんしんおそ)
「つわり症状は人それぞれ、病気ではないから」と我慢するしかないと思うお母さんが多いと思いますが、つわりが重すぎる場合は病気として処置が必要になることもあります。
- 脱水状態になっている
- 1日に何十回も吐く
- 3日くらい食べられない日が続いている
- 体重が急激に減った(数日の間に5%以上減る)
- 吐いたものに血や胆汁が混じる
- つわりのせいで日常生活が送れない
などの症状に心当たりがある場合は一度病院に相談しましょう。
妊娠悪阻で一番に気をつけないといけないのは「脱水状態」です。
- 急に体重が減る(数日の間に5%以上減る)
- おしっこがほとんど出ない
- フラフラして、頭痛やめまいがする
- 肌の張りがなく、水分を失ってたるんだ状態になっている
- 口や舌が乾いている
などの脱水状態になったら、すぐに病院に行きましょう。
急な脱水状態はお母さんの体と赤ちゃんに深刻なダメージを与えてしまう可能性があります。
つわりがひどく体重が急激に減ったときは特に、体の水分が失われすぎているかもしれません。
病院では尿中のケトン体量を計ることで簡単に脱水状態になっているかどうか調べることができますので、心配な方は一度病院に相談してみることをオススメします。
病院に相談するときは「つわりがひどい」とあいまいな表現よりも、
- 1日何度吐いているのか
- 水分がとれているのか(水も吐いてしまうか)
- (減った場合は)体重がどれくらい減ったか
- 食事がどれくらいとれていないのか
- 1日何回トイレに行くのか
- 生活に支障があるのか
など具体的な内容を伝える方が対処されやすいです。
メモを取っておくなど準備をしてから病院に行くようにするのが望ましいです。
入院になってしまった場合病院ではビタミン剤の入った輸液を点滴したり、絶食療法を行ったり(吐き気・嘔吐が激しいとき)しながら心身の安静を保つための環境を整えてくれます。
妊娠悪阻で赤ちゃんに悪い影響があったという事例はないそうです。
ですから、つわりがひどいときには今以上に悪化させないためにも一度病院に相談してみてくださいね。
「自分でできる範囲のことはやりたい」
ということでしたら、つぎの記事が参考になるでしょう。
→【つわり対策・対処法9選】気持ち悪さとサヨナラしよう!
逆に、妊娠8週目にしてつわりが収まる人もいます。
早くにつわりが収まると
「もしかして…」
と心配になるかと思いますが、その心配がストレスになって、本当は赤ちゃんは何ともなかったのに、赤ちゃんに悪影響を与えてしまうかもしれません。
もしつわりが早く収まって、それで赤ちゃんのことが心配になったら、早めに病院に相談しましょう。
それが一番安心できるはずです。
切迫流産
切迫流産とは「赤ちゃんが子宮内に残っており流産の一歩手前である状態」です。
一般の流産は残念ながら基本的に妊娠の継続はできませんが、「切迫流産」なら妊娠継続の可能性があります。
妊娠12週未満の流産は早期流産といい、流産の70%はこの時期(妊娠8週から10週)に発生しているといわれています。
早期流産の原因のほとんどは染色体異常など赤ちゃん側の問題であるといわれていて、これらについては治療する方法がありません。
- 出血がある
- 腹痛がある(おなかが張っている)
場合は病院を受診しましょう。
通常、切迫流産の出血は少量で月経痛のような下腹部痛や腰痛を伴う場合が多いですのでこれらの症状がみられるときは病院に相談してみることをオススメします。
※切迫流産と診断されるとその恐ろしい響きにパニックになってしまうと思います。ですが、妊娠が確定していて、かつ妊娠22週までに「出血」「痛み」「おなかの張り」で受診した方はすべて「切迫流産」と診断名がつくそうです。定義としては「流産を念頭に置いて治療に当たる人」といったところです。
その症状の重さ、深刻さは人それぞれですので焦らず落ち着いて病院の指示を仰いでくださいね。
妊娠12週未満で切迫流産といわれるとやれることは「安静」だけです。
これはあなたのせいではありません。赤ちゃんと一緒にゆっくりと休んでくださいね。
まとめ
妊娠8週目はつわりや妊娠に伴うさまざまな体の変化に振り回されて大変な時期。
ですが、おなかの中で赤ちゃんは1日1日確実に大きくなっています。
骨が成長したり、内臓ができてきたり、しっかり動く心臓をエコーで見ることもできる時期になりました。
つらい時期は必ず終わりますから、赤ちゃんと一緒に無理のない生活をしていってくださいね。
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