赤ちゃんの体重増加の計算|成長曲線から外れてるならカウプ指数を見てみて
赤ちゃんの体重、しばらく量っていないと、
「前に量ったときは◯グラムで、今は△グラムだから、えっと、一日何グラムずつ増えてるんだろう?」
となって、計算が必要になりますよね。
また、成長曲線を上回っていたり下回っていたら、やはり親としては心配になるものですよね。
今回は、赤ちゃんの体重増加のペースを計算する方法と、成長曲線・発育曲線を上回ったり下回ったりしているときのお話をします。
赤ちゃんが順調に成長しているか、あなたが見極められるように、お手伝いいたします。
なお、赤ちゃんの一歳までの身長・体重の平均は、つぎのページにまとめてありますので、あわせて参考にどうぞ。
→赤ちゃんの成長。月齢別平均身長・体重と行動・特徴【生後~1歳まで】
赤ちゃんの体重増加の計算~一日あたりの体重増加~
赤ちゃんの体重が、一日にどれくらいずつ増えているかは、
今の体重から、以前の体重を引いて、経過した日数で割って計算します。
計算式を示しますと、
です。
日数は、産まれてから経過した日数ですので、産まれた日は0で、産まれたつぎの日から、1,2,3,4,5…と数えます。
例えば、12月1日に体重が3500g、12月16日に体重が4000gだったとしましょう。
12月1日から12月16日までに15日経過(16-1=15)し、体重は500g増えています(4000-3500=500)ので、一日あたりの体重増加は、
500÷15=33.33
です。
1日33.33gの体重増加ですと、新生児としては少し早いペースですね。
新生児では、1日25g~30gが体重増加の目安となっています。
体重は引き算すればすぐに出ますが、もし、月をまたいで計算する場合は、日数の計算が少しややこしくなります。
例えば10月22日から11月6日までの体重増加のペースを計算するときです。
このとき日数は、
31-22+6=15
です。
日数のカウントを間違うと、体重増加のペースを間違って計算してしまいますので注意が必要ですね。
計算に苦手意識があるようでしたら、カレンダーを見ながら日数を数えたほうがいいでしょう。
もし赤ちゃんの体重が成長曲線・発育曲線を上回ったり下回っているようなら、一度カウプ指数も計算してみましょう。
カウプ指数の計算
カウプ指数とは、乳幼児 (3ヶ月〜5歳)の身長と体重から、肥満状態の程度を計算したものです。
で計算することができますが、カシオの計算サイトなら、身長と体重を入力するだけで肥満気味か痩せ気味かを出してくれるので簡単です。
さてここまで、体重増加のペースやカウプ指数の計算をしましたが、それらはあくまでも、参考のひとつです。
数字ばかりにとらわれていては、大事なことを見落としてしまいます。
体重増加も成長曲線・発育曲線もカウプ指数も、参考数値
例えば赤ちゃんの体重が発育曲線を下回っていると、
「大丈夫かしら…」
と、親は心配になるものです。
しかしそれも赤ちゃんの個人差かもしれないのです。
体重増加が順調に見えなくても、母乳やミルクをしっかり飲んでいて、尿・便の量・回数が正常で、機嫌も良く、良く動き回る赤ちゃんでしたら、問題ないことがほとんどです。
また、知っておきたいのは、発育曲線は、94%の子供がその範囲に収まるように作られているということです。
6%の側に入っているからといって、それだけで大きな問題ととらえるのは、間違いのもとです。
大人でも、太っている人・痩せている人、いろんな人がいますよね。
そして、生きている。
太っていたり痩せていたりしても健康な人、標準的な体重でも病気の人、さまざまです。
赤ちゃんだって同じです。
太っているか痩せているかは、あくまでも参考のひとつにすぎないのです。
健康に、順調に育っているかは、身長・体重以外の面にも目を向けなければわからないのです。
それでもどうしても心配でしたら、小児科や保健師・助産師に相談することをおすすめします。
まとめ
一日あたりの体重増加は
カウプ指数は
で計算できます。
しかしこれらはあくまでも参考数値。
数字だけに振り回されず、赤ちゃんの排泄や機嫌、運動量などにも目を向けて、順調に成長しているかどうか判断しましょう。
どうしても心配でしたら、お早めに小児科や保健師・助産師に相談を。
それでは、あなたの赤ちゃんの健康と、あなたの心の平穏を祈りつつ、この記事を終わります。
今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました!