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哺乳瓶はいつから必要?出産準備のときから?

もうすぐ出産でしょうか、それとも出産後でしょうか。とにかくおめでとうございます!

赤ちゃんが生まれる前、そして生まれてから、哺乳瓶を準備するタイミングって、いつなんでしょうか?

必要になるタイミングで準備すればいいのでしょうか?

あなたの状況に合わせてお答えします。

あなたの予定は完母?それとも混合?

おっぱいが出るかどうかは、赤ちゃんが産まれてみないと分からないもの。

完全母乳(完母)を目指そうと思っている方は、産後の入院中の母乳の出の様子を確認してから哺乳瓶を用意しても遅くはありませんが、混合や完全ミルク(完ミ)を考えている方は、早めに準備しておきましょう。

 

完母の予定なら

産婦人科での後期妊婦講習などで教えてもらえるおっぱいマッサージ(母乳マッサージ)は、妊娠28週頃から行うと良いとされています。(※切迫早産の方は行わないでください。)

完母を目指す方なら、産前からおっぱいマッサージは行っておきましょう。

また、おっぱいトラブルに備えて、自宅近所の助産師も事前に調べておきましょう。つぎのホームページから探せます。

日本助産師会・都道府県助産師会一覧→ http://www.midwife.or.jp/general/branch_list.html

 

完母の場合でも、哺乳瓶は1本用意しておいた方がなにかと便利です。というのも、哺乳瓶はミルクを飲ませるときだけでなく、搾乳した母乳を飲ませるときにも使えるからです。

授乳中にすぐに寝てしまう子や一度寝たら夜中に起きない子の場合は、起こして飲ませる必要がありますが、赤ちゃんがその気になってくれないときがあります。そうなると授乳回数が減ってしまい、母乳の出が悪くなってしまう場合があります。

そのため月齢が小さいうちは3時間おきに搾乳することになるかもしれません。そのとき哺乳瓶や専用の容器に入れて冷蔵庫に保存しておけば、24時間以内ならそのまま湯煎であたためて飲ませることができます。

余った母乳は、専用パックで冷凍しておけば、トラブル時に備えて1ヶ月間保存しておくことができます。

 

何らかのトラブルが起きて授乳が難しくなったときのために

完母で育児をしていても、乳腺炎や風邪などで薬を服用しなければならない場合や、切れて痛いことがあります。授乳を中断しなければならない薬を処方された場合は、しっかり薬を飲み切って早く治す方を優先しましょう。

切れて出血している場合には、傷がふさがるまでは授乳は控えましょう。傷口が膿むと、免疫力の弱い赤ちゃんに黄色ブドウ球菌をプレゼントしてしまうことになりますし、乳腺炎のひきがねとなる可能性もあります。

その場合にも、搾乳の際に、搾乳機と、それに取り付けられるタイプの哺乳瓶を使えば楽に搾乳でき、衛生管理も簡単です。搾乳機と哺乳瓶は、断乳の際にも活用できますよ。

乳腺炎は初期に対応できると治りが早いです。初期症状を知っておくと、もしものときに役に立ちますよ。→乳腺炎の初期症状はコレ!ひどくなると陣痛よりきついよ!

 

おっぱいが十分に出なかったときのために

助産師によるおっぱいマッサージで母乳量を増やせる方もいますが、どうしても出ない体質の方もいます。気にしすぎると、ストレスでますます出なくなりがち。

また体重が増えないことだけでなく、よく泣いたり授乳後も寝ない赤ちゃんは授乳量が足りていない可能性があります。赤ちゃんが寝てくれないとママの身体の疲れが取れず、さらに出なくてつらい思いをすることに。

量が足りているか心配な方は、産院や近所の助産師、保険センターの保健士などに相談してみましょう。足りないことがわかったら、混合もしくは完ミに移行しましょう。

なお、授乳量が不足しているかどうかは、体重の増え方や運動量、寝る時間の長さなど総合的にみて判断します。泣くからというだけで、どんどんミルクを増やすのは間違いですから、気を付けましょう。

 

哺乳瓶を使うと赤ちゃんは混乱するかも

母乳と哺乳瓶を併用すると、どちらかを突然拒否することがあります。特におっぱいの方を拒否することの方が多く、「乳頭混乱」と言われます。

赤ちゃんはがんばらなくても飲める哺乳瓶を覚えてしまうと、楽な方を欲しがるようになります。

それを予防するには、

  1. 赤ちゃんのお腹をしっかりすかせてから、母乳を先に飲ませること
  2. 怖い顔で無理強いをしないこと
  3. 飲ませる前におっぱいマッサージをして出やすくしてからくわえさせること

です。ママのおっぱい自体の痛みも緩和してくれますよ。

 

混合、完ミの予定なら

混合があらかじめ予定されているケースには、二人目、三人目の出産で上の子の育児にまだ手がかかっている場合や、双子などで母乳量が足りないことが想定内な場合などがあります。

また、持病で服薬が決まっている方や、陥没乳頭など身体的な特徴のために直接の授乳ができない方は、産前から完全ミルクと決めているかもしれません。

乳頭の形状が理由でミルクにしようとお考えの場合は、ニップルなどを利用して授乳を行う方法や、搾乳器を使って母乳を与えることもできますが、準備や片づけに手間がかかりますので、割り切って完ミでも全く問題ありません。

肝心なのは、愛情を持って接しているかどうかです。母乳を直接飲ませることだけが愛情を計る方法ではありませんから、自信を持ってミルクを飲ませ、たくさん愛情をかけてあげて下さい。

 

ということで、あなたの予定・状況で「いつから必要か」ということは変わってきます。ところで実際に哺乳瓶を使っていた人が「いつから使っていたか」というアンケート結果がありますので、いったんそれをご覧ください。

 

アンケート結果

哺乳瓶はいつから

生後すぐから:155票

生後1ヶ月から:17票

生後2ヶ月から:5票

生後3ヶ月から:12票

生後6ヶ月から:9票

生後1年から:2票

 

さて、どうしましょうか?

準備しますか、しませんか?

準備しないようでしたら、あなたの状況にあわせてほかの記事を紹介しようと思います。

「母乳育児はいつまでつづければいいか」ということが気になったとき→母乳育児は最短ならいつまで?早くやめたらどうなる?

子育てのお金に関して知りたい→【子育て費用】えっ!!そんなにかかるの!?【0歳~大学卒業】

 

話をもどしまして、実際に準備することになったときには、いくつかポイントがあります。スムーズに準備を進めたいなら“続きを読む”をタップして確認です。

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ぽこ

ぽこ

・熊本大学医学部保健学科看護学専攻卒
・正看護師

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