気になる! ゴキブリの寿命ってどれくらい?
やっつけたゴキブリのあまりの大きさにおどろき、
「コイツって何年くらい生きてたんだろう」
と思ったりしませんか?
また、だいたい何年くらい生きるのか、気になったりしますよね。
そこで今回はゴキブリの寿命のお話です。
さあ、あなたの予想は何年?
見出しで拾い読みする?
日本で見かけるゴキブリの寿命
現在日本で見かけることができるゴキブリの種類は、大きく分けると4種類あります。
- 一般家庭での頻出度が高いチャバネゴキブリ
- 少し大きめのクロゴキブリ
- 屋外に出没するヤマトゴキブリ
- 下水道などに生息する大型のワモンゴキブリ
です。
それぞれ成虫になってからの寿命は、チャバネゴキブリが3ヶ月~6ヶ月間、それ以外の種類のゴキブリは6ヶ月~およそ1年か1年半ほどの間となっています。
ゴキブリたちの寿命が、意外にも短いことに驚かれましたか?
ゴキブリの寿命は短いのに、いなくならない理由とは?
寿命が短い生き物であれば、放っておいたとしても、やがて勝手に死に絶えてくれる、と期待してしまいがちです。ところが、ゴキブリの場合にはそう簡単にことは運びません。
なぜなら、その短い寿命の間に、ゴキブリは必死で卵を産むからです。
ゴキブリの種類によっても異なりますが、例えばチャバネゴキブリであれば、成虫になって半年ほどの寿命の間に3~7回ほど卵鞘を生みます。
また、クロゴキブリであれば一生の間に15~20回ほど、そしてワモンゴキブリであれば、驚くべきことに10~80回以上も卵鞘を生むのです。
ひとつの卵鞘にはいくつかの卵が入っています。
それらのことを考えるならば、たとえゴキブリの寿命が短かったとしても、そうそう個体数は減らないということを理解することができるでしょう。
卵については、つぎの記事にもっと詳しく書いてあります。
どれくらい増えるのか、知りたくもない人はスルーしちゃってください。
→ゴキブリが卵を産みつける場所はどこ?めざせ、ゴキブリ徹底駆除!
ゴキブリは命の危機を感じるとパワーを発揮する
「火事場の馬鹿力」という言葉があります。
「生物はなんらかの危機に直面したときにはじめてリミッターが外れ、普段以上のパワーを発揮することができる」
と言われていますが、どうやらゴキブリにもその言葉が当てはまるようです。
命の危機で発揮される能力
寿命の短いゴキブリだからこそなのか、命の危機に直面すると、とてつもないパワーを発揮します。
元来飛ぶ能力が低いゴキブリたちは、実は自分が飛べることを知らずに生きています。
しかし、ひとたび自分の命が危険にさらされると、飛べることに気付きます。
さらに、大型のワモンゴキブリの場合、走る速さは1秒間に1.5mとも言われています。
これは、自分の体長の40~50倍という結果になりますが、人間に換算すると時速320kmの速さになります。
普段でも人間から気持ち悪がられているゴキブリですが、その未知の能力を知るなら、好きになるどころか、一層不気味な生物としての印象が強まるのではないでしょうか。
寿命が短いから必死で卵を守るゴキブリも
クロゴキブリやワモンゴキブリなどは、卵鞘を産んでそのまま放置するタイプのゴキブリですが、寿命の比較的短いチャバネゴキブリは少し異なります。
チャバネゴキブリは、卵鞘を産んだ後も卵が孵化するまで、卵鞘をおしりの部分につけたまま生活します。
ところが、人間などの敵に遭遇し命の危機を感じると、卵鞘を守るためにできるだけ遠くに飛ばそうと、自分の体から切り離します。
子孫を残そうと、本能が瞬時に働くのかも知れません。
ですが、人間からしてみればいい迷惑だと言える行動なのではないでしょうか。
ゴキブリの寿命が伸びている?
たくましく生きているゴキブリたちですが、人間の生活が便利になるにつれて、彼らの寿命も長くなっているようです。
あたたかい場所が好きなゴキブリ
昔は、冬にはゴキブリを見かけなくなるのが普通でした。
また、北海道などの寒い地域では、ゴキブリが生息していないとされていました。
しかし最近では、冬にもゴキブリの姿を見かけることがありますし、北海道にもゴキブリが生息するようになっています。
本来ゴキブリの成虫は、冬を越せない生き物として存在していていました。
しかし最近では機密性の高い住宅が増え、冬でも暖房器具であたたかくしている、快適な状態の部屋がめずらしくありません。
人間にとって快適な空間は、実はゴキブリたちにとっても、素晴らしい環境だと言えるのです。
人間たちの便利な生活がゴキブリの寿命を伸ばす!
あたたかい場所を求めて活動するゴキブリたちが、冬でもあたたかく過ごせる格好の場所を見つけたのであれば、通常の寿命よりも長く生きるゴキブリも出てくる、と言うことができるでしょう。
かつては冬を目前に死んでいたゴキブリが、今では冬の間も交尾をしたり卵を産んだりと、精力的に活動するようになっているのです。
そのため、都会の便利の良い地域であればあるほどゴキブリの寿命は長くなり、その数も増える傾向にあると言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回はゴキブリの寿命のお話でした。
あなたの予想より短かったのではないでしょうか?
それでも繁殖能力が高いため、いなくなってくれないんですよね。
さてさて、寿命がわかったところで、対策していきますか。