シロッコファンのはずし方&掃除の仕方徹底解説!
最近マンションなどで多く採用されている“ダクト排気式”の換気扇。以前主流だった直接排気式のものより、掃除がしにくかったりしますよね。
今回は、ダクトの中、シロッコファンの掃除の仕方のお話です。
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シロッコファンのはずし方
取り掛かる前に、換気扇がストップしていることを確認しましょう。
また、フード内に手を入れたとき、金属のへりで怪我をすることがあるので、必ず厚手のゴム手袋を着用して作業します。
整流板・フィルターをはずす
整流板(一番手前にある金属の板)がある場合は、隅のネジをゆるめ、手前からはずします。次に、留め具をはずしてフィルターを開けます。
奥に見えるのがシロッコファンです。
ベルマウスをはずす
ベルマウス(ファンを押さえているリングのような部品)をはずします。
4か所ねじがあるので、手で回してゆるめ、はずします。
シロッコファンを取りはずす
ファン中央部にある大きなネジを手で回してゆるめ、はずします。
このとき、通常とは逆(右回り)に回すとゆるむことが多いので、注意が必要。ネジの表記を確認し、“ゆるむ”・“LOOSEN”と書かれた方に回しましょう。
ネジをはずすとシロッコファンも取りはずすことができます。
外れにくいとき・外せないとき
油汚れがネジ部分に固まっていると、ネジが回りづらいことがあります。そのときは焦らずに、スプレー式の台所用アルカリ性洗剤で汚れを取り除いてからはずしましょう。
また、温めることも有効です。ドライヤーなどで加熱したり、30分程度ファンを回してモーターを温めたりすると効果的です。
それでもどうしても取れないときは無理をせず、業者に相談しましょう。ネジの頭がつぶれてしまってからでは、取り外しに余計な手間がかかって大変です。
シロッコファンの掃除の仕方
いよいよ掃除に取りかかります。油汚れの度合いによって、掃除方法は異なります。
汚れが軽い場合
台所用アルカリ性洗剤をファン全体にスプレーし、5分以上放置します。
軽くブラシでこすり、洗い流せば完了です。
汚れがひどい場合
浸けおき洗いをお勧めします。
シロッコファンが入った容器に、規定量の洗剤とできるだけ熱いお湯(40℃以上)を加えます。全体が浸かるまでお湯を入れたら、ラップなどで水面に密着するようにふたをし、30分~1時間程度浸けおきしましょう。
あとは、浮き上がった汚れをブラシでかき落とし、再度お湯ですすいだらピカピカになります。
しぶとい汚れには
ブラシで落ちないギトギト油のかたまりは、割りばしやヘラのようなもので削ぎ取るように落とします。
何年も掃除していない場合は、古い油が層のように固まって、洗剤が浸透しないことも…。そんなときは、浸けおきの前に彫刻刀で削り落としておけば効果が倍増します。
ただし、羽に傷をつけないよう、ケガをしないよう、細心の注意を払いましょう。
浸けおきの注意点
浸けおき時間は長ければ長いほどいいように思えますが、お湯の温度には注意しましょう。温度が下がり過ぎるとまた油が固まってしまいます。
洗剤の効力は40℃以上でアップしますので、40℃を下回らないようにラップでふたをするなどの工夫します。
カンタン浸けおきテクニック
「ちょうどいい大きさの容器がない」
「バケツやタライを汚したくない」
そんな方におススメの、段ボールとゴミ袋を使った方法があります。
段ボール箱に厚手のゴミ袋をセットし、この中に水や洗剤を入れて浸けおきをするのですが、ポイントは、段ボールの底面の角を一か所、切り落としておくこと。この切り落とした部分からゴミ袋の角を出してカットすれば、浸けおきの後の排水が簡単にできるんですよ。
ぜひお試しください!
最後に
きれいになったシロッコファンは、タオルで水気をふきとり、新聞紙の上で完全に乾かしてから取り付けましょう。
今回使用したもの
- 台所用アルカリ性洗剤
- ゴム手袋
- タライやバケツ、ない場合は段ボール+ごみ袋
- 古い歯ブラシ数本、もしくはシロッコファン掃除用ブラシ
- 割りばし、スクレーパー、彫刻刀など
- 古タオル、新聞紙
参考動画
ここで、シロッコファンの掃除動画をどうぞ。文章だけ読むより、わかりやすいと思います!
シロッコファン掃除の頻度は
年末大掃除のイメージが強い換気扇ですが、汚れを溜めこんでしまうと落とすのが大変です。
また、油汚れの掃除には、暑い季節の方が適しています。
料理の頻度にもよりますが、3ヶ月から半年に一度程度掃除すれば、スプレーだけで汚れが落ちるので結局ラクなんです。
楽にきれいをキープするため、定期的に掃除することをオススメします!
台所用換気扇の昔と今
一昔前は換気扇といえば、プロペラが回って直接外に換気する“直接排気式”が主流でした。
一方、最近マンションなどで多く採用されているのが、“ダクト排気式”の換気扇。天井の中のダクト(通風管)を通して排気するので、壁と離れた場所にキッチンを配置することができ、人気です。
深型レンジフードや、整流板付きレンジフードが設置されているものは、ほとんどがダクト排気式と考えていいでしょう。このレンジフードの中でプロペラの役割を果たしているのが、“シロッコファン”です。
シロッコファンは、円筒形の羽根車に細い羽根がたくさんついた形状をしています。だから、羽の大きいプロペラ式換気扇よりも、掃除は大変なんですよね…
シロッコファンが汚れると…
しかし、シロッコファンに汚れをためてしまうと、排気がうまくできず油の臭いが充満したり、キッチンの壁や家電などが油でべとつきはじめます。換気扇の運転にも負荷がかかり、電気代も上昇。さらには、無理がたたって部品が壊れることもあります。
やはり、定期的に掃除するのが良さそうです。
掃除のあとは
せっかくキッチンをきれいにしたのであれば、使い勝手が良くなるよう収納も工夫してみませんか?
100均グッズを使った収納例であれば、たくさんお見せできます。
→【キッチン収納術】100均グッズ45選!これで必ず片付く!
まとめ
今回はシロッコファンの掃除のお話でした。
最初は、取りはずしでも苦戦することがあるんですよね。油でネジが固まっていると、そうなりやすいです。
汚れで「ゆるむ」の文字が見えにくくなっていることもあるでしょう。そのときはもう一度この記事を読み返してみてください!
ひとまずは、しっかり準備して、やってみましょう!