【妊娠13週目】赤ちゃんとお母さんのお腹の様子・気をつけたいこと
妊娠13週目、妊娠4ヶ月に入ると赤ちゃんがぐっと大きくなり、おなかが目立つようになってきます。
胎盤の完成ももう少しで、体が楽になってきたという方も多いのではないでしょうか。
エコーでも赤ちゃんが動く姿を見ることができる反面、赤ちゃんの成長に個人差が出てきて心配が増える時期でもあります。
そこで今回はそんな妊娠13週の赤ちゃんとお母さんの様子、この時期に気をつけることを紹介したいと思います。
*BPD値は「日本産科婦人科学会 超音波胎児計測の標準化と日本人の基準値について」を参照しております。
赤ちゃんの様子
- 児頭大横径(BPD):17.8mm~27.6mm(平均値:22.7mm 13週0日基準値より)
- おなかの中で腸の位置が定まってきます
- 神経細胞が急速に発達していきます
- 呼吸のような運動がより上手になります
- 脾臓が機能し始めます
- 親指の動きが細かくなります
- 掌握反射がでてきます
- 成長のスピードが上がります
(→BPDの説明はこちら)
妊娠13週目の赤ちゃんは身長約7~8cm 体重は約20~40gほどに成長します。
このころから赤ちゃんの成長スピードが上がり、それに伴って個人差が大きくなってくるようになります。周りや平均と比べて大きめ・小さめだと心配になってしまうかもしれませんが、検診で何も指摘されていなければ問題はないことが多いです。
逆に赤ちゃんの成長を心配して、食べ過ぎたり急激なダイエットをしてしまったりすることの方が悪い影響を与えてしまいますので、焦らずに赤ちゃんの成長ペースを見守ってくださいね。
このころの赤ちゃんの神経細胞は急速に発達していきます。親指をなめたり、手首を曲げたり、握りこぶしをつくってみたりと親指を他の指を使い分けるなどの複雑な動きができるようになってきます。
また、掌握反射といって生まれたての赤ちゃんにもみられる「手のひらを触られたら握る」といった原始反射も備わってきました。
足も足の甲をバタつかせたり、つま先を丸めたりと機能の発達が見られます。
内臓の成熟も進みました。
妊娠12週でおなかの中に入った腸は、妊娠13週になると正しい位置へと動き始めます。まだ小腸の位置はしっかりしていませんが、大腸は小腸を取り囲むような位置に落ち着きます。
肺や胃腸・肝臓が機能し始め、脾臓では肝臓とともに赤ちゃんの血液を作り出し始めます。
もう少しで胎動を感じられる時期になります。楽しみにしていてくださいね。
お母さんの様子
お腹の様子
- 子宮の大きさは小さめのメロンくらいになります
- おなかのふくらみが目立ち始めます
- 妊娠線が出やすくなります
妊娠13週になると子宮の大きさは小さめのメロンくらいの大きさになります。赤ちゃんが成長し子宮が大きくなるので、この頃からおなかのふくらみが目立ち始めます。
今までのスカートやパンツが急にきつくなってきたら、サイズをあげたりマタニティ用に切り替えたりしましょう。無理に着てしまうと腹圧をかけてしまい、おなかが痛くなることもありますから気をつけてくださいね。
その他の変化
- 胎盤が完成に近づきます
- 貧血を起こす方が増えます
- 頻尿が楽になる方がいます
- 基礎体温が下がる方が増えます
- 便秘に悩まされる方がいます
このころには貧血の症状が出ることがあります。つわりが治まって、食べものを食べられるようになったら鉄分や葉酸が不足しないように食事をとるようにしましょう。
食事については、つぎの記事が参考になるでしょう。
→妊婦さん必見!妊娠中に好ましい食事、避けたい食事!
貧血はほっておくと吐き気や食欲低下を引き起こしたり、立っていることも困難になって日常生活に支障をきたしたりすることもあります。胎盤の形成にも悪影響を与えてしまいますので、赤ちゃんとお母さんの生活を守るためにもぜひ気をつけてくださいね。
また妊娠13週になると頻尿や熱っぽさという妊娠初期の不快症状が治まってきたという方も増えてきます。
大きくなった子宮が骨盤の上の方へと移動し膀胱への圧迫が少なくなりますし、胎盤が完成に近づくことでホルモンの状態が安定します。
この結果、頻尿が改善したり基礎体温が少しずつ下がり始めて微熱っぽさや体のだるさが取れてきたりするといわれています。
便秘だけはホルモンの悪影響を受け続けてしまいますので、症状が辛い場合は病院に相談してみましょう。
この時期に気をつけること
妊娠線
皮膚は一番上に表皮、その下に真皮、一番下に皮下組織という3層構造でできています。妊娠線は、急激におなかが大きくなるときに伸びやすい表皮だけが伸び、逆に伸びにくい真皮や皮下組織の一部が断裂することでできるといわれています。
できたての妊娠線は赤紫色ですが、時間経過とともに白っぽくなっていきます。白くなった妊娠線は目立ちにくくなるのですが、決して消えることがありませんから、できないように予防をすることが大切です。
- バランスのよい食事を心がけましょう
- カロリーの高い食べものは控えめにしましょう
- 体重の増加に気をつけましょう
- クリームをこまめに塗って乾燥を防ぎ、肌を柔軟に保ちましょう
妊娠線が出やすい場所はおなか、バスト、太もも、お尻、二の腕です。
妊娠線ができる最大の原因としてよく言われているのが、急激な体重の増加です。また、妊娠中に増えるステロイドホルモンが肌のターンオーバーを抑制させてしまう結果、肌の弾力が損なわれて妊娠線ができやすくなるとも言われています。
妊娠線を防ぐためには
体重増加をコントロールして急激なサイズアップを防ぐこと
肌の潤いを保ちハリのあるやわらかい状態をキープすること
が大切です。妊娠線専用のケアクリームやオイル、好きなボディクリームを使って優しく妊娠線ができやすいところのケアをしましょう。
※おなか周りをマッサージすると、おなかが張ってしまうことがあります。おなかの張りを感じた場合、マッサージはお休みしましょう。無理は禁物ですよ!
妊娠線は、一度画像をみてもらったほうがわかりやすいかと思います。つぎの記事をご覧になってください。
→【妊娠線画像・妊娠線写真】これはできれば防ぎたい!妊娠中~産後
貧血
妊娠するとお母さんの血液量が増えます。もちろん血球量も増えますが、それよりも血漿と呼ばれる水分量が増えるので血液としては薄まってしまう傾向にあります。
また妊娠13週以降は胎盤ができあがり、これまでより多くの鉄分やタンパク質が赤ちゃんに供給されるようになる上に赤ちゃんの成長スピードが上がるため、普段貧血ではない方でも鉄分や葉酸が赤ちゃんにどんどん使われて不足してしまう可能性があります。
- フラフラする
- 息切れする
- 疲労感がある
- めまいがある
- 動悸がする
- 顔色が悪い(青白い)
といった症状がある場合は貧血を起こしているかもしれません。貧血かどうかは病院で血液検査をすることで簡単に分かりますので、上記の症状が現れたら早めに病院に相談してみましょう。
※貧血というと鉄分が不足していると思いがちですが、実は葉酸が不足していても貧血になることがあります。葉酸は鉄分と同様造血に必要なものですから気をつけて摂るようにしましょう。
鉄分を多く含む食品は、
- プルーン
- レバー
- ひじき
- あさり
- ほうれん草
- ブロッコリー
- 大豆や納豆
などです。また、葉酸を多く含む食品は、
- とうもろこし
- アスパラガス
- ほうれん草や小松菜、ブロッコリーなどの野菜
- のり
などです。好きなものを選んで取り入れてみてくださいね。
ただし、レバーの摂りすぎには気をつけましょう。レバーは鉄分も葉酸も多く含む食品ですが、ビタミンAの含有量も多い食材です。ビタミンAを摂りすぎると赤ちゃんに奇形が起こる可能性があるといわれています。食べすぎには気をつけてくださいね。
ほかにもいろんな栄養素が必要になってきますので、一度つぎの記事をチェックしておきましょう。
→妊婦さん必見!妊娠中に好ましい食事、避けたい食事!
葉酸はとくに重要視されていて、厚生労働省はサプリでの摂取を推奨しています。が、遺伝子次第でリスクが高い人が存在します。
つぎの記事にわかりやすくまとめていますので、読んで納得してから摂取しましょう。
→あなたの遺伝子は大丈夫?葉酸の代謝が苦手な人は気をつけて!
まとめ
妊娠13週目は赤ちゃんが大きく成長しエコーでは元気に動く姿が見られる反面、貧血や妊娠線など新たな悩みが出やすい時期でもあります。
おなかの張りや痛み、体の疲れが見られたら休んだり病院に相談したりしながら、赤ちゃんと一緒にゆっくりと生活をしていってくださいね。
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