哺乳瓶の消毒に、電子レンジを使うときのポイント!
哺乳瓶の消毒に、電子レンジを選びましたか?
「具体的にはどうすればいいんだろう?」
「気を付けた方がいいことはあるかな?」
と思っているところでしょう。
そこで今回は、哺乳瓶を電子レンジで消毒するときのポイントです。
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電子レンジでの消毒の手順
まずは、哺乳瓶を各パーツに分け、しっかりと洗います。
そのときに、専用洗剤や、専用スポンジを使うと洗いやすいですよ。
底に残った飲み残しや、乳首の穴に詰まった汚れに注意してキレイに洗いましょう。
つぎに、ケースに、哺乳瓶と各パーツをセットして、50mlの水を入れ、電子レンジでチン。
専用ケースを使用する場合は、ケースや取扱説明書に、入れる水の量など使用方法が書いてありますので、必ずそれを守りましょう。
以上で完了です。
とっても簡単ですね!
Conbiの道具を使った動画がありましたので、ひとつ紹介しておきます。
参考になるのは4:00あたりからです。
(それにしても、手を服で拭いているのが気になります…)
注意点は?
電子レンジに対応している製品を使いましょう
哺乳瓶を電子レンジで消毒する場合、必ずケースと哺乳瓶、両方の取扱説明書をしっかり読みましょう。
一般的に手に入りやすいガラス製の哺乳瓶と、プラスチック製の哺乳瓶はほとんどのものが電子レンジ対応となっていますが、まれに電子レンジ不可と書かれているものもあるからです。
トライタン製の哺乳瓶(ドクターベッタ、ビーンスタークなどから発売されています)は電子レンジ不可です。
哺乳瓶をダメにしてしまわないためにも、確認してから使用しましょう。
サイズの合ったものを使いましょう
「買ったケースが自宅の電子レンジに入らない」
「入るけどターンテーブルが回るとひっかかる」
ということのないようにしましょう。
ターンテーブル式の電子レンジの場合、回らないと均一に加熱されませんので、一部だけが非常に高温になる可能性があり大変危険です。
無理に押し込むのはやめましょう。
やけどに注意
チンした後のケースや哺乳瓶は非常に熱くなっています。
また非常に熱い蒸気が吹き出してきますので、すぐにケースをあけるのは危険です。
電子レンジから取り出すときは、少しさめたことを確認してから取り出しましょう。
専用ケースを使ってみよう
電子レンジで消毒をする場合、専用ケースを使う方法が便利です。
専用ケースなら、水の量が計りやすくなっていたり、小物ケースが別になっていたりします。
専用ケースには、
- 1本用
- 丸形の2本用
- 保管ケースをかねた3本用
- 袋タイプ
があります。
いろいろなメーカーからいろいろなタイプの商品が出ています。
好きなキャラクターが印刷されたものや、シックな色遣いのものなどいろいろあります。
自分好みの商品を選べば、消毒をするのが楽しくなりそうですね。
商品のラインナップが豊富なのも電子レンジ用消毒ケースならではですので、楽しく選んでみて下さい。
本当に消毒できているの?
哺乳瓶を電子レンジで消毒する方法は、とても簡単ですが、簡単だからこそ、
「こんなに簡単で本当にキレイに消毒できているのかな?」
という疑問がでてきますね。
そこで、電子レンジ加熱で細菌が死滅するかどうかを調べた研究を2つ紹介します。
これを見れば、消毒の効果に安心できると思いますよ。
大分県立看護科学大学吉留厚子氏の「看護研究の実例 ―慣習的な乳房清拭および哺乳瓶消毒を再考する―」という論文の中では、哺乳瓶にくっつけた大腸菌が、電子レンジで加熱1分では完全に死滅せずに残るが、3分と5分では完全に死滅することが発表されています。
参考:看護研究の実例 ―慣習的な乳房清拭および哺乳瓶消毒を再考する―
また、岡山大学医学部細菌学教室安部益文氏「簡易滅菌法としてのマイクロ波照射応用の試み」という論文では、7種類の微生物を使って実験したところ、ほとんどの微生物が5~6分で死滅、芽胞でも7分で死滅したことが報告されています。
また、電子レンジでの加熱は、ガラス、プラスチック、ゴムそれぞれの素材そのものは痛めずに菌だけを殺せる利点があると書いてありました。
タッパーやジップロックでも代用可!
実は、専用ケースを購入しなくても、家の中にある道具だけで電子レンジ消毒を行うことができます。
そのやり方をご説明します。
- 100℃以上の耐熱のケースやジップロック袋などの耐熱袋に哺乳瓶1本を入れます
- 水を50ml(哺乳瓶の目盛りで計れます)を入れます
- 電子レンジで3分間チンします
この際に注意が必要なのが、完全に密封しないこと。
蒸気が逃げるための穴を確保しておきましょう。
袋状のものを使う場合は、形が安定しないので、皿の上にのせるなど取り出しやすいように工夫しましょう。
また、スーパーでもらえる袋やタッパーのふたは耐熱ではないことがほとんどなので、使用しないでください。
使い方を間違えると思わぬ破損やケガにつながりますので、代用品を使って電子レンジ消毒を行う場合は、注意して、様子を見ながら行ってくださいね。
電気代もお得
電子レンジを使った場合の電気代と煮沸消毒をした場合の電気代を比べてみましょう。
電子レンジを500Wで5分使用したときの電気使用料は1.1円だそうです。
それに対し、煮沸消毒のためのお湯を沸かす場合を考えると、IHクッキングヒーターを「強」出力で5分使った場合の電気料金が4.3円だそうです。
お湯が沸騰するまでに5分くらいはかかると思いますので、それまでに4.3円かかるとすると、5分でも1円で済む電子レンジは、かなり電気代が安いですね。
参考:電気代計算シミュレーター→http://xn--mnqu52efukr6nrip.com/index.php
また、使用する水の量も、他の消毒方法に比べ圧倒的に少ないので、水道代の節約にもなりますね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、哺乳瓶を電子レンジで消毒するポイントでした。
電子レンジでの消毒は、手軽、時短、経済的と3拍子そろったすぐれものです!
洗ってセットして水入れてチン。
簡単ですね。
ところで私は、長男育児中は、母乳とミルクの混合でしたので160mlの短い哺乳瓶を1本で使い回していました。
根っからの面倒くさがりな上、慣れない育児にいっぱいいっぱいになることが目に見えていたので、一番簡単そうな電子レンジ消毒を選びました。
電子レンジにセットしたら、その場を離れても勝手に消毒していてくれる、というのがとても気持ちが楽でした。
あっという間に終わるので、夜間の授乳のときでも、めんどくさがらずにすぐに消毒をしようと思えたので、途中でくじけず毎回消毒を続けられたのは電子レンジのおかげだったと思います。
なお、電子レンジ消毒は、煮沸や薬液に比べ使う水の量が少ないので、水中で汚れが自然に取れる、ということがありません。
特に洗い残しがないように消毒前の洗浄をしっかりしましょう。
というわけで、どの消毒方法にしようか迷っている方は、電子レンジ消毒を検討してみてはいかがでしょうか。
簡単ですよ。
ところでほかの消毒方法の特徴を、つぎの記事にまとめています。
いろんな消毒方法を知っておくと、いろんな状況に対応できるようになりますよ。
→哺乳瓶の消毒方法の特徴まとめ!あなたに合った方法を選ぼう!
今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました!