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哺乳瓶の飲み残しの保存について、論文や公的ガイドラインをわかりやすく要約!

子ども
 

哺乳瓶飲み残し

「捨てるのはもったいない」

と思うと同時に

保存するのは不衛生」

と思いますよね。

捨てるべきか残すべきか…

今回は、論文や公的なガイドラインをわかりやすく要約します。

哺乳瓶の飲み残し、保存していい?

飲み残したミルクは、早めに捨てましょう。

いろんな菌が繁殖します。

どのくらいで捨てるかは、以下の情報をもとに、あなた自身がどこまで許容できるかで決めてください。

 

繁殖する菌

菌

哺乳瓶での授乳でとくに考えるられるのは、

  • 大腸菌
  • サルモネラ菌
  • サカザキ菌

の繁殖です。

 

大腸菌

ミルクではなく牛乳を使った研究ですが、室温(29℃)で6時間以内に酸っぱくなるほど繁殖するようです。

もちろん飲んだらお腹を壊すでしょうね。

2℃に冷やしておけば42時間経っても大腸菌は増えないようです。

 

サルモネラ菌

リスク評価は行われていないようです。

「ちょっと違いはあるけど、サカザキ菌への対策が適用できる」

との判断のようです。

 

サカザキ菌

どれくらいの菌の数で発症するかわかっておらず、これもできるだけ少ないほうがいいでしょう。

ちなみにこれは、口をつける前からミルク内に存在していることがある菌です。

乾燥状態の乳児用調整粉乳の中では繁殖できませんが、長期間(1年以上)生きています。

5℃以下なら増殖を防ぐことができますので、作ったミルクをすぐ飲ませないのであれば、すぐ冷ますことが大事ですね。

そうすれば24時間以内なら保存できるということがガイドラインには書かれています。

また、5℃以下に冷まさないのであれば、2時間以内の使用が推奨されています。

70℃以上で殺菌できるので、ミルクを作るときにそれより熱いお湯を使っていれば比較的安心です。

 

どこから菌が入るか

大腸菌は、唾液から哺乳瓶に移ります。

サカザキ菌は、もともと粉ミルクの中で生きています。

そしてほかのいろいろな菌が、ミルクを作る前に哺乳瓶にひっついていたり、ミルクを作る人が哺乳瓶にくっつけてしまいます。

哺乳瓶の消毒と、作るときの温度、そして哺乳瓶を扱う人の手洗い・衛生状態にかかっている部分が大きいですね。

 

まとめ&私見

いかがでしたか?

今回は、「哺乳瓶の飲み残しはいつまで保存できるか」の判断基準を、論文と公的なガイドラインから要約しました。

個人的な見解ですが、口をつけたのなら早めに捨てましょう。

私が娘にミルクを与えているときは、作って1時間くらいで捨てていました。

しかし温度、とくにサカザキ菌に関しての知識はなく、夫婦ともにぬるま湯(おそらく50~60℃くらい)でミルクを作ることがありました。

たまに娘のお腹がゆるくなっていたのは、それが原因のひとつだったかもしれないと反省しているところです。

 

「冷ませば増えない」

ということも紹介しましたが、やはり一度口をつけてたら冷やしてもアウトでしょう。

作って、飲める温度にして、飲んで、増えない温度まで冷やして、つぎに飲むとき適温まで温めて、飲み終わるまでにどれくらい時間経ちますかね?

増殖できる時間がけっこうありそうです。

哺乳瓶まで70℃以上に温めなおすとして、また冷まさなければなりません。

温めすぎて哺乳瓶の口が変形することだってあるでしょう。

 

「そこまでして節約しなきゃならないのか」

と考えると、私はやりません。

それでもし赤ちゃんが体調を崩したら病院に連れていくことになるかもしれませんし、最悪の場合、最悪です。

私にとってはリスクとリターンが見合ってません。

あなたにとってはどうでしょうか?

 

ところで熱いお湯で作ってすぐ冷ますのであれば、比較的長時間保存して良さそうですね。

「衛生管理がしっかりできるならアリかな」

というところです。

衛生管理をしっかりできないようであれば、口をつけていないものでも早めに捨てたほうがいいんじゃないかと思います。

ということで、うちでは口をつけた哺乳瓶の中身はだいたい1時間以内に捨てていました。

作り置きもしていませんでした。

 

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参考文献等

大城孝喜,琉球衛生研究所 細菌部,牛乳の室温と低温における細菌の消長について

厚生労働省,世界保健機関/国連食糧農業機関共同作成―乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン

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ライター紹介 ライター一覧

ローシュ

ローシュ

・らくらくらし運営責任者
・熊本出身在住
・二児の父
・九州大学経済学部経済工学科卒

塾講師、介護職、食品製造業を経験したのち、より世の中に役立てるよう、インターネット事業に専念していましたが、それだけでは生計の維持がきびしくなったため、アルバイト(接客業)も並行しています。

おいしいものを食べる・飲むことが幸せだと、最近よく感じるようになりました。

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