さんずいに奏【湊】読み方は“ソウ・みなと・あつ”。意味は本文中で。
はじめて“湊”の字を見たとき、「何と読むんだろう」と思って“さんずいに奏でる”と検索したり、読み方がわかっても意味がわからなかったりしますよね。
特に名づけのときは、意味も気になるかと思います。
どんな意味があるのでしょうか?
読み方がわかれば、意味が自然とわかってきますので、読み方から見ていきましょう。
“湊”の読み方と意味
音読み
“ソウ”と読みます。
“湊合”と書いて“そうごう”と読ませるのが、まれに見る熟語です。
意味としては、“集合”と同じです。
天正17年(西暦1589年)に秋田県能代市であった合戦は“湊合戦”と呼ばれていますから、こちらを目にした人もいるかもしれません。
訓読み
“湊”と書いて“みなと”
“湊める”と書いて“あつめる”
“湊まる”と書いて“あつまる”
と読みます。
この読み方がわかれば、意味も自然と出てきますよね。
意味
海や河川の船があつまる場所、“みなと”ですね。
もちろん“あつめる”、“あつまる”という意味もあります。
さらに“肌のきめ”という意味もあります。
さて、では人名としては、どういう意味を持ってくるのでしょうか?
人名としての意味
“みなと”という場所から、どんなイメージが湧きますか?
- 人が集まる
- 活気がある
というイメージができますよね。
さらに海や広い河川も同時にイメージされますから、そこから
- 明るい
- 広い
という印象も受ける漢字です。
「元気があって、どんな人でも受け入れて、人望がある、そんな人物になってほしい」という願いを込めるなら、ピッタリの名前です。
これを人名に用いるとしたら、男の子のイメージが強いですね。
実際、近年の男の子の名前ランキングで上位に入り続けています。
参考:2017年生まれの赤ちゃんの名前ランキング・名前のよみランキング・名前の漢字ランキング – ベビーカレンダー
良いイメージの多い漢字ですから、ランキング上位に入り続けるのも納得してしまいますよね。
では、実際にはどういう名前にするのがいいのでしょうか?
名付け
パッと思いつく名づけとしては、そのまま“湊”一文字で“ソウ”または“みなと”と読ませることです。
ただ画数が12画で、地格が凶です。
気になる人は、“湊”の意味を邪魔しない、ほかの漢字と組み合わせて使いましょう。
どんな漢字と組み合わせましょうか?
例えば、
“湊一(そういち)”なら13画で、地格は大吉です。
“湊人(みなと)”なら14画で、これの地格は凶です。
“湊士(そうし・そうじ)”なら15画で、地格は大吉です。
“湊太(そうた)”なら16画で、これも地格は大吉です。
“湊矢(そうや・そうし)”なら17画で、地格は吉です。
“湊至(そうし・そうじ)”なら18画で、地格は吉です。
名字に合わせて調整しやすいですね。
ところで、“みなと”という意味から、地域名としても多く用いられています。
地名として
“湊”の字が使われている地域の多くが、海に面しています。
今は海に面していなくても、「周りが埋め立てられる前は、海の近くだったんじゃ」と思われる場所も多いです。
ちょっとイレギュラーに感じたのは、富山県富山市湊入船町。
“湊があって船が入る町”ということで、気になって調べてみたら、海には面していませんが、“富岩運河(ふがんうんが)”と呼ばれる運河がありました。
神通川の横を走っている運河で、運河クルーズができます。
参考:富岩水上ライン
話がそれたまま戻って来ませんので、ここでまとめます(笑)
まとめ
“湊”の読み方は、
- ソウ
- みなと
- あつ
です。
意味はそのまま“みなと”・“あつめる”というもので、人名に用いればその意味から、
- 人が集まる
- 活気がある
- 明るい
- 広い
というイメージが付きます。
良いイメージが多いため、近年の男の子の名前ランキングでは上位に入り続けています。
裏を返せば「かぶりやすい」ということでもありますので、名付けの際は、ご注意を。
それでは、名付けを考えている方、良い名前が思い付くよう祈ります。
今回はここまで。
ありがとうございました。