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効果的な子どもの叱り方【7つのポイント】

できることなら、子どもと笑顔で暮らしたいですよね?

でも、子どもがなかなかいうことを聞いてくれずイライラ。

だんだんと声が大きくなり、しまいには怒鳴っているだけ。

よくある光景です。

子どものために、そしてあなた自身のために、ここで効果的な叱り方を学んでいって下さい。

きっと、今よりも子育てが楽しくなりますよ。

 

「0~3歳まで」は行きすぎた叱り方に注意

子どもの叱り方について、興味深い研究があります。

それは、叱り方によって子どもの脳の発達の仕方が変わってくるというものです。

ニューヨーク大学医学部小児神経科のカレン・M・ポプキンスという教授がとなえた説で、

特に脳の発達が活発な0~3歳までは、親の叱り方によって脳の発達に大きな影響をうける

といいます。

この時期に叱られ続けた子どもは、感情をつかさどる左脳の側頭葉が発達しにくくなります。

脳の中では、1兆個の神経細胞がつながってネットワークをつくっていますが、この脳内のネットワーク形成は、0~3歳までの間に活発に起こります。

そのため、この時期に体験するさまざまな事柄が、脳内に影響をあたえることになるのです。

もし、この時期に叱り続けられた場合は、脳が悪い感情体験で埋め尽くされてしまい、感情が健全に発達しにくくなります。

その結果、無感情な子どもになってしまうのです。

すると、3歳までは、あまり行きすぎた叱り方はしないほうがいいということになります。

 

叱るのは「3歳以降」が効果的

一方、3歳以降は、正しい叱り方であれば逆に叱った方がいいといいます。

3歳から12歳までは、前頭葉がとくに発達するのですが、正しい叱り方をしていると、それが適度なストレスになり、前頭葉が鍛えられ、健全な脳に育っていきます。

ところが、その時期に叱られた経験がないと、前頭葉が鍛えられないで成長してしまいます。

そのため、大人になってから、精神的な耐性に欠けるために、少しの困難に遭遇しても、どう対処していいのわからなくなり、正しい判断ができなくなってしまうのです。

子どもの年齢に合わせて、その都度、正しい叱り方をしていかなければいけないということです。

 

どうやって叱ったらいいの?

「叱る」と一言でいっても、さまざまな方法があるかと思います。

以下、具体的な叱り方の3つのポイントを挙げてみましたので、ぜひ参考になさってください。

 

理由をきちんと説明して叱る

たとえば、子どもがお店の中で走り回っていたとします。

「お店の人に怒られるからだめ」

ではなく、どうしていけないかを正しく説明しましょう。

その理由ならもれなく、

「お店の人に見つからなければいいんだ」

という結論に達します。

それが子どもです。

「他の人や商品にぶつかって、ケガすると危ないから」

など、きちんと理由を説明することが重要です。

 

叱るタイミングに注意

叱る必要のあることを子どもがしたら、その場で叱るのが効果的です。

時間が経ち過ぎていたら、子どもはピンと来ません。

しかし、子どもにも自尊心があるので、人前で叱って恥をかかせることは避けた方がいいでしょう。

なので、そんな場合はすぐにやめさせて、ひと気の少ないところに移動するなどして叱りましょう

 

目の高さを合わせて

少し前かがみになり子どもと目の高さを合わせ、手を握って真剣な眼差しで叱りましょう。

そうすれば、

「悪い事をしたんだ」

と思いながらも手のぬくもりで愛情を感じる事が出来るので、自己否定感を抱かせる事もありません。

 

叱った後のフォローも重要

その後、いつまでも引きずっていてはいけません。

叱った後は気持ちを切り替えて、普通に接するようにしましょう。

「お母さん(お父さん)が叱っているのは、あなたの行動に対してであって、あなたの全てを叱っているのではない」

ということを伝えるためにも、叱ったことを引きずることなく、その後は普通に接することが大切です。

また、注意したことが改善されていたときはちゃんと褒めましょう。

「今日一緒にお買い物に行ったとき、ちゃんと約束守れたね」

と話すことによって、以前叱ったことの効果が倍増します。

 

「叱る」と「怒る」は大違い

子どもを「叱る」のと「怒る」のとでは、大きな違いがあります。

「叱る」は子どもの将来を考え、理性的に諭す行為、「怒る」はただ感情的に、自分の怒りを子どもにぶつける行為です。

言うことを聞かなかったからといって、何かを汚したからといって、感情的に「怒って」いませんか?

それはきっと、怒りをぶつけてストレスを解消しようとする、あなた自身のための行為です。

感情に任せて怒鳴ったり体罰を与えることは良いことではありません。

 

まとめ

もし子どもの将来を考えてするのであれば、愛情を込めて「叱る」ことです。

「叱る」というよりは、「諭す」という感覚に近いでしょう。

怖い顔をしていたとしても、もしそこに愛情がこもっていれば子どもには伝わるはずです。

今すぐには理解できなかったとしても、潜在意識に残っていきます。

子どもは感情や要求をうまくコントロールできず、成長しながら学んでいる最中なのです。

なので、親が子どもの手本になりながら感情や欲求のコントロールのしかたを示していきましょう。

子育てをしていたら、さまざまなストレスがあると思います。

思い悩むこともあるでしょう。

感情的に怒りたい気持ちはグッとこらえて、愛情のこもった、子どものためのしつけができたらいいですね。

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