哺乳瓶、何回使ったら消毒する?回数を減らすためにできること
見出しで拾い読みする?
哺乳瓶を何本かまとめて消毒しましょう
使い終わった哺乳瓶はそのつど消毒していますか?
実はためておいて、数本まとめて消毒しても大丈夫なんです。
ポイントは、飲み終わったあとのミルクはしっかり捨て、哺乳瓶をばらして水につけておくこと。
水につけておかないと、哺乳瓶の中でミルクが乾いてこびりつき、洗っても取れにくくなります。
水につけておきましょう。
そして、数本たまったら、まとめて洗ってから一気に消毒します。
「つけおきしておくと水の中で雑菌が繁殖するのでは?」
と思われるかもしれませんが、そのためにも、消毒の前に洗浄をしっかり行うことが大切です。
消毒の直前にキレイに洗って、つけおきの間についた雑菌をあらかた流します。
そのあとに全部消毒してしまおう、ということなのです。
薬液消毒専用ケースは最大6本入る
ミルトン、ビーンスタークのケースは、哺乳瓶が最大で6本まで入ります。
ミルクポンは最大で4本です。
まとめて薬液消毒するときは、哺乳瓶を入れるタイミングと出すタイミングを一緒にすることがポイントです。
薬液消毒はつけおき時間が長いので、時間をずらして入れると、どれが先に入っていたものなのか分からなくなりやすいからです。
「○本たまったら一気に消毒」
「○時に一気に消毒」
いうふうに、本数か時間を決めておくといいですよ。
電子レンジ用ケースは3本まで入る
ピジョン、コンビの電子レンジ用消毒ケースは3本入ります。
取扱説明書を確認すると、どちらも電子レンジで5分と書いてあります。
1本だったら時間が短いということは書いていないということは、中に入れる哺乳瓶の数が3本でも1本でも5分ということです。
どっちにしろ5分かかるのなら、3本まとめてチンした方が楽で経済的ですよね。
煮沸消毒の場合は
煮沸消毒の場合は、お鍋の大きさによって入れられる本数が変わります。
もちろん大きいお鍋を使えばたくさん一気に消毒できますね。
ただし、哺乳瓶がお鍋の中で動いてぶつかりやすいため、ガラス製の場合は哺乳瓶同士がぶつかって壊れるおそれがありますので、あまりたくさん入れるのはオススメできません。
数本の哺乳瓶を一気に煮沸消毒する場合は、プラスチック製の哺乳瓶の方が良さそうですね。
消毒をしてあるかどうかがわかりやすいようにしよう
まとめて消毒するときの注意点は、消毒前のものと消毒後のものが見分けがつくようにしておくことです。
長い時間消毒せずに置いてあると、ママ以外が調乳するときにうっかり消毒していない方を使われてしまうかもしれません。
それを防ぐためにも、ママだけではなく、他の家族にも消毒はまとめてやっていることを覚えておいてもらいましょう。
消毒前の哺乳瓶をシンクの中に置いておくとしたら、大人の食後の食器等と一緒になりがちです。
つけおき用の容器をひとつ用意しておくと便利ですよ。
哺乳びんは3本以上あると便利
まとめて洗浄・消毒することを考えると、哺乳瓶は3本以上あると便利です。
薬液消毒をする場合なら、ケースに入る最大量の6本あってもいいですね。
私は、最初、哺乳瓶を1本しか用意していなかったのですが、やはり不便で、あとで2本買い足し、全部で3本で回していました。
3本あれば、作ったミルクが足りなかったときにもう1本使ったとしても、もう1本予備で残ります。
2本使ったら消毒し、常に1本は何かあったときのために予備で残しておくようにしていました。
哺乳瓶の材質次第でメリット・デメリットがあるので、3本用意するなら、1本はプラスチック、もう1本はガラスがいいのではないかと思います。
最後の1本は外出が多ければ軽いプラ製に、家でのミルクが多ければ清潔に保ちやすいガラス製をおすすめします。
怖い菌は?どんな症状が出るの?
哺乳瓶を消毒してさまざまな菌やウイルスを死滅させておくことが、抵抗力の弱い赤ちゃんを守ることになります。
ところで具体的にはどのような菌、どのような病気から赤ちゃんを守っていることになるのでしょうか。
岡山大学医学部細菌学教室安部益文氏「簡易滅菌法としてのマイクロ波照射応用の試み」という論文では、7種類の微生物を使って実験したところ、ほとんどの微生物が5~6分で死滅、芽胞でも7分で死滅したことが報告されています。
また、電子レンジでの加熱は、ガラス、プラスチック、ゴムそれぞれの素材そのものは痛めずに菌だけを殺せる利点があると書いてありました。
このときに使われた「7種類の微生物」というのが、黄色ブドウ球菌、大腸菌、緑膿菌、枯草菌、カンジダ菌、エコーウイルス、ヘルペスウイルスの7種類でした。
これらの菌やウイルスに通常の免疫力を保っている大人はあまり感染しません。
しかし、免疫力が低い老人や乳幼児が感染すると重症になる可能性があるのです。
大腸菌→食中毒による激しい下痢おう吐が引き起こされる可能性があります。
黄色ブドウ球菌や緑膿菌→食中毒の症状を引き起こすとともに、敗血症などによる生命の危機的状態に陥る可能性があります。
カンジダ菌→かゆみを伴うカンジタ症や鵞口瘡(がこうそう)という口内炎の一種を引き起こします。
ヘルペスウイルス→口内炎や口唇ヘルペスなどの炎症を引き起こします。
枯草菌の一種には納豆菌があり、芽胞を形成し死滅しずらい非常に強い菌です。
エコーウイルスは夏風邪の原因ウイルスの1つです。重症になるとウイルス性髄膜炎を引き起こし、ごくまれではありますが心筋炎や脳炎に至る可能性があります。
このようないろいろな細菌やウイルスですが、私たちの身の回りに普通に存在しています。
そのため、どこへ行ったから付着する、何をしたから付着する、というものではなく、普通に生活しているだけでくっつけてしまう可能性があるものなのです。
だからこそ、免疫力の弱い赤ちゃんには、消毒が必要なのですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、哺乳瓶を何回使ったら消毒したほうがいいかということと、消毒の手間を減らすためにできることのお話でした。
基本的に、一度使った哺乳瓶は消毒しましょう。
そして消毒の回数を減らすために、哺乳瓶は複数本あったほうがいいでしょう。
ところで実は、私の下の子は原因はわかりませんが0才の時に鵞口瘡(がこうそう)になりました。
0歳児の口の中に頻回に軟膏を塗るのはかなり大変でしたし、本人も嫌がっていてかわいそうでした。
できれば、赤ちゃんのうちは風邪や病気にかからずにいさせてあげたいものです。
そのためにも哺乳瓶の消毒はとても大切だと思います。
少し面倒なときでも、1日1回にまとめてやれば手間が省けますよね。
また、保管のときにもほこりがかぶらないケースに入れるなど、清潔に保つ工夫が必要だと感じています。
神経質になりすぎる必要もありません。
「汚れいるよりキレイな方がいい」
というくらいの意識でいいと思います。
手間が省けるところは省きながら、長く続けてあげてくださいね。
今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
おすすめの、哺乳瓶の消毒に関する記事
・哺乳瓶の消毒方法の特徴まとめ!あなたに合った方法を選ぼう!