草冠に重【董】読み方は“トウ・ただ”。似た漢字に惑わされそう。
“董”の字をはじめて見たとき、「何と読むんだろう」と思って“草冠に重”と検索しますよね。
似た漢字がありますから、たまに読み方で「あれっ?」と思う漢字です。
ということで“董”の読み方いってみましょう。
似た漢字との違いも見ていきます。
“董”の読み方
音読み
“トウ”と読みます。
“骨董品(こっとうひん)”という使われ方が、一番良く目にするのではないでしょうか。
もしくは中国後漢末期の武将“董卓(とうたく)”ですかね。
暴政の結果、多くの人から反感を買い、最期は養子の呂布に殺されてしまうという…いや余談すぎますね。
読み方の話に戻します。
訓読み
“董す”と書いて“ただす”と読みます。
“正す”とほぼ同じ意味ですが、こちらには「監督する」という意味もあります。
人名
名字であれば、中国系の名字で“トウ”と読みます。
人名では“ただし”と読ませることがあります。
“かおる”や“すみれ”と読ませることもあるようですが、それらにはほかの漢字がありますから、
もしかしたら親が勘違いしてしまったのではないかと思います。
画数調整のために似た字を使ったというならわからなくもない話ですが。
ということで、似た漢字に行きます。
しっかり区別できるようになっておくと「あれっ?」を減らせますよ。
“董”に似た漢字、“菫”・“薫”
“菫”は植物の“すみれ”です。
“草冠に一に贈呈の呈”です。
音読みでは“キン”と読みます。
“薫”は、“草冠に重にれんが”です。
音読みでは“クン”です。
この読み方では“薫製(くんせい)”が一番目にする機会が多いかと思います。
訓読みでは“薫る”と書いて“かおる”と読みます。
ほかにも難読なものとして“薫物(たきもの)”があります。
まとめ
“董”の読み方は
- トウ
- ただ
です。
名字なら“トウ”、人名なら“ただし”が普通です。
似た漢字“菫”・“薫”があり、読み方も違いますので、しっかり区別して覚えましょう。
今回はここまでとします。
ありがとうございました。