給油中にエンジン停止するのは、消防法に定められた法律。理由もある。
とくにセルフのガソリンスタンドで給油するとき、
“給油中エンジン停止”
と書いてあるのを目にしつつ、エンジンを止めていない車があったりして、
「止めなくてもいいのかな?」と思ったりしますよね。
給油中にエンジン停止は、消防法に定められた法律ですから、止めるべきです。
ではなぜ、法律で給油中にエンジンを停止することが義務付けられているのでしょうか?
今回は、消防法の定めを紹介したあと、エンジンを停止しなかったら起きてしまうかもしれない事故と、昔は気をつけていないとエンジンを止めたくても止められない状況になる車もあったというお話をします。
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給油中にエンジン停止は、消防法に定められた法律
給油中エンジン停止の理由。起きてしまうかもしれない事故
ガソリンは300℃に達すると、火が近くになくても発火します。
エンジンを停止しなかったら、エンジン近く・内部はかなりの高温で排気ガスが出続けます。
排気ガスの温度も、300℃を超えていることがあります。
そこに気化したガソリンが近づけば、発火してしまうことは十分考えられます。
発火しただけならまだギリギリセーフですが、周りにもガソリンは大量にあります。
大量のガソリンに引火すれば、一気に空気が膨張して、爆発です。
原因となった人はきっと死んでしまうでしょう。
ご愁傷さまです。
不法行為者の遺族には不法行為責任が相続されてしまいますので、巻き込まれてしまった方々やガソリンスタンドからの損害賠償請求が、爆発事故の原因となった人の遺族に重くのしかかってくるでしょう。
お悔み申し上げます。
もしあなたに近い親族に、給油中にエンジンを止めない人がいたら、あなたに責任が降りかからないように、止めるよう説得しましょう。
参考:不法行為に基づく損害賠償請求権は相続されるか? – 交通事故・損害賠償請求ネット相談室
もし知らない人がエンジンを切らずに給油しているときは、ガソリンスタンドのスタッフに連絡しましょう。
それでスタッフが説得して解決です。
あなた自身が直接注意すれば、余計なトラブルに発展してしまうおそれがあります。
もしスタッフの注意が弱く、停止せずに給油を続けるようなア○が行くようなスタンドには近づかないほうが身のためです。
それで客足が遠のけば、そのガソリンスタンドももっと適切な対応をとるようになるでしょう。
給油中にエンジンを止めたくても止められない状況になる車もあった
昔のターボ車であれば、タービンを冷やし、ベアリングを守るために、ターボ走行後はしばらくエンジンを切らずにアイドリングしておく必要がありました。
「給油中だけどターボ走行後だからエンジン切れない」という状況が起きることはあったんです。
(「給油の予定があるなら直前にターボ走行するな」というのは、もっともなことです。)
しかし今のターボ車ではベアリングの性能が向上し、水冷化も行われているので、たとえターボ走行直後であってもエンジンを停止させても大丈夫なんです。
アイドリングストップがついているターボ車もありますから、すぐにエンジンが止まっても何らの問題もない性能になっているのです。
参考:【意外と知らない】今のターボ車はなぜ走った後すぐにエンジン止めていいのか? – ウェブカートップ
まとめ
給油中にエンジン停止するのは、消防法に定められた法律です。
もし近い親族がエンジンを止めずに給油しているようなら、あなたに責任が及ばないうちに説得しましょう。
親族以外がエンジンを止めずに給油しているところを見かけたら、余計なトラブルは避けたいでしょうから、ガソリンスタンドのスタッフへ。
昔のターボ車はターボ走行後はエンジンを止めたくても止められなかったのですが、今は違います。
ターボ走行後でもすぐにエンジンを止めていい性能になっています。
「ターボ走行後だから」という言い訳は通用しなくなっているのです。
それでは、あなたのカーライフが安全であることを祈ります。