妊娠中の夜中、腰に激痛からの入院~尿路結石体験談~
妊娠しているときに腰がとんでもなく痛くなると、
「大丈夫かな私…」
「大丈夫かな赤ちゃん…」
と、不安になりますよね。
不安な中、「自分でできることはやりたい」と思ってインターネット上をさまよっていらっしゃるのでしょう。
さて今回は、私が下の子の妊娠中、腰の激痛におそわれたときのお話です。
この体験談があなたの助けになることを願っています。
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妊娠中期に、腰に急な激痛
お腹も目立ってきて、胎動も激しくなる妊娠中期のある日、仕事中に腰の違和感(重たい感じ)を感じました。
「赤ちゃんに何かあったら」と思って、休憩時間にインターネットで調べてみたところ、「妊娠中に重さを感じることはよくあること」と書いてあったので、その日は無理をしない程度に働きました。
仕事が終わり、家に帰って炊事や洗濯などの家事をこなし、まだ2歳にもなっていなかった娘を寝かしつけて、自分も眠りにつこうとしたとき、腰の痛みは強くなっていました。
治まるどころか、むしろ強くなっていく腰の痛み。
隣で夫と子どもが寝ているので、「起こさないように」と思いながら我慢し、悶絶していました。
時間が経つにつれて痛みが強くなる中、インターネットで妊娠中の腰痛の原因や対処法を検索して、温めたり、楽な体勢を模索したりと、できることは試してみましたが、私には全く効果がありませんでした。
そのうち腰の痛みだけでなく、おなかも張るような痛みが出てきました。
娘を出産したときは予定帝王切開だったので、私は陣痛の痛みを知りません。
「これが陣痛なのかな? だとしたら早産になってしまうな」
「陣痛じゃないとしても、お母さんのストレスって赤ちゃんに影響があるって誰か言ってなかったっけ?」
「ごめんね、赤ちゃん」
「今日、妊婦健診予定日だから…あと6時間我慢するか。…もつかな、私」
などと考えていました。
夜中の3時頃、限界を感じ、夫を起こして相談しました。
すると、お仕事頑張って眠いのに、「今から病院連れていくから準備して。できる?」と優しく言ってくれました。
病院へ
ということで病院に行くことになりましたが、近くの(といっても車で15分くらいかかる)救急外来に行くか、車で1時間かかるかかりつけの産婦人科に行くか、悩みました。
私の場合、かかりつけの産婦人科は大学病院でいろんな科があり、救急外来も併設されているので、「とりあえず安心かな」と思い、そちらに電話をかけて相談しました。
すると、出血・ 破水の有無やおなかの張りの間隔などを聞かれ、「腰がずっと痛い、おなかの張りは20分くらいで波がある」と答えると、「おなかの張りが10分おきくらいになったら来院して下さい」 と言われて終わりました。
「え、それってまだ来るなってことだよね?」
「どうすればいいんだ?」
「10分おきになったとしても、すぐ行ける距離じゃないけど大丈夫なのか?」
「てか、痛みに耐えられるのか?」
などと夫と話していると、病院から電話が。
「産科ですが、すぐに病院に来られて下さい。入り口は…」
母子手帳などの必要なものと、妊娠初期から準備していた入院セット、残してはいけない眠ったままの小さな長女を愛車モコちゃんに乗せて、夫の運転で病院へ向かいました。
病院に到着
早朝4時頃、病院へ着くと、あら不思議!
腰の痛みがありませんでした。
実は病院までの道中、痛みが徐々に薄れていくのを感じていました。
「緊張で痛みを感じにくくなっているのかな」とも考えましたが、すっかりどこかへいってしまっていました。
「ドタキャンしようかな」とも思いましたが、夫に「せっかく来たんだから、ちゃんと検査してもらいなよ」 と背中を押されたので、夫と娘を車に置いて病院へ入りました。
(娘がチャイルドシートで眠っており、夫も仮眠のため)
産科では、問診票を書いていつも妊婦健診で行われている腹囲・子宮底長の計測、検尿、エコー、そしてノンストレステストなどの検査をしました。
その結果、胎児の心音が弱くなっているときがあったので、経過観察と安静のため、検査入院することになりました。
入院決定から退院まで
夜が明けてしばらくした頃、仮眠していた夫が娘と一緒に病棟まで来ました。
私から「赤ちゃんの心音が弱くなってるときがあるらしくて、検査入院になった」と伝え、医師からも説明があり、持って来てもらうものをリストアップしたメモを渡すと、夫は娘を保育園へ連れて行くため、一旦帰りました。
その後、私は6時間おきくらいにノンストレステストを受けることになりました。
入院決定当日は、日が昇って、会社の事務員さんが出勤する頃に会社に連絡を入れ、その他はとくにすることもなく、「安静にしておいた方がいいのかな~」と思い、ベッドでごろごろしていました。
「病院では緊張して眠れないかも」と思っていましたが、前夜に一睡もしていなかったので昼も夜もぐっすり眠ることができました。
その間のノンストレステストで赤ちゃんの心音に異常が出なかったので、入院翌日の退院が決まりました。
病院に着いたときには腰の痛みはなくなっていて、「いったいアレは何だったんだろう?」と疑問に思っていると、退院前に先生が来てお話しがありました。
「赤ちゃん元気なので、帰っても大丈夫です。また何かいつもと違うことがあれば、連絡して下さい。今回の背中の痛みは、入院時の尿検査で潜血2+となっていたので、尿路結石だったのかもしれないですね。ご家族や親戚にいらっしゃいますか?」と尋ねられ、心当たりがありました。
私の父の妹、つまり叔母さんがよく「結石でつらかった」と話していたのを思い出しました。
「おばが…」
「じゃあ可能性ありますね。水分を多めに取るよう気をつけて下さいね」とのことでした。
こうして、私の長い長い一泊二日の病院旅行は終わったのでありました。
めでたしめでたし。
まとめ
今回の出来事で私が学んだこと、それは6つあります。
1つ、インターネットの情報はすべてではないということ。
いろんな対策記事でいろんな対策が書かれていましたが、今回の私の腰の痛みでは結局「病院に行くか、家で我慢するか」という選択肢しかありませんでした。
違う病気でも似たような症状が出ることはありますし、自分の判断では間違ったことをしてしまうかもしれません。
間違ったことをした結果、良くないことが起きたらイヤですよね。
2つ、我慢せず早めに相談、受診すべし。
我慢してもいいことないです。
妊娠中のお母さんのストレスは赤ちゃんにも影響があるので、早めの医療機関受診をおすすめします。
3つ、尿路結石はすごく痛いということ。
人によっては「陣痛より痛い」ということもあるそうです。
そして何度も繰り返すらしい。
尿路結石経験者が親戚にいたら危険性あるみたいなので、要注意です!
4つ、入院準備はお早めに。
備えあれば憂いなし。
何事か起きてバタバタするのではなく、起こる前に準備しておきましょう。
5つ、物は大切に。
年季の入った愛車モコちゃんのおかげで、適度に揺れ、石が落ちていってくれたのではないかと思っています。
ちょっとガタがきたからといって、新しい車に買い替えなくて、ほんとによかったです。
6つ、何事もやり過ぎはいけないということ。
妊娠中で「赤ちゃんに栄養を」と思っても、栄養を摂りすぎるのはやめておいた方がいいですよ。
バランスが大事です。
あと余談ですが、その後、38週2日での予定帝王切開で、無事に男の赤ちゃんが生まれました。
それでは、あなたの腰の痛みが無事に治まり、赤ちゃんも無事であることを祈って、この記事を終わります。
その腰の痛み、お早めに病院へ相談を。