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歩道や車道にあるポールの名称の、正しい使い分け。

学び
 

道路のポール

歩道車道にあるポール

「どう呼べばいいんだろう?」

「正式名称はなんだろう?」

と思いますよね。

実は、全部ソレで通していい呼び方と、

「このポールはコレ」

という呼び方があるんです。

さて今回は、歩道と車道のポールを分類して、呼び方を書いていきます。

歩道・車道にあるポール~おもに赤やオレンジ、緑のアレ~

ラバーポール

このポールは、材質と形状のカテゴリーとしては、ラバーポールになります。

直訳すると「ゴムでできた柱」です。

このタイプのポールを呼ぶとしたら、「ラバーポール」と言っておけば間違いありません。

 

用途で呼ぶなら「車線分離標」です。

こちらで呼ぶのも正解です。

 

用途と形状を組み合わせた呼び方もあります。

「ガイドポスト」という呼び方です。

 

すべて正解ですが、正確性に欠けますので、材質・形状・用途、すべての要素を組み合わせて、正確性を増したオリジナルの呼び方を紹介します。

「車線分離用ラバーポール」

「ガイドラバーポール」

です。

この呼び方ならほかのものと間違いようがありません。

 

メーカーによる分類

ラバーポールを作っているメーカーは、自分たちが作ったものということをわかりやすくするために、商標登録を行っています。

一般名「ステープラー」に対する商標名「ホッチキス」のようなものと考えてもらえれば、わかりやすい(?)かと思います。

 

見た目で違いが分かるようになれば、

「ああ、あれは○○という会社が作っている、△△だね」

と商標名で呼ぶことができるようになり、ラバーポール通としての地位を得られますね。

 

ポールコーン

商標名「ポールコーン」は、積水樹脂株式会社のものです。

参考:ポールコーンの概要 – 積水樹脂株式会社

 

ポストフレックス・ラウンドポスト

商標名「ポストフレックス」「ラウンドポスト」は、保安道路企画株式会社のものです。

参考:製品ラインナップ- 保安道路企画株式会社

 

ポストコーン

商標名「ポストコーン」は、NOK株式会社のものです。

参考:ポストコーン – NOK株式会社

 

ガードコーン

商標名「ガードコーン」は、東洋ゴム工業株式会社のもので、作っているのは関連会社の東洋ゴム化工品株式会社です。

参考:トーヨーガードコーン – 東洋ゴム化工品株式会社

 

サンポール株式会社も「ガードコーン」として作っているようですが、商標はどうなっているのでしょうかね。

参考:ガードコーン – Sun Pole

 

イーポスト

どこかのサイトに「イーポストも登録商標」ということが書いてありましたが、調べてみたところ登録はありませんでした。

しかし太陽企画販売は「イーポスト」して販売しています。

先に商標を押さえられたらどうするつもりでしょうかね?

参考:イーポスト TOP – 株式会社太陽企画販売

 

以上の商標についてはつぎのサイトで調べました。

参考:特許情報プラットフォーム

おもに歩道にあるポール~金属のアレ~

歩道と車止め

車が入れないようにしてある金属のポールは、そのまま「車止め」です。

「ボラード」とも呼ばれます。

この一本で、そこから車が歩道に入ることを防げますから、景観を損ねることもありません。

 

ポールではありませんが、つぎのものも同様に「車止め」です。

車止め

ここでも用途でしか呼ばないことの問題が出てきましたね。

形状まで含めて呼ぶことで、正確性を確保できます。

 

ポール状の車止めは「ポールタイプの車止め」

すぐ上の写真のような車止めは「パネルタイプの車止め」

です。

 

ところで「ボラード」は英語表記で「bollard」で、そのまま一般名のはずなのですが、日本では積水樹脂株式会社が商標登録をしています。

よく一般名で許可が下りたものです。

一般名での商標登録を認めると、登録した人は大儲けできる可能性があります。

 

例えば「サッカーボール」が商標登録されているとして、登録者以外は営利目的のものに「サッカーボール」と記載したら商標利用料を支払う責任が出てきてしまいます。

つまり、サッカーボールを作って

「サッカーボールです」

と言って売るために、いちいち商標利用料を払わなくてはならなくなります。

 

「ボラードではそんな心配はない」

ということで例外的に認められていると考えるのが一番納得のいく話かと思います。

 

道路脇に等間隔に立っているポール~反射板のついたアレ~

一般的に使われている名称ではありませんが、正確に言えば

「丸形視線誘導反射板付き車線分離ポール」です。

視線誘導標のひとつで、一般的にはデリネーター(デリニエーター)と呼ばれています。

 

英語表記では「delineator」で、「delineate」を名詞化した単語です。

「delineate」とは「~の輪郭を描く」という意味があり、「delineator」は「輪郭を描くもの」です。

 

この点、一般的な用法ではデリネーターとは、反射板のついたものを呼ぶときに使われています。

例えばガードレールについているこの反射板も、デリネーターと呼ばれています。

デリネーター

繰り返しますが、もともとの意味では「delineator」とは「輪郭を描くもの」であり、反射板の有無は関係がないものです。

ここに、用途をそのまま名称にすることの問題があります。

物の名前を正確に呼ぶとすれば、用途だけでなく、形状や材質まで含めた名前にしなければ、ほかの人(とくに素人)と共通の認識を得ることはできません。

 

あらためてポールに丸い反射板がついたものを正確に名付けるとしたら…

ポールには「道路の輪郭を明らかにする働き」があり、それに「視線を誘導するため」の丸い反射板がついているのですから「丸形視線誘導反射板付きデリネートポール」です。

 

ちょっと話はかわりますが、ポールの大部分に反射板がついているこれもデリネーターに分類されています。

デリポスト

一般的にはデリポストと呼ばれるものです。

まとめ

歩道や車道にあるポールの名称、うまく使い分けれそうですか?

歩道・車道にある赤やオレンジ、緑のアレはラバーポールと呼んでおけば、間違いありません。

正確に呼ぶなら「車線分離用ラバーポール」「ガイドラバーポール」です。

どこのメーカーが作ったのか見分けれるようになったら、商標で呼べるようになりますね。

 

歩道にある金属のポールは「車止め」もしくは「ボラード」と呼ばれます。

形状まで見て、例えば「ポールタイプの車止め」と呼ぶと、より正確に表現できます。

 

道路脇に立っている反射板のついたポールは、一般的には「デリネーター」と呼ばれるものですが、「delineator」という言葉が指し示す範囲が広すぎるため、

ポールに限定した呼び方なら「丸形視線誘導反射板付きデリネートポール」というのが正確です。

 

専門外の人と話すときには、どういうものかを正確にとらえて、正しい表現をすることで、会話の中での誤解は生まれにくくなりますね。

逆に、わかっている者同士でしたら、略したり簡単な呼び方をすることで会話がスムーズになります。

言葉の使い分けは、相手に合わせて行いましょう。

 

それでは、あなたの生活が少しでも楽に・楽しくなることを祈りつつ、この記事を終わります。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

 

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ローシュ

ローシュ

・らくらくらし運営責任者
・熊本出身在住
・二児の父
・九州大学経済学部経済工学科卒

塾講師、介護職、食品製造業を経験したのち、より世の中に役立てるよう、インターネット事業に専念していましたが、それだけでは生計の維持がきびしくなったため、アルバイト(接客業)も並行しています。

おいしいものを食べる・飲むことが幸せだと、最近よく感じるようになりました。

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