犬のいびきの原因はアレだった!病気に注意したいいびきの特徴とは?
犬のいびきを耳にして、ビックリされたことはありませんか?
人間みたいないびきをかく愛犬に、思わず笑みがこぼれてしまうこともあるでしょう。
ですが、いびきによく注意すれば、病気の早期発見に繋がる場合もあるんです。
今回は、犬のいびきの原因と注意したいいびきの特徴についてご紹介します。
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犬のいびきの原因は主に4つ!
犬がいびきをかく原因は、おおまかに分類すると4つの理由に分けられます。
1:犬種
いびきをかきやすい犬種として、短頭種があげられます。
短頭種は、鼻が極端に短い犬種です。
具体的には、パグやフレンチブルドック、シーズーやペキニーズなどの犬が短頭種に相当します。
人間による品種改良によって生まれた短頭種の犬たちは、鼻孔が狭くなるなどの特徴が現れています。
先天的な体や骨格の作りにより呼吸が困難な場合が多く、短頭種はいびきをかきやすい犬種だと言えます。
また、比較的体が小さく、鼻と肺の距離が短いトイ種(トイプードル、トイマンチェスターテリアなど)の犬も挙げられます。
さらにセントバーナードなどの下唇が垂れた大型犬の場合も、いびきをかきやすい犬種として知られています。
2:体型と年齢
肥満体型や加齢が原因でいびきをかく犬もいます。
肥満が原因の場合、余分についた脂肪が鼻腔や呼吸器官を圧迫していびきをかくようになります。
コロコロした体型の犬は愛らしいですが、肥満は愛犬の健康によくありません。
そのため、飼い主が率先して健康的なダイエットを行うことで、健康体になり、いびきも解消することができるでしょう。
加齢の場合には、筋肉の衰えで気道が狭くなり、いびきをかくようになります。
しかし、高齢の犬のいびきは、病気が原因のケースもあるため、病院でチェックされることをおすすめします。
3:環境
環境が犬のいびきの原因のケースでは、喫煙者が家にいたり、犬が投薬治療中だったりすることがあります。
たばこの煙によって鼻の粘膜が刺激を受けると、鼻水がでます。
鼻水で呼吸時の空気の通りが悪くなり、いびきをかくようになるのです。
愛犬のいびきが気になる方は、喫煙を控えてみてはいかがでしょうか。
投薬治療中の犬の場合、薬の影響で筋肉が弛緩し、いびきをかくことがあります。
一時的なことで、治療が終わればいびきもなくなるようであれば、特に心配する必要はないでしょう。
4:病気
病気が原因でいびきをかく場合、下記の病気が関係している恐れがあります。
- アレルギー
- 心臓病
- 気管虚脱
- 軟口蓋過長症
気管虚脱とは、のどの気管が押しつぶされてしまい、呼吸困難になる病気です。
呼吸困難のほか、いびきや咳を伴う症状で、夏場や高齢の犬に多く発症します。
一度かかると再発しやすく、投薬や外科手術によって治療が行われます。
軟口蓋過長症は、主に先天性の病気です。
口の中にある「硬口蓋」が長く、それにより呼吸がしづらくなる病気ですが、いびきをかく原因にもなります。
一般的に肥満の犬ほど症状が悪化しやすいです。
肥満の犬でいびきをかいている場合には、ダイエットをすると共に念のために病院でのチェックも怠らないようにしましょう。
注意したいいびきの特徴は?
次は、病気が関係していると思われる、いびきの特徴についてご紹介します。
急にいびきをかくようになった
ある程度の年齢に達し、「老犬」認定されるようになった犬が、急にいびきをかきはじめたならよく注意して様子を見てあげましょう。
疲れで一時的にいびきをかくこともありますが、気管虚脱などの病気にかかっている恐れもあります。
小型犬・中型犬・大型犬によって、それぞれに「老犬」とされる年齢は異なります。
そのため、以下の老齢のサインを見逃さないようにしましょう。
- 足腰が弱くなって散歩を億劫がる
- 睡眠時間が長くなる
- 食べ物の好みが変わる
以上の老齢のサインも参考にしながら、急ないびきに注意してあげるようにしましょう。
苦しそうな様子を伴ういびき
いびきをかきながら、苦しそうな様子を見せる場合には注意が必要です。
そのような場合、呼吸器官に問題が生じていたり、病気が原因のいびきである可能性が高いため、病院で診察を受けるようにしましょう。
ほかにも、慢性的ないびきだったり、いびきがひどくなっていたりする場合、もしくは、いびきが異常に大きい場合なども注意が必要です。
少しでも「おかしいな」と感じたら、病院に行く前にいびきをかいている様子をスマホで撮影しておくことをおすすめします。
そうすることで、より正確にいびきの原因を突き止めることができ、適切に対処することができるでしょう。
まとめ
犬がいびきをかいている様子は、どことなくユーモラスな印象を受けます。
ですが、犬がいびきをかく原因の一つが病気です。
このことを考えるなら、一度獣医さんに診てもらうことを検討することができるかもしれません。
たかがいびき、されどいびき。
愛犬の健康管理のためにも、いびきに注意するようにしましょう。