【スマホのOS】メリット・デメリット4種類比較!
日本で販売されているのスマートフォンといえば、おおむねiPhoneとAndroid端末に分かれます。
ですがその目を世界に向けると、さまざまなスマートフォン向けの基本システム(OS)が、熾烈な争いを繰り広げています。
ここでは、iPhoneやAndroidなど、既に日本でメジャーとなったものを含めて、これから日本で注目を集めそうなスマホのOSについてメリットとデメリットを解説していきます。
iOS
日本、いや世界におけるスマートフォンブームの火付け役となったApple社のiPhoneシリーズで使われています。
シリーズ累計出荷台数は既に5億台を超え、
「スマホといえばこれ」
というイメージを持つ日本人は多いのではないのでしょうか。
メリット
とてもシンプルで扱いやすいです。
アプリが充実しており、日本語に対応しているものもたくさんあります。
Androidと異なり、OSのバージョンアップに統一性があります。
デメリット
シンプルであるが故に、カスタマイズ性に欠けます。
ウィジェットの配置やホーム画面の配置ですら自由に行うことができません。
Android
日本のスマートフォン市場をiPhoneとほぼ二分する存在が、誰あろうAndroidです。
Appleが自社で開発した端末に、自社で開発したOSを搭載して発売するiPhoneとは違い、開発元のGoogleはOSのみを開発し、世界中のメーカーがそのOSを搭載した製品を販売する、というシステムを採用しています。
そのため、ハードウェアの設計は世界に数多あるメーカーが各自行うので、結果としてスマートフォンからタブレット、音楽プレーヤーなどの組み込み機器まで、いろいろな種類や性能、用途のデバイスがあるというのが、Androidの大きな特徴です。
メリット
カスタマイズ性が高く、とても自由なイメージがあります。
iOSはアプリに規制があるのですが、Androidにはそれがないため、多くの種類のアプリが存在します。
自由度の高さはインターネットにもあり、PCと同じFlash10をインストールすることができます。
デメリット
さまざまな機種に搭載されているため、OSのバージョンアップがバラバラで統一されていません。
機種によってはバージョンアップがないものもあるので注意が必要です。
Windows Phone
パソコン向けOSで世界を席巻するマイクロソフトも、スマートフォン向けOSを提供しています。
その名はそのまんまWindows Phoneです。
Windows Phoneの前身であるWindows Mobileは、かつてPDAやPocket PC等と呼ばれたスマートデバイスに搭載され、日本でも販売されていました。
また、日本で最初のスマートフォンと呼ばれる、WILLCOMから発売されたW-ZERO3シリーズも、このWindows Mobileを搭載しています。
Windows Mobileが、2010年に生まれ変わったのがWindows Phoneです。
機能や使い勝手も大幅に進化して、スマートフォン向けOSとして再び帰ってきました。
が、日本で今までに発売されたWindows Phone端末は、KDDI(au)から2011年に発売されたIS12Tただ1機種のみとなっており、実質的にWindows Phoneは日本市場から撤退状態でした。
しかし突如としてこの2015年、Windows Phoneの最新版であるWindows Phone 8.1を搭載した携帯電話端末を日本市場に投入することを、マウスコンピュータとfreetelの2社が相次いで発表しました。
加えてMicrosoftは、Windows Phone 8.1を搭載する端末へ、「Windows 10 for Phones」への無償アップグレードを提供することを発表しており、PCを得意とするMicrosoftならではの、PCとスマホの「もう一歩進んだ協調」を見せてくれるのではないかと期待が高まっています。
メリット
自分の好きなソフトウェアが追加でき、スマホなのにMicrosoft Officeのファイルが閲覧・編集が可能です。
そして、スケジューラやメーラーがプリインストールされている等、ビジネス用途にはそれなりに好評です。
デメリット
アプリが少ないです。
それから、同じOSのバージョンでも種類が多数あり、機種によってできることが異なっていることがあります。
Firefox OS
ブラウザ「Firefox」で有名なMozilaが提供するOSが、このFirefox OSです。
大きな特徴は、強力なWebとの親和性です。
通常、スマホ向けのアプリは、それなりのスキルが必要な、アプリケーション開発専用の言語を用いて開発されますが、このFirefox OSで動かすアプリは、Webでよく使われるHTML5やJavascriptなどを用いて開発できます。
アプリケーション開発用の言語に比べ、HTML5やJavascriptは習得が容易で、簡単に書くことができる上に、修正が容易です。
これにより、スマホアプリ開発の裾野が広がり、たくさんのアプリが提供されるようになることが期待されています。
日本においては、KDDI(au)から同OSを搭載したスマートフォン「Fx0」が、去年末から販売されています。
メリット
Webとの親和性が高く、アプリが他のOSより簡単に作れるため、今後アプリが増えていく可能性があります。
これからに期待したいですね。
デメリット
こちらもWindowsPhoneと同様、2大OSと比較して今現在ではまだアプリの少なさが目立ちます。
OSを搭載しているスマートフォンのスペックが低く、デザインも時代遅れだと言われています。
日本においては、KDDI(au)から同OSを搭載したスマートフォン「Fx0」が、去年末から販売されています。
まとめ
世界にはこの他にも、オバマ米大統領が愛用していることで知られるBlackBerryや、日本企業が開発に多数参画しているTizenなど、さまざまなスマートフォン向けOSが存在します。
日本でもさまざまなOSのスマートフォンが発売され、ユーザーが多数の選択肢を取り得るようになることを期待したいものです。