【携帯・スマホ】得してリスクも下がる! -「一括購入」のすすめ-
「月々の携帯電話・スマホの料金が、高い」と思ったことはありませんか?
月々の携帯電話・スマホ料金を下げるためにできる一番簡単なことは、実はあまり知られていない、リスクを下げることにもつながります。
今回は、携帯電話・スマホ料金の節約になるだけでなく、リスクまで下げられる情報を提供します。
見出しで拾い読みする?
月々の支払を抑える方法はとてもシンプル
日本の携帯電話・スマホ料金の現状
日本の携帯電話・スマホ料金が、実は世界から見ても世界で1、2を争うほどに高額だということをご存知ですか?
例えばドイツでは、ARPU(Average Revenue Per User、携帯電話・スマホ回線1契約あたりの平均売上)は1ヶ月あたり20ユーロ(日本円で約2700円程度)前後となっており、海を挟んだお隣の国・中国に至っては、未だにプリペイド式の携帯電話が主流なこともあり、同じく2014年1-9月期のARPUはなんと驚異の45.5元(日本円で約865円)です。
日本はアメリカやフランスと並んで、ARPUの高さ世界一のチキンレースを繰り広げているのです。
このように、世界屈指の高さを誇る日本の携帯電話・スマホ料金。キャリアが薦めてくる追加コンテンツを全て契約すると、月々の支払いが5桁に上ることも少なくありません。
(現に先日、筆者が家電量販店で携帯電話・スマホ売り場を覗いたところ、追加コンテンツを加えた月々の支払が一万円を超える表示を見かけました。)
もしこれを、家族4人で契約することになったとしたら……恐ろしい話です。
携帯電話・スマホ料金の支払形態による差
端末料金を分割で支払う場合
一例として、NTT docomoでXperia Z3(SO-01G)を新規で契約する場合を考えてみます。
最も一般的な、端末本体を分割払いで購入する方法の場合、スマホ用のカケホーダイプランを2年間定期契約(いわゆる2年縛り契約)し、パケット通信容量は一番小さい2GBのものを選択、そこにspモードの料金と端末本体の分割支払金を加えると、月々サポートで毎月2268円が割引されたとしても、毎月の支払額は8370円と、なかなか高額になってしまいます。
出典:https://www.nttdocomo.co.jp/charge/simulation/index.html
端末料金を一括で支払う場合
このように高額になりがちな月々の携帯電話・スマホ料金を、少しでも抑えるための一番簡単な方法は、端末を一括で購入することです。
さきのXperia Z3の例を、本体を一括払いにした他は全て同じ条件で見てみましょう。すると分割払いでは月々8370円だった料金から、本体の分割支払い金3618円がそのままなくなるため、月々の支払額は4752円となり、なんと突然5000円を切るのです!
出典:https://www.nttdocomo.co.jp/charge/simulation/index.html
もちろんこの場合、契約時に9万円近い携帯電話・スマホ端末料金を一括で支払う必要があります。
「なんだ、全然お得じゃないし、むしろ高額な支払いをしなきゃならないじゃないか」と思ったそこのあなた、もう少しこの記事を読み進めてください。ここに、ちょっとしたカラクリがあるんです。
「一括払い」は結果的にお得になる!
引き続き、docomoのXperia Z3を例に見ていきます。Xperia Z3を一括で購入する時、必要になる機種代金は86,832円です(別途頭金がかかる場合があります)。
では、もしこの機種本体を、家電量販店で買ったとしたらどうなるでしょう?
そう、家電量販店のポイントサービスによって、支払額に応じた量販店のポイントがゲットできるのです。例えばヨドバシカメラの店頭でXperia Z3を一括払いで契約した場合、ヨドバシゴールドポイントカードを持っている人であれば、代金の10%、すなわち8683円分のヨドバシゴールドポイントがゲットできるのです。
ここでもし分割払いで契約してしまうと、本体の価格は0円となり、ポイントは一切付与されません。分割払いが終わる2年後までに、結果的に携帯電話・スマホ料金として支払う額はどちらも一緒なので、一括払いで購入した方が8683円分お得になるということです。
また、大手家電量販店以外の、地域で細々と営業しているような携帯電話ショップの場合、量販店ほどの集客力がありません。
しかし契約本数を取らなければ、キャリアからショップへの収入がなくなってしまうため、端末の一括払い代金を極端に割引し、0円やそれに近い価格で販売する場合があります。そうなったら、もちろんこれはその割引額分がまるっとお得になるというわけです。
どちらにせよ、一括払いを上手に活用すれば、お得に携帯電話・スマホを契約することができるのです。
「一括払い」によって、意外なリスクまで下げられる
一括払いの恩恵はそれだけにとどまりません。
携帯電話・スマホ代金を一括で契約してしまえば、月々に支払うのは携帯電話・スマホの利用料金のみです。
「え、そんなもの分割でも同じ、普通じゃないか」と思った方は、この意外なリスクに気がついていない可能性があります。
端末本体を分割払いするということは、「端末の割賦契約」、すなわち「端末の代金のローン契約」をしたことになります。もちろんこの「端末代金のローン契約」と「携帯電話・スマホ利用料金」は別物です。
ということは、「端末本体を分割払いで購入する」ことを選択した場合、領収書で見える支払いは1つですが、その中に「本体代金」と「利用料金」の2種類の支払いが含まれていることになります。
ではここで、何らかの理由で月々の代金が支払えなかった場合を考えてみてください。たまたま口座にお金がなかった、振込をうっかり忘れていた、等のことが絶対に無いとは言えません。
さてこのとき、帳簿上はどう処理されるでしょうか。
正解は、「未払情報が2件登録される」です。
よく考えてみれば、「本体代金」と「利用料金」とは別々の支払いですから、当然のことです。
要するに、一括払いであれば生じない「二種類の支払い」のカラクリによって、自身の信用情報に1つ余計な傷を作ってしまうのです。
例えば、自身が働いたアルバイト代で携帯電話・スマホ料金を払っている学生などの場合、急な病気や帰省などで収入が減り、料金を支払えなくなるようなことも考えられます。未然に防げるリスクは、確実に下げていったほうがいいでしょう。
また、月々の支払額が固定的に下がれば、それだけ月々の余裕が固定的に増えることになります。急な出費があったとしても、日頃からリスクを抑えておけばいくぶんかは安心かもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
一括払いのメリット、お分かりいただけましたでしょうか?
月々の支払・総額の支払・リスクなど、抑えられるものは抑えていきましょう!
追記
この記事を初めて公開したときから、ずいぶんと時間が経ちました。
先日ドコモショップ(イオンモール内にあるドコモショップです。)でいろいろと確認してみましたら、かなり大きなポイント(ドコモでしか使えません)がつくサービスが始まっていました。
また、端末も2年契約で月々サポートをうけて、実質無料となっているものも多々ありました。
しかも分割でも、購入時点でイオンのポイントカードに、元々の端末代ぶんのポイントがつくという状況でした!
これにより、一括購入のメリットは「なにかあったときに信用情報にキズが付きにくい」というだけの機種も増えています。
どの機種が対象になっているかは時期によって変わりますので、ここでのご紹介は控えます。
お手数ですが、店舗で説明をうけるのが確実でしょう。