愛犬を連れて海外旅行に行きたい!その手続き方法とは?
愛犬と旅行をしようとすると、そのぶん手続きが増えますね。
そして行き先が海外となると、さらにです。
「それでも一緒に行きたい!」
という気持ちはわかるつもりです。
だって私も愛犬を連れて海外旅行してますから。
ということで今回は、愛犬を連れて海外旅行にいくための手続き方法についてご紹介したいと思います。
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愛犬を連れて海外旅行にいく手続き
愛犬を連れて海外旅行にいくためには、あっちこっちに行ったり、連絡したりすることになります。
最低でも半年前から手続きをはじめるのがベストです。
利用予定の航空会社に確認
まずは利用予定の航空会社に、愛犬と一緒に乗り込み可能かどうかを確認しなければなりません。
その際には、ケージのレンタルがあるかどうかなども、チェックするのを忘れないようにしましょう。
航空会社によって違いますが、ペットは基本的に貨物扱いになります。
中には、「客室持込」が可能な航空会社もありますが、いくつかの条件をクリアする必要があるため、こちらもしっかり確認しておきましょう。
航空会社によっては飛行機に乗せられない犬種もありますので、それはのちほど紹介します。
日本にある渡航予定先の大使館に確認
旅行にいく場所によって、動物の入国(輸出)条件が異なります。
そのため、
- 日本にある外国の大使館で入国条件を確認する
- 渡航予定先の動物検疫所に入国条件をたずねる
のどちらか必要があります。
マイクロチップの装着と狂犬病抗体検査をしよう
愛犬を連れて海外旅行するなら、ほとんどの渡航先で愛犬へのマイクロチップの装着が義務付けられています。
そのときに獣医で発行される、IDデータ登録申請書は大切にしまっておきましょう。
そして、
- 2回の狂犬病の予防接種
- 1回の狂犬病抗体検査
も受ける必要があります。
狂犬病の予防接種は獣医で、そして狂犬病抗体検査は農林水産省が指定する検査施設で行うことができます。
予防接種完了時には、狂犬病予防注射済証が獣医で発行されるため、こちらも大切に保管しておきましょう。
輸出検査のための事前連絡をしよう
日本を出国するには、利用予定空港にある動物検疫所での輸出検査が必要になります。
前もって動物検疫所へ連絡したあと、輸出検査申請書などを提出しましょう。
狂犬病抗体検査をした検査施設から検査結果が届けば、いよいよ事前に連絡しておいた動物検疫所で輸出検査を受けることができます。
旅行の準備と、輸出検査のために必要な書類をすべて持参して、愛犬と一緒に検査にでかけましょう。
検査が済んで、輸出検疫証明書を発行してもらえば、後は出発するのみ!
ケージ内に愛犬を入れる前には、たくさんご飯とお水をあげるのを忘れないようにしましょうね。
愛犬を連れて出国するための連絡先まとめ
- 利用予定の航空会社
- 日本にある、渡航予定先の大使館
- 獣医
- 農林水産省が指定する検査施設
- 利用予定空港にある動物検疫所
飛行機に乗せられない犬種もある
さて、飛行機に乗せられない犬種の話です。
そもそもペットを乗せられない航空会社もあります。
以下、国際線がある日系航空会社のサイト等から引用しながら紹介します。
毎年6月1日~9月30日の夏季期間中、ブルドッグなどの「短頭犬種」はお預かりを中止しています。
出典:ANA
とくにフレンチ・ブルドッグおよびブルドッグは、いままでお預かりした状況から航空機における輸送環境の影響をより受けやすいと判断し、ペットを安全に輸送する観点から、2007年7月20日(金)より国内線・国際線全便にてお預かりを中止させていただきます。
出典:JAL
ペットの機内持ち込みおよびお預かりはできません。
出典:【公式】Peach
ペットなどの感情支援動物および精神補助動物は機内への同伴およびお預かりはできません。盲導犬、聴導犬、介助犬をお連れの方はご一緒に搭乗していただけます。
出典:バニラエア
与圧調整設備を備えていないため、ジェットスターでは、ペットのお預かりはできません。
出典:ジェットスター
ペットの機内持込及びお預かりはできません。
…と、ペットの安全上の観点等からLLCは基本的に預からないようです。
ということで日系航空会社を使うなら、ANAかJALということになりそうですね。
一度リンク先で確認してみることをおすすめします。
愛犬を連れて海外旅行から帰国するための手続きとは?
愛犬を連れて海外旅行を思う存分楽しんだら、今度は帰国手続きが待っています。
中には、旅行出発前に済ませておかなければいけない手続きや、滞在中に必要な手続きもあるので、気をつけたいですね!
帰国予定日の40日前までに動物検疫所へ届け出をする
日本へ帰国するためには、輸入検疫の届出をしておく必要があります。
ちょっと分かりにくいかも知れませんが、40日以内の短期旅行であれば、旅行に行く前から帰国のための手続きをしなければなりません。
帰国予定日から40日前までに、帰国のときに利用予定の国内到着空港にある動物検疫へ、各種証明書などを提出する必要があります。
たとえば、1週間の海外旅行であれば、海外からの帰国予定日の1ヶ月以上前(2ヶ月前くらいが安心)から、日本にいる間に空港の動物検疫所に届け出をしましょう。
滞在中に現地の獣医で検査と証明書の交付を受けよう
帰国日2日前までに、現地の獣医で健康診断を受けましょう。
できれば旅行出発前から、滞在地にある獣医に連絡をしておき、健康診断の予約をしておくのがおすすめです。
健康診断が終わったら、現地の動物検疫所に相当する機関で、証明書を交付してもらいます。
こちらの証明書は、日本帰国時の輸入検査で必要になるため、なくさないようにしましょう。
必要書類をぜんぶ用意して日本へ帰国!
日本到着後には、輸入検疫を受けなければなりません。
その際に、40日以上前に届け出をした輸入検疫の届出受理書を用意しましょう。
ほかにも、
- 輸出検疫証明書と現地の動物検疫所で発行してもらった検査証明書
- 出発前に受けた狂犬病抗体検査の結果通知書
- 輸入検査申請書
などの提出も求められます。
輸入検査で問題がなければ、12時間以内の係留ですむでしょう。
解放されたのちは、愛しの我が家へ愛犬と一緒に帰りましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、愛犬を連れて海外旅行をするときの手続きの話でした。
事前の準備が多いですね。
「愛犬を連れて海外旅行するのも楽じゃない」
と思われたでしょうか?
人間のように簡単にはいかないため、そう思われるのも当然です。
しかし、慣れてしまえば愛犬を連れて海外旅行するときに、スイスイと手続きができるようになります。
慣れてスイスイ手続きできるようになったあとでも、愛犬のコンディションや、愛犬にかかるストレスのことも十分に考えてあげることは大切ですね。
愛犬と一緒に、明るい日差しが降り注ぐ南国のビーチを走り回りたいですか?
それとも、愛犬と一緒に、歴史ある建物に囲まれた、情緒豊かな街を散策してみたいですか?
「愛犬と同じ風景をみて感動を分かち合いたい!」
と思うなら、チャレンジしてみる価値は十分にありますよ。
良い旅を!
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