自転車の寿命は何年?
自転車の購入を検討しているときや、ちょっと自転車の動きが悪くなってきたとき、
「自転車の寿命って何年だろう?」ということが気になりますよね。
短ければ買い替えの出費を覚悟しなければなりませんし、長ければちょっと高いものを買っても1日あたりで見ると安い買い物になることがあります。
さて今回は、自転車の寿命を考えていきます。
なお、趣味で長距離走行するような方に向けた記事ではなく、普段の生活で自転車に乗る方に向けた記事であることを、最初にお断りしておきます。
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自転車の寿命は何年か
自転車の寿命というのは、言ってしまえば自転車の素材と扱い方(使用頻度・保管場所・メンテナンス)次第で、短ければ1年ともたないこともあるようです。
ただそれだけでは何の指標にもなりませんから、以下では「寿命」と感じやすいパーツごとに、寿命をみていくことにします。
自転車のフレームの寿命は何年か
フレームさえ大丈夫なら、ほかの部分は交換可能な部品です。
ということで、最終的な寿命はフレームにかかってきます。
一般的な自転車のフレームは
- アルミ
- カーボン
- スチール
の3種類が主流です。
スチールはさらに、ハイテンスチール(High Tensile Strength Steel)と、クロムモリブデン鋼に分けられます。
どちらも鉄ベースの合金です。
平均的には、アルミフレームは5年はもつようです。
カーボンフレームは、1日10Km通勤・通学のための走行でも、約10年もちますね。
ハイテンスチールはママチャリに採用されることが多いです。
重く頑丈で、サビに気をつければかなり長持ちします。
私が使っている自転車(ママチャリ)は大学生の頃に中古で5,000円で買ったもので、新車から何年走っているかわかりません。
少なくとも、私が買ってから12年は経っています。
しかもスチールは折れても溶接できますので、永久に使えると言ってもいいかもしれません。
ロードバイクやミニベロでは、クロムモリブデン鋼が採用されているものもあります。
これも溶接できますから、サビに気をつければかなり長持ちするでしょう。
自転車のチェーンの寿命は何年か
チェーンの寿命がくると、外れやすくなって危険ですよね。
サビに気をつければ、経年劣化より先に、チェーン自体が伸びて寿命がきます。
ですのでチェーンの寿命は1日の走行距離から計算します。
1日3Km・週15Kmの走行なら、4~6年もちます。
1日5Km・週25Kmの走行なら、2.5~3.5年もちます。
1日15Km・週75Kmの走行なら、1~1年5ヶ月です。
1日20Km・週100Kmの走行なら、7~11ヶ月です。
チェーンの寿命がきたときには、同時にスプロケット(チェーンがかかっている歯車)の交換も推奨されることがあります。
これはチェーンが伸びているとスプロケットの歯が削られ、チェーンだけ交換してもぴったり合わないことがあるためです。
チェーンの交換だけで済ませたいなら、寿命を感じるより早くチェーンを交換すべきです。
自転車の変速機の寿命は何年か
「ギアが変わらない」というときも、寿命を感じるものですよね。
これも走行距離によるところが大きいので、計算してみます。
1日3Km・週15Kmの走行なら、3年はもちます。
1日5Km・週25Kmの走行なら、2年はもちます。
1日15Km・週75Kmの走行なら、8ヶ月はもちます。
1日20Km・週100Kmの走行なら、6ヶ月はもちます。
自転車のブレーキの寿命は何年か
ブレーキの寿命に関わる部品は、
- ブレーキシュー(ブレーキ時に車輪に当たるパッド)
- ブレーキワイヤー
- レバー
です。
しかしこれは走行距離で測ることはできません。
ブレーキ頻度とブレーキの強さによります。
ですので、期間に関してはっきりしたことは言えません。
私が以前乗っていた自転車は、思いっきりブレーキをかけたときにワイヤーが切れたことがありますが、あれは5年目くらいの自転車だったと思います。
下り坂でしたので、あのときはちょっと焦りました。
両足を地面に擦りつけてブレーキかけて、今は生きてます。
命に関わる部分ですし、ブレーキワイヤーは1年で交換することが推奨されているようです。
自転車のタイヤの寿命は何年か
単に年数でいくなら、劣化が原因の寿命です。
しかし自転車は乗ってナンボですから、ここでも走行距離から割り出します。
当然、空気は適切に入れるものとします。
1日3Km・週15Kmの走行なら、4~7年もちます。
1日5Km・週25Kmの走行なら、2.5~4年もちます。
1日15Km・週75Kmの走行なら、1~1.5年です。
1日20Km・週100Kmの走行なら、7~13ヶ月です。
自転車のペダルの寿命は何年か
これもおおよそ走行距離によります。
メンテなしでの計算をします。
1日3Km・週15Kmの走行なら、11年もてばいいほうです。
1日5Km・週25Kmの走行なら、6年もてばいいほうです。
1日15Km・週75Kmの走行なら、2.5年もてばいいほうです。
1日20Km・週100Kmの走行なら、1年8ヶ月もてばいいほうです。
なお私は以前乗っていた自転車で転倒したあと、ペダルに負荷をかけて回すと、一定の位置で「カコン」となるようになりました。
音が鳴る直前には引っかかる感じがあり、音が鳴ると同時に振動もあり、乗りごごちはひどいものでした。
もはや遠い過去のことで、修理してもらったか買い替えたか覚えていないのですが、やはり転倒等の衝撃は、自転車の寿命を一気に縮めてしまうようです。
まとめ
自転車の寿命は、最終的にはフレームと、扱い方次第です。
部品は取り換えれば済みますからね。
雨ざらしは傷んだりサビたりして寿命が縮みやすいので、雨の当たらない場所での保管が望ましいですね。
風が強くて倒れたりしてもフレームにダメージが入りますので、風が強い日は屋内で管理することも考えた方が良さそうです。
それでは、あなたの生活が少しでも楽に・楽しくなることを祈りつつ、この記事を終わります。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました!