洗面器と手洗器の違い【メーカーに問い合わせてみた】
洗面器と手洗器、どこが違うのか気になりますよね。
とくに洗面台の水受け部分と、トイレの水受け部分なんて、見た目でいくとほぼ同じです。
「では、どう区別すればいいのか」
というのが今回のテーマです。
メーカーにも問い合わせましたので、その答えも掲載します。
洗面器と手洗器の違いは、用途次第
見た目で区別できないなら、用途で区別すればいいんです。
洗面器は、
「面(つら)を洗う器」です。
手洗器は、
「手を洗う器」です。
あなたが顔を洗うのでしたら洗面器と呼んでいいですし、手しか洗わないなら手洗器と呼ぶべきものです。
ただ、それでは困ったことが起きてしまいますよね。
例えば家づくりやリフォームのとき業者さんと話をしていて、
「トイレの手洗器どうします?」
と聞かれて、
「え、あれって洗面器じゃないの?」
と内心思いつつも突っ込めず、スッキリしなかったりですね。
水周りの大手・LIXILもこの点で苦慮しているようで、カタログ上、洗面器・手洗器は見た目では区別できません。
水を貯めるための栓があっても手洗器に分類されているものもありますし、見た目の違いは無いと言っていいです。
TOTOのウェブカタログでも、やはり区別がつきません。
ということで、LIXILさんに問い合わせてみました。
問い合わせ内容は、
「カタログ見ても洗面器と手洗器の違いがわからないのですが、どういう違いがありますか?」
という要旨です。
答えをそのまま掲載すると、
洗面器は洗面をするため水溜めをする場合があり、 オーバーフローを設けております。
手洗器は洗面をせず手洗い目的のため、 水溜め不要とのことからオーバーフローを設けていないことが、主な違いとなっております。
現在LIXIL商品では、 あまり明確な境目を設けていない商品もございますが、上記が主な洗面器と手洗器の違いとなっております。
ということでした。
オーバーフローとは、下の画像の真ん中の穴のことです。
顔を洗うなら水を貯める
→水を貯めるのに時間がかかるから、出しっぱなしでほかのことをする(だろう)
→水があふれないようにオーバーフローを作る
ということですね。
それを踏まえた上で、もう一度カタログを見てみると
「ああ、確かに」
とはなりません(笑)
LIXILさんの回答にもあったように、オーバーフローの有無は一般的な区別法であって、商品としては徹底されている部分ではありません。
洗面器にはオーバーフローつけなければならないとすると、見た目や形状に制約が出てきてしまいますから、徹底されなくても仕方のない部分ですよね。
ですからもう私たちは、見た目で区別するのはやめてしまいましょう。
話している相手が
「手洗器」
と呼んでいたら、
「ああ、この人はここでは手しか洗わないんだな」
と思えばいいですし、
「洗面器」
と呼んでいたら
「ああ、この人はここで顔も洗うんだな」
と思っておけばオールオッケーです。
そしてあなたが手しか洗わないなら手洗器と呼べばいいですし、顔も洗うのでしたら洗面器と呼べばいいのです。
誰かから
「いやそれ違うから」
と言われたときには、
「私はここでは手しか洗わないから」
「私はここで顔も洗うから」
と言って解決ですよ。
以上、
「手を洗う器は手洗器」
「面(つら)を洗う器は洗面器」
というお話でした。