2つの首輪と4本の鎖
あるところに、犬が一匹いました。
犬には家庭がありました。
家族がいました。
「よし、がんばるぞ!」
今日も犬は家族のため、がんばって会社で働き、お金を稼いでいました。
犬には、2つの首輪がついていました。
ひとつは[家庭]、もうひとつは[会社]。
[家庭]の首輪には[夫]という鎖がついていました。 [会社]の首輪には[社員]という鎖がついていました。犬は毎日がんばっていました。
しかし、[夫]の鎖は[社員]の鎖の動きをさまたげ、[社員]の鎖は[夫]の鎖の動きをさまたげ、家庭からも会社からも評価はイマイチでした。
「さて、がんばるか!」
それでも犬は自分のできる範囲で、一生懸命にがんばっていました。
あるとき、犬に子供ができました。
それはそれは、幸せでした。
[父]の鎖も増えました。このとき犬はまだ、これからどうなっていくかということを甘く見ていました。
またあるとき、犬は昇進しました。
仕事で大きな成果を上げたわけでなく、ただの年功序列です。
[社員]より太くより重い[役職もち]の鎖も増えました。
「もっとがんばらないとな!」
しかし2つの首輪と4本の鎖は、とても重く、犬の動きをさまたげます。
会社では独り身で働く同僚のスキルがどんどん上がっていき、差をつけられる一方です。
自分の仕事の残業がある上に、後輩の指導のために残業しなければならないことも多々ありました。
家庭では、
「もっと早く帰れないの?」
「たまには子どもの世話くらいしてよ」
と言われ、自分の時間はありません。
もちろんスキルアップのための時間なんてあるわけがありません。
[家庭]・[会社]、それぞれから期待されるほど動けない犬は、責任を感じつつ、焦っていました。
「がんばるしかない!」
なさけない気持ちになりながらもがんばりつづけました。
そして、犬は定年を迎えます。
「さあ、今日から自由だ! 大好きだったフリスビーキャッチが毎日できるぞ!」
と勢い込んでみたものの、思ったように体が動きません。
フリスビーキャッチをあきらめた犬。
ひまをもてあまし、家でゴロゴロ。
ついには妻にもうっとうしがられる始末。
子供はすでに親元を離れ、ほとんど会いにきません。
妻とは連絡をとっているようだけど、私には何も。
仕事のためにほとんどかまってあげられなかった。
かまってほしそうにしていたときに、仕事で疲れていて、邪険にしてしまっていた。
そんなことばかりが頭をよぎります。
そして近くの公園のベンチに座り、つぶやくのです。
「ああ、こんなはずじゃなかったのに。」
おしまい。
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この物語は、らくらくらし運営責任者のローシュの実話をベースにしたものです。
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