草冠に鬼【蒐】読み方は“シュウ・あつ・かり・あかね”。“蒐集”は“しゅうしゅう”で、コレクション。
“蒐”の字を見たとき、「何と読むんだろう」と思って、“草冠に鬼”と検索しますよね。
あなたが見ているものが“蒐集”であれば、“しゅうしゅう”と読み、“コレクションすること”という意味で使われていることでしょう。
“蒐集家”なら、“コレクター”という意味ですね。
“蒐”にはほかにも読み方があります。
さらに意味まで知っておくと、ほかの使われ方をしているときにもスムーズに読めるようになりますよ。
ということで今回は、“蒐”の読み方と意味です。
見出しで拾い読みする?
“蒐”の読み方と意味
音読み
“シュウ”です。
目にしやすい熟語は、冒頭でも紹介した“蒐集”です。
現代では“蒐”が常用外であるため、“収”に置き換えて“収集”が使われることがほとんどですが、“蒐集家”にとっては大きな違いです。
だって“収集”って、ゴミを集めるときも使われる言葉ですよね。
コレクターにしてみれば、「私が蒐めているものは、ゴミじゃない」という強い想いがあるので、区別したいのです。
“収集家”と言ってしまえば、「ただ漫然と集めている」という印象ですが、
“蒐集家”と言うからには、血眼になって探し、真剣にコレクションしている印象になります。
訓読み
- あつ
- かり
- あかね
です。
“蒐める”と書いて、“あつめる”です。
“集める”よりも、気持ちが入っています。
“蒐”と書いて“かり”と読むときは、“狩”と同じ意味です。
“蒐”と書いて“あかね”と読むときは、“茜(あかね)”と同じ意味です。
“茜”は“赤根”でもあり、根は茜色の染料になります。
根がどんな色か興味がある方は、“茜 根”と画像検索してみましょう。
おどろくほど赤いものも見つかります。
まとめ
“蒐”の読み方は
- シュウ
- あつ
- かり
- あかね
です。
現代では“蒐”が常用漢字でないためあまり見かけませんが、
現在でも“蒐集”という使い方をしている人の人の心には、
「“収集”ではない。ただ集めているだけじゃない。決してゴミじゃない」
という強い想いがあります。
公的な文章に書くときは“収集”と書くしかありませんが、
そうでないならその人に従って“蒐集”としておくと、気持ちよくお話ししてもらえるでしょう。