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「お月見ってなあに?」と子供に聞かれたときのために、由来からズバッと解説

学び
 

なお、今年日本の秋の代表的行事のひとつ、お月見。

子供に

「どうしてお月見するの?」

「どうして秋の満月のときなの?」

「どうしてお団子飾るの?」

「どうしてススキ飾るの?」

と聞かれたときのために、少し勉強してみましょう。

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どうしてお月見するのか、由来から考える

ここをお子さんに伝えるとしたら

「収穫の時期だから、収穫できることをお月様に感謝する」

「農作物を育てるときには月が目安にされていて、お月様は大切にされている」

といったところです。

お月見

まず、お月見の時期は、秋。

それは多くの作物の収穫の時期です。

農耕をしている人たちにとってそれは大切な時期であり、作物がよく取れることは喜ばしいことです。

 

世界を見渡すと、お月見のような文化がある国が多くあります。

例えば中国では旧暦8月15日は「仲秋節」と呼ばれ、月餅と呼ばれるものを食べます。

太平洋の島々でも、秋の満月頃に、サトイモやタロイモの収穫を祝うお祭りが行われています。

ヨーロッパでは秋分に一番近い満月の日を「収穫月」と呼んで、さらにそのつぎの満月を「狩猟月」と呼んでお祝いしています。

つまり、「日本人に限らず多くの人間がその時期に、食べ物が取れることに感謝を捧げている」ということです。

 

いっぽう日本では、江戸時代あたりでお月見が文化として広まっていったとされています。

江戸時代と言えば、長期にわたって日本が安定していた時期です。

江戸時代ほど長く続いた幕府は存在しません。

そのころ国民の心に余裕が生まれ、こういった文化が広まっていったとしたら、それは自然なことでしょう。

 

もしかしたら農業に従事していた人たちの中では、もっと昔から存在していたお祝いだったかもしれません。

しかし江戸時代までは農民の身分は低いもので、その文化などは武士や商人には見向きされなかったのかもしれません。

江戸時代には農民の身分は平民として、一般の町人と同じとされましたから、そこから文化として広がったというのは自然な見方かと思います。

身分の低い人々の生活は文献に残されにくい部分ですので、はっきりしたところはわかりませんね。

 

なぜ旧暦8月15日か

旧暦8月15日であることについては、お子さんには

「満月に近い日に、みんなで揃ってお祝いするためだよ。ひとりでやるより楽しいよね。」

と伝えることになるでしょう。

 

そのときに行うのは、おおよそ満月に近いからです。

とくに農業に従事し、自然を感じながら生きている人々にとって、月の存在は偉大です。

人々が収穫に感謝を捧げたいと思ったとき、そこに満月があったら、「ああ、今こそ感謝するときだ」と思うのは自然なことです。

もはやこれは由来というより、「自然に感謝したくなったとき、そこに満月があったからお祝いした」といった感じになります。

 

旧暦8月15日は必ず満月というわけではありませんが、文化として定着するにあたって暦の役割はそこにあったのでしょう。

それぞれの家庭が「お隣さんは昨日やったみたいだけど、うちは今日やる」なんて言っていたらお祭りの準備ができませんよね。

お祭りとして盛大に感謝を捧げるためには日付を決めておく必要があるということです。

 

なお、2017年も十五夜は満月ではありません。

10月6日の午前3時40分が満月ですので、少しでもきれいな月を見たいなら、10月5日の夜がベストです。

2017年のお月見の日取りに関して書いた記事もありますので、よかったらそちらもあわせてご覧ください。

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なぜ団子を供えるのか

子供たちに伝えるとしたら

「お団子はお月様に似ているよね。お月様への感謝を形にしているんだよ。」

ということになるでしょう。

月見団子

以前は収穫していたものを、そのままお供えするのが主流だったようです。

今の日本ではお団子が主流ですね。

これは文化が広まっていった過程でお団子に変わっていったとみられます。

全部の家庭でサトイモをお供えするとしたら、江戸時代ではそんなに多くのサトイモを用意できなかったことでしょう。

(いまならスーパーに行けばなんとかなりそうですね。)

そこで代わりに用意されたのが、各家庭で用意しやすいもの、お米で作ったお団子です。

最初はあくまで「代わり」だったのでしょうが、その後「お団子は月を模したもの」という立ち位置と正当な理由を獲得し、現在では一般的になっています。

 

なぜススキを供えるのか

お子さんに伝えるとしたら

「お米がよく取れるように、似ているススキを飾ってお祈りするんだよ」

となるでしょう。

ススキ

日本でのおもな農作物と言えば、そう、お米です。

しかしその収穫を感謝するにしては、旧暦8月15日というのは早いのです。

収穫前なのです。

ですからお米に関しては収穫できたことへの感謝ではなく、収穫できることへの祈りを捧げます。

 

そのために稲の穂に似たもの、ススキを飾ることになっています。

ススキには魔よけの力があると信じられていて、その点でも飾るには良いものだったのです。

 

まとめ

お月見、それは日本人だけでなく、世界的に見ても重要な、収穫に感謝するお祝いです。

子供たちに引き継いで、残していきたい美しい伝統のひとつですね。

なお、今年(2017年)の十五夜は10月4日です。

満月は10月6日の3時40分ですから、少しでもきれいな月を見たいなら10月5日がベストです。

つぎの記事を読んで日取りを考えつつ、今年は子供と一緒に準備をすすめてみますか?

2017年のお月見は、いつからいつまでやるものか。やっていいものか。

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お月見

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ライター紹介 ライター一覧

ローシュ

ローシュ

・らくらくらし運営責任者
・熊本出身在住
・二児の父
・九州大学経済学部経済工学科卒

塾講師、介護職、食品製造業を経験したのち、より世の中に役立てるよう、インターネット事業に専念している。

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