子供の息が膿臭い・生臭い・魚臭い・加齢臭のような臭い原因と、対処
お子さんの息が
「膿臭い」「生臭い」「魚臭い」「加齢臭のような臭い」
というとき、かわいそうになりますよね。
お子さん自身は臭いに気づいてなくて、でもほかの子たちから
「臭い」と言われて傷ついていたりしますよね。
今回は、お子さんの心が傷ついてボロボロになってしまう前にできる、膿臭い息の対策です。
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子供の息が膿臭い・生臭い・魚臭い・加齢臭のような臭いになる原因
膿のような臭いがあるとき、それは膿があります。
なぜ膿がたまっているのか、どこにあるのか、ということが気になると思います。
臭い玉(膿栓)が出てくるとき
もし「臭い玉」と呼ばれる、白~黄白色の膿が出てくるようでしたら、ほぼ確実に原因は扁桃です。
この「臭い玉」は、専門的には「膿栓」と呼ばれるもので、できる場所は口蓋扁桃です。
臭い玉が大きくなると、口を開けたときに見えることもあります。
口の奥、喉の左右両側です。
下の図の黄色い丸のあたりです。
この扁桃腺とも呼ばれる口蓋扁桃は、リンパ節のひとつです。
リンパ節にはリンパ球が存在していて、体の中に入ってきた雑菌をやっつけています。
つまり、口蓋扁桃は口の中の雑菌を退治してくれているとも言えます。
そして雑菌を退治したカスが、膿となってたまっていきます。
どれくらい溜まるかは扁桃腺の大きさ等の体質次第で、もともと扁桃腺が大きい人ほどたまりやすい傾向にあるようです。
そして膿臭い状態になりやすいです。
この対処法は、少しあとでお話しますね。
(実は扁桃が大きくない人も、扁桃は働いていますから、少しずつ膿は出ています。しかし膿と臭い玉の排出がスムーズなため、臭くならないのです。)
臭い玉(膿栓)が出ず、口より鼻息のほうが臭さを感じるとき
このときは扁桃よりも、副鼻腔炎(蓄膿症)の疑いが強くなります。
副鼻腔と呼ばれる、自分では手出しできない領域で起きるものですから、早めに耳鼻科に行くことを強くおすすめします。
子供の息が膿臭い・生臭い・魚臭い・加齢臭のような臭いになったときの対処
扁桃が原因でしたら、気休め程度ですが自分でできることはあります。
ガラガラうがいと少量の水を飲むことの繰り返しです。
扁桃でしたら、水が届きます。
食事後はもちろん、それ以外のときにも2時間に1回くらいガラガラうがいと少量の水分摂取の繰り返しをしてみましょう。
ガラガラうがいをするときは、舌の根元が扁桃まで水が流れないように無意識にせき止めています。
もしうがいのときに扁桃まで水が届いてしまうと、むせます。
ですのでうがいの間に少量の水を飲んで、扁桃を湿らせるのです。
湿らせて臭い玉が出やすい状態にして、うがいの振動で出すということです。
扁桃に直接水は届きませんから確実ではありません。
「気休め」というのはそのためです。
見えている臭い玉は綿棒で取ることも可能ですが、喉の粘膜を痛めるおそれがありますのでおすすめしません。
見えているときもひたすらうがいです。
しかしこれは、「臭い玉ができやすい体質」を改善できるものではありません。
臭い玉ができやすい体質とは、扁桃腺が大きいということです。
風邪等で一時的に大きくなっているだけでしたら様子見でもいいかもしれませんが、もともと扁桃腺が大きい人はこの対処法では良くなりません。
もともと扁桃腺が大きい人が体質から変えようとしたときは、耳鼻科に行くことになります。
子供のころは扁桃は大事な働きをしていると言われますが、7歳くらいになるとほかのリンパ節も発達し、扁桃腺はなくてもいいと言われています。
ということで、扁桃腺の肥大があって、息が臭い症状が続いているときには扁桃切除が視野に入ってきます。
参考文献:看護師・看護学生のためのレビューブック 第12版
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まとめ
子どもの息が
「膿臭い」「生臭い」「魚臭い」「加齢臭のような臭い」
というときは、口蓋扁桃にできる、臭い玉(膿栓)が原因のひとつと考えられます。
鼻息のほうが気になるときは、副鼻腔炎(蓄膿症)が考えられます。
臭い玉でしたらうがいでなんとかできることもあります。
しかし効果は気休め程度ですし、なにより臭い玉ができやすい体質(扁桃肥大)は、うがいでは改善しません。
繰り返している・継続しているようなら耳鼻科に行くことも検討してみましょう。
副鼻腔炎には自宅でできることは思い当たりませんので、これは早めに耳鼻科に行かれることを強くおすすめします。
今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました!