母乳育児には食事制限が必要?食べていいもの悪いものとは?
母乳育児を実践されている方、しようとしている方が気になるのは、日ごろの食事が母乳にどう影響するかですよね。
母乳はお母さんの血液でできているのですから、お母さんの母乳の質は食事によって変わってくると言われています。
食べた物の影響で乳腺炎になりやすくなるという話もあるとか!
これは食事制限をするべきなのでしょうか?
ということで、今回は「母乳育児の食事制限」と、それに関連したお話をしていこうと思います。
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母乳育児に食事制限は必要?
食事制限がストレスになることもある
お産をした産院や助産院によっては、母乳育児のために食事制限をすることをすすめられる場合があります。
「ドロドロの母乳はまずいし、乳腺が詰まって乳腺炎を起こす」
と言われるのです。
初めてのお産、初めての母乳育児となると
「しっかり守らなくちゃ」
と神経質に食事制限をするお母さんもいると思います。
でも、あれもダメこれもダメ、となるとストレスがたまりますよね。
楽しいはずの育児が、途端につまらなく感じるかもしれません。
ただでさえ、赤ちゃんを産んだ後は「マタニティブルー」に陥りやすいですし。
それでも制限は必要なのでしょうか?
実は、「母乳育児の食事制限」に疑問を投げかける意見もあるのです。
食事制限は不要との医師の意見もある
食べ物に気をつけていても、乳腺炎になることはしばしばあります。
「気を付けていたのになぜ?」
と思いますよね。
この理由の多くは、「授乳時の姿勢」にあるというのです。
毎回同じ姿勢だと、乳腺に母乳が残った状態がつづきやすいという話があります。
また、実は赤ちゃんがきつい姿勢で、飲みたくても飲めないということがあるかもしれません。
赤ちゃんの飲む量が少なくなると、母乳が溜まっている状態が続き、乳房が腫れることもありますね。
乳腺炎を引き起こしやすいとされる食べ物には「脂肪分が高いもの」があります。
脂肪が多いと、乳腺を詰まらせる原因になると言われていますが、実は医学的根拠に乏しいという医師の意見もあるのです。
脂肪の分子の大きさでは、乳腺を詰まらせることはできないとのこと。
ということは、母乳育児に食事制限は不要ということになるのでしょうか?
食事制限をしなかったから乳腺炎になったという話もある!
母乳育児経験者の話
ここまでは
「母乳育児に食事制限は不要なのでは?」
という意見があることをご紹介しました。
そこには医学的な理由もあるようでしたね。
けれども、母乳育児の経験者の中には、
「脂肪分の高い乳製品やケーキを食べて乳腺炎になった」
という意見が多くあるのも事実。
医学的な根拠はなくても、経験したことがある人が多いというところは、簡単に無視できません。
医学的根拠を信じるか、経験者の言葉を信じるか、これは母乳育児をするお母さんに委ねられているというのが現状のようですね。
インターネット上では様々な意見が見受けられるので、余計に混乱するかもしれません。
ストレスを溜め込まないことが一番
一番大切なのは、ストレスを溜めないことだと思います。
食事制限をすることにしても、控えた方がいい食べ物の中に好きな食べ物があるのなら過剰に食べすぎなければ大丈夫でしょう。
ストレスを溜めると、母乳の分泌を促す「オキシトシン」の働きが悪くなる場合があるからです。
母乳の正常な分泌の方が母乳育児には必要なことですよね。
母乳育児で良いとされる食べ物は?
ところで、母乳育児に勧められている食べ物はご存知ですか?
一部ですがご紹介しますね。
穀物類
- 白米
- 胚芽米
- そば
- うどん
- 食パン
肉・魚類
- 白身魚
- 鶏肉
野菜・果物類
- ゴボウ
- ニンジン
- 大根などの根菜類
- 旬の野菜
- 旬の果物
豆類
- 豆腐
- 豆乳
海藻類
- 昆布
- もずく
- わかめ
- ひじき
油
- なたね油
- えごま油
- ごま油
- グレープシードオイル
- オリーブオイル
飲み物
- ほうじ茶
- 麦茶
- 番茶
- ハーブティー
など、ノンカフェインのもの。
上記を見てみるとお分かりになると思いますが、「健康に良いといわれる食べ物」が多いですよね。
母乳育児をするお母さんは、疲れがたまりやすく、体調を崩すこともあります。
体に優しい、健康を保ってくれるような食事が望ましいですよね。
「これを食べて母乳の質を上げなくては!」
と考えるよりも、
「体にいいから」
と考えると神経質にならずに食事を楽しめる気がしませんか?
母乳育児で控えた方がいいものは?
要注意なのが、コーヒーや紅茶に含まれるカフェインとアルコールです。
カフェインは赤ちゃんの寝つきを悪くし、アルコールは摂取の量が多いと、赤ちゃんがアルコール中毒を起こしてしまうという危険があります。
とは言え、コーヒーは1日に2~3杯程度なら問題はないようです。
「どうしてもお酒を飲みたい!」
という方は、授乳直後に少量だけにしましょう。
ただ、アルコール分解が早い方は次の授乳までに分解されますが、遅い人は母乳にアルコール分が残りますよね。
ですので、事前に搾乳しておくか、次の授乳はミルクにするなどの工夫が必要です。
ちなみに、分解の早さは病院のパッチテストなどで調べることができますよ!
まとめ
いかがでしたか?
母乳育児の食事制限ですが、必要・不要の意見があり、判断はお母さんがするということがわかりました。
ちなみに、私も母乳育児を経験しました。
とくに食事制限をしていなかったのですが、乳腺炎になることはありませんでした。
ただ、できるだけ和食を食べるようにはしていました。
産後はとても太っていたので、元の体型に戻したかったためです。
気楽な食事制限だったのかもしれません。
ストレスをためずにおいしい食事をして、赤ちゃんとの生活を楽しみたいものですね!