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子供の熱性けいれんの対処法・対応法。発熱からひきつけが起きたら。

子ども
 
白いコートの男性

子供が高熱をだすと熱性けいれんを起こすのではないかと不安になりますよね。

また、一度でも起こしてしまったら熱が出るたびに何度もけいれん発作を起こすのではないかと心配になる方もいらっしゃると思います。

そこで今回はけいれん発作が突然起こっても慌てないように、子供の熱性けいれんの対処法対応法をまとめたいと思います。

 

熱性けいれんの対処法・対応法

熱性けいれんが起きたときに確認すること

熱性けいれんの多くは意識を失うとともに全身をつっぱり、そのあと手足や体全体が震えだします。けいれんが起きると、いつもと違う子供の様子に親の方が焦ってしまいます。

特に、全身性の発作の場合は呼びかけに応じずガタガタと震えるわが子が心配でいてもたってもいられなくなってしまいますよね。

ですが、今お子さんが起こしているけいれんが心配なものであるかそうでないかを判断するための材料は、そのけいれんを見ているあなたにしか分かりません。

とても怖いと思いますが冷静にどんなけいれんが起きているのか確認してくださいね。

 

確認するポイントは、

  • けいれんが左右対称か、非対称か
  • けいれんの持続時間はどれくらいか
  • 目の動きはどうだったか
  • どんなけいれんだったか(全身性か体の一部だけか)
  • 顔色はどうだったか(青くなっていなかったか)
  • 呼吸ができていたか

です。

特に上から1番目と2番目は病院で必ず聞かれますので、慌てず確かめましょう。熱を出しているお子さんの枕元に秒針のついた時計を用意したり、腕時計を準備したりすることもおすすめです。

よく昔のドラマでけいれんを起こした子供が舌を噛まないようにタオルや割りばしを奥歯に挟むシーンがありますが、この行為は窒息を招く恐れがあり大変危険ですのでしないようにしましょう。

また、ガタガタ震える子供が心配で大声で名前を呼んだり体をゆすったりすることも控えましょう。熱性けいれんは高熱による脳機能のショートが原因だと言われています。熱性けいれん中に新しい刺激を与えるとけいれんが長引いてしまうことがあります。

心配だと思いますが、落ち着いてけいれんの様子を見守ってくださいね。

 

けいれん中の対処法・対応法

熱性けいれん中の対応は、

  • その場所の安全を確保する(危ないものは遠ざける)
  • 服のボタンをはずし、衣服をゆるめる
  • 窒息防止のため、横向きの態勢をとらせる
  • けいれんの持続時間をはかったり、けいれんの状態を確認したりする

です。

全身性のけいれんが起きた場合、顔だけではなく体ごとそっと横向きにするとよいです。また、けいれんと同時に嘔吐する場合もあります。

この場合、窒息しないように口の中にあるものをかきだすことができればよいのですが、歯を食いしばっていたり硬直して口を開けられなかったりすることもありできないこともあります。

最低限、気道を確保できるように、体を横向きにして首を反らし気味にするとよいと思います。

 

けいれんが終わったら

けいれんが終わったらすぐに確認してほしいことがあります。

  • 嘔吐したものが軌道を塞いでいないか(ちゃんと呼吸しているか)
  • 意識があるか(小さいお子さんの場合、けいれん後眠ってしまうこともあります)
  • 意識がある場合、ちゃんと目が合うか、朦朧としていないか
  • チアノーゼを起こしていないか
  • けいれん時の体温

です。

特に意識が戻らなかったり、戻ってもぼんやりとして呼びかけへの反応が薄かったりする場合は病院に連絡しましょう。

 

緊急で医師の診断が必要なけいれんは?

  • 初めてけいれんを起こしたとき(1歳未満・6歳以上は特に)
  • けいれんが10分以上続く
  • 短い間隔で繰り返しけいれんが起こる
  • 体の一部だけがけいれんする、もしくは全身性でも一部だけ強くけいれんする
  • けいれん症状以外に昏睡や麻痺(片麻痺)が見られる
  • けいれんの前後に頭痛や嘔吐、意識障害がある
  • けいれんの後で呼吸障害がある
  • けいれんが非左右対称だったとき
  • けいれん後首の後ろが硬くなっているとき

以上のことに一つでも当てはまるときはただの熱性けいれんではない可能性がありますので、早急に医師による診断をしてもらう必要があります。

熱性けいれんのガイドライン(2015)では「けいれんが5分以上続いた場合治療の必要がある」との記載もありますので時間を図ることは大切です。

なにより、「子供の具合がおかしい」と思ったら病院に行くようにしましょう。

また、意識がもうろうとしていたり、呼吸がなかったりする場合には救急車の手配も考えましょう。救急車を呼ぶことに抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、呼ばずに後悔するよりは呼んで後悔する方がよいと切り替えてみてくださいね。

*特にけいれんが15~20分続いたり、けいれんの持続時間は短くも短時間に何度も繰り返し、その間意識障害を伴ったりする場合は『けいれん重積症』と呼ばれる状態の可能性があります。急いでけいれんを止めないと脳に酸素が行き渡らなくなるなどの重篤な症状が出るかもしれませんので救急車を利用しましょう。

 

原因と、ひとまずおちついた後

「けいれん」「熱性けいれん」とは

けいれんとは「不随性筋肉の収縮」のことをいいます。普通筋肉は収縮と弛緩を繰り返しています。それが何らかの影響で持続的に収縮を続けるとピーンと突っ張ったような状態になり、断続的だとガクガク、瞬間的だとピクピクとした動きになります。

熱があるときにこのけいれんを起こしたものを総称して「熱性けいれん」と呼びます。したがって、「熱性けいれん」とは病気の名前ではなく、その原因はさまざまです。

 

原因

熱性けいれんは乳幼児期(主に生後6か月から5歳くらいまで)に38度以上の発熱に伴っておこるけいれんや一時的な意識障害です。脳にある神経細胞は常に微弱な電流を流すことで、記憶をしたり運動の指示をしたりしています。

乳幼児期の発達途中で未熟な脳はストレスに弱く、体温上昇に影響された神経細胞が強い電流を流してしまうことがあり、それが熱性けいれんを引き起こすと言われています。

また、特定の遺伝子が同定されたのではありませんが、両親や兄弟、両親の兄弟やいとこに熱性けいれんを起こした人がいる場合、子どもも熱性けいれんを起こす可能性が高くなると言われています。

突然の熱性けいれんに慌てないように、家族に熱性けいれんを起こした人がいるかどうか再度確かめてみることもお勧めです。

 

熱性けいれんのタイプ

熱性けいれんは大きく「単純型」と「複雑型」の二つに分けられます。一つめの「単純型熱性けいれん」は、以下すべて当てはまる場合をいいます。

  • 家族にてんかんの人がいない
  • 生まれた時の外傷、もしくはその他脳障害の原因となる疾患がない
  • 初めてけいれんを起こしたのが生後6か月~満6歳までである
  • けいれんの持続時間は20分以内
  • けいれんが左右対称で一部が強いなどの症状がない
  • けいれん後意識障害や麻痺・片麻痺がない
  • 明らかな神経症状や知能・性格障害がない
  • けいれんを短時間に繰り返さない

 

二つ目の「複雑型熱性けいれん」は一つでも下記に当てはまる場合をいいます

  • 熱性けいれん発症前に明らかな神経学的異常(脳性麻痺など)や発達遅滞があった
  • けいれんが全身ではなく部分発作だった
  • けいれんの持続時間が15~20分以上だった
  • 24時間以内にけいれんが再度おこった
  • けいれん後麻痺が起きた
  • 両親や兄弟におけるてんかんの家族歴がある

7歳までにてんかんを発症する確率は「複雑型熱性けいれん」の因子がない場合は1%程度、1因子のみに当てはまる場合は2%程度、2~3因子の場合は10%程度とする専門家もいます。心配なときは医師に相談してみましょう。

また、何度も熱性けいれんを繰り返すお子さんの場合、その後の成長に何か悪影響をおよぼすのではと心配になってしまうと思います。

最近の研究では3回以上熱性けいれんを繰り返したお子さんと一度も熱性けいれんを起こすことがなかったお子さんの間で、知能発達や行動に差がなかったことが示されています。安心してくださいね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は熱性けいれんのお話でした。

熱性けいれんを起こす子供は日本人の子供全体の10%ほど言われています。この数字は近隣諸国に比べると少し多く、実はお子さんの回りにはたくさんの熱性けいれんの方がいらっしゃることになります。

私の子供は熱性けいれんを繰り返す子供で、発熱のたびにガタガタと震えだすのがとても不安でした。

「冷静に」と言われても難しい状況だと思いますが、お医者さんに的確な診断をしてもらうためにどうか落ち着いてお子さんの様子を見てあげてくださいね。

また、熱性けいれん発症後の処置や、その後熱性けいれんの予防についてはお子さんの様子や年齢、けいれんの頻度によって変わってきますので医師に相談することをおすすめします。

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さくら

さくら

主婦・二児の母。
名古屋大学大学院を卒業後、医薬品・化粧品分野研究職に就きました。妊娠を期に退職しまして、現在は家族4人で生活しています。
趣味は音楽鑑賞・ドライブです。

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