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【妊娠15週目】赤ちゃんとお母さんのお腹の様子・気をつけることは?

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妊娠15週目になりましたね。

お腹の膨らみが目立ち始め、今までなかったお腹の張りやむくみ、体重増加などの悩みごとが生まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、安定期まであと少しという妊娠15週目の赤ちゃんとお母さんのお腹の様子、気をつけることを紹介します。

*BPD値は「日本産科婦人科学会 超音波胎児計測の標準化と日本人の基準値について」を参照しております。

赤ちゃんの様子

  • 児頭大横径(BPD):24.4mm~34.7mm(平均値:29.5mm 15週0日基準値より)
  • 吸啜反射がではじめます
  • 体や手足の骨や筋肉が急成長します
  • 閉じたまぶたの下で目がゆっくりと動き出します
  • 顔にうっすら産毛が生え始めます
  • 皮膚が不透明になり、厚みが増します
  • 羊水を飲み込み、尿として排出することが上手くなってきます
  • 生殖器の形がはっきりし始めます

(→BPDの説明はこちら

妊娠15週目の赤ちゃんはだいたい身長が16cmほど、体重も40g-100gくらいになります。

この時期の赤ちゃんは体の基本的な部分の形成がほぼ終わり、体や手の骨・筋肉が急成長します。羊水の中で激しく動くのでエコーではくるくると元気よく動く赤ちゃんが見られるかもしれませんね。

また、閉じたまぶたの下で目を動かすことができたり、足の爪が完成したり、皮膚が厚くなって不透明になってきたりと体の細かい部分がどんどんできてきます。

表情も豊かになってきますし、顔には産毛が生え頭にも髪の毛が生え始めます。

妊娠15週になると親指を吸いはじめる赤ちゃんが増えてきます。これは吸啜(きゅうてつ)反射と呼ばれるものです。原始反射の一つで、口に入ってきたものを強く吸う反射です。

この吸啜反射ですが面白いことに片方の親指しか使わないことが分かっており、これが利き手の始まりではないか・・・という専門家もいます。エコーで赤ちゃんの指しゃぶりを見ることができたら、どちらの指を使っているか確認してみると赤ちゃんの利き手がわかるかもしれませんね。

また、この反射の他に唇にものが触れるとそちらを向く反射(探索反射)、乳首が口に入るとくわえておっぱいを飲む反射(嚥下反射)があり、これらを使うことで生後まもない赤ちゃんでもおっぱいを飲むことができるのです。

 

お母さんの様子

お腹の様子

  • 子宮の大きさはだいたいグレーフルーツほど
  • 服の上からでもお腹の膨らみが目立つようになります
  • おなかの張りに気がつきやすくなります

妊娠15週目になると子宮の大きさはグレープフルーツほどになります。お腹がだいぶ大きくなり、服の上からでも膨らみがわかるようになるお母さんも多くなってくる時期です。

「経産婦はお腹が大きくなりやすく、初産婦は逆にあまり大きくなりにくい」という専門家もいます。2回目・3回目のほうが子宮が大きくなりやすいというのは、直感的にもそんな気がしますよね。

1回目は大丈夫だった方も、妊娠線のケアは早めがいいでしょう。子宮だけが大きくなりやすくなっていたらその上の皮ふが伸びに耐えられないことは十分に想像できます。

対策はお早めに。

 

同じ妊娠15週なのにほかの人とお腹の大きさが違う気がして悩んでしまうお母さんもいらっしゃいますが、お腹の大きさは人それぞれです。妊婦検診で何か言われていなければ「個人差」だと思いましょう。どうしても気になるときは、医師や助産師に相談してみることをおすすめします。

お腹が張ったり痛みがあったりしたら、まず椅子に座るか横になるかして安静にするようにしてくださいね。腹痛や靭帯のけいれんは体を温めることで楽になることもありますからぜひお試しください。

お腹の張りや痛みが強かったり治まらなかったりした場合や、たびたび起こる場合は病院に相談しましょう。

 

その他の体の変化

  • 胎盤が完成します
  • むくみやすくなります
  • 微熱が治まる時期です
  • 体重が増加しやすい時期です
  • 粘膜が弱くなり出血しやすくなります

この時期にはとうとう胎盤が完成します。胎盤が完成すると、今までお母さんの体でうけおっていた酸素・二酸化炭素の交換や老廃物の交換を胎盤がやってくれるので体が楽になる方が多くなります。

また、妊娠が分かってからずっと微熱に悩まされていた方も胎盤の完成に伴ってこの頃には良くなることが多いようです。胎盤はこれから先、赤ちゃんと一緒に成長していきます。

胎盤が完成したあとを「安定期」といいますが、胎盤に送る血液がサラサラでないと胎盤がうまく成長できず、赤ちゃんの成長に悪影響をおよぼすこともあるようです。安定期に入ったからと無理をせず、食事のバランスに気をつけ、できるだけ規則正しい生活をするように心がけましょう。

妊娠初期にあった様々な不快症状が緩和される妊娠15週ですが、反対にお腹の張りや子宮を支える靭帯のけいれん、むくみ、体重増加など新しい悩みごとが増える時期でもあります。

 

また、この時期はホルモンの影響を受けて粘膜が弱くなっています。鼻や歯茎、膣などあらゆる粘膜で出血しやすくなっていますので、強く鼻をかんだり歯を磨いたりしないようにしましょう。

刺激により膣から出血することもあります。おりものに血が混じったり出血したりした場合は赤ちゃんやお母さんの体に何かトラブルが起きている可能性もあります。そのときは早めに病院に相談しましょう。

この時期に気をつけること

鼻血

妊娠中は鼻血がよく出て困るというお母さんがいます。

これは女性ホルモンの濃度が増えることで鼻の粘膜への血流量が増し、粘膜が腫れて柔らかくなることで小さな刺激で出血しやすくなるためだといわれています。また、妊娠中は赤ちゃんに栄養を送るため、お母さんがつくる血液の量も増えます。

このとき、まず血液の液体成分が増えるので相対的に血液を固める血小板等の成分が少なくなります。その結果、出た鼻血が止まりにくくなるといわれています。

妊娠中は粘膜が傷つきやすいので、鼻の粘膜を刺激すること(鼻をいじる、強くかむ等)は極力控えるようにしましょう。

出血が止まりにくい場合は、

  • ややうつむき加減で座って安静にする
  • 親指と人差し指で鼻の上の方をぎゅっとつまむ
  • 5~10分ほどつまんだままにして傷口の血を止める

を試してみてくださいね。

ところで実は、

  • 鼻血を出したら上を向く
  • 鼻にティッシュ等を詰める
  • 頭を低くする
  • 後頭部や首のうしろを叩く

といった対処法は間違いです。

上を向くと鼻血が口に入ってしまい気持ちが悪くなってしまいますし、鼻の入口を詰めても出血したところを圧迫できないこともありますから気を付けてくださいね。

妊娠中の鼻血は赤ちゃんに影響しないと言われていますが、

  • 頻繁に鼻血が出る
  • 鼻血が20分‐30分以上止まらない
  • 出血量が多い

などの場合は高血圧や貧血のリスクがあります。鼻血の症状とともに、立ちくらみや吐き気がある場合は自律神経に異常が生じている可能性もありますから、早めに病院に相談して対策をすることをお薦めします。

 

ストレス

怒りや不安、心配、恐怖といった負の感情や、激しい騒音、暑い寒いといった不快症状、体の痛み、睡眠不足、栄養不足など様々なことがストレスになります。特に妊娠中はホルモンバランスがどんどん変化していく上に赤ちゃんの成長に伴っていろいろな変化が起こりますからどうしてもストレスフルな生活になってしまいます。

人のからだはストレスを受けるとカテコールアミンやコルチゾールといったストレスに対抗するためのホルモンを分泌してストレスと戦う状態を作り出します。このとき体は大事な臓器だけに集中して血液を送るため、子宮には送られる血液が少なくなってしまうのです。

胎盤機能が完成した妊娠15週以降、送られる血液が少ないと赤ちゃんは栄養不足になってしまう可能性があります。

また、ストレスホルモンであるコルチゾールが長い間赤ちゃんに伝わり続けると、成長に悪影響を及ぼすことも知られています。通常コルチゾールは胎盤にブロックされて赤ちゃんに伝わることはありませんが、胎盤が未熟だったり合併症があったりすると赤ちゃんに伝わってしまうこともあるようです。

他にも、同じくストレスを受けて分泌されるカテコールアミンは赤ちゃんにお母さんの恐怖や不安といった負の感情を伝えてしまうと言われています。

そうはいってもストレスなく妊娠生活を送ることは難しいですよね。最近の研究では、一時的なストレスでしたら赤ちゃんに影響を与えないことがわかっています。また、大部分のカテコールアミンは胎盤で分解できるという専門家もいます。

ストレスを感じたら、

  • 上を向く
  • 深呼吸をする
  • とにかく休む、寝る
  • 何も考えない時間を作る
  • 自分だけではない、と受け入れる
  • 無理のない範囲で体を動かしてみる

などの方法で上手にストレスを逃がしてあげましょう。

規則正しい生活を心がけることで、ストレスに対抗できる体づくりをすることも大切です。

赤ちゃんと会話してみるのもお薦めです。朝起きたときや少し忙しくなったとき、お腹に優しく触れながら赤ちゃんに話しかけることで妊娠生活に対するストレスケアになりますよ。

このとき、できるだけあたたかい言葉をかけるようにしましょう。赤ちゃんには負の感情も伝わりますが、同じように「大事にしている」「好きだ」といった正の感情も伝わります。赤ちゃんに正の感情をあげることでストレスに対抗できるようになるかもしれませんよ。

 

食事

妊娠中は赤ちゃんにも栄養がいくぶん、ママはバランスよく、多くの栄養をとることが望まれます。

つわりがおさまったら、少しずつ取り入れていきましょう。

つぎの記事に

「この栄養素はこれくらいとることが推奨されていて、どんな食品に多く含まれているか」

をまとめています。

赤ちゃんの成長のために、そしてなによりあなた自身の健康のために、紹介します。→妊婦さん必見!妊娠中に好ましい食事、避けたい食事!

 

葉酸サプリは遺伝子を調べてからが無難

厚生労働省は葉酸サプリの摂取を推奨していますが、遺伝子的に代謝が苦手な人が存在しています。

つぎの記事にわかりやすくまとめてありますので、読んで納得したうえで摂取しましょう。→あなたの遺伝子は大丈夫?葉酸の代謝が苦手な人は気をつけて!

まとめ

いかがでしたか? 今回は妊娠15週目のお話しでした。

もうすぐ安定期に入る妊娠15週はお腹が目立ちはじめるかたも多く、赤ちゃんの成長を感じる時期ですよね。

今まであった妊娠初期の不快症状が軽減される反面、お腹の張りなど新しい悩みごとができる方もいらっしゃることでしょう。

お腹の中で赤ちゃんはこれから急成長していきます。どんどん大きくなり、胎動を感じるようになりますから楽しみにしていてくださいね。

 

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さくら

さくら

主婦・二児の母。
名古屋大学大学院を卒業後、医薬品・化粧品分野研究職に就きました。妊娠を期に退職しまして、現在は家族4人で生活しています。
趣味は音楽鑑賞・ドライブです。

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